
ルフィとクロの闘いが始まった。
ルフィの遠隔攻撃は、どれも俊敏なクロに交わされ、【ゴムゴムの銃】で伸ばした腕の上にクロに乗られる始末だった。
腕の上を駆けあがったクロは、ルフィの顔面に強烈な蹴りを入れ、ルフィは坂を転がり落ちた。

これを見たクロネコ海賊団達は、口々に「キャプテン・クロバンザーイ!」と歓声をあげたが、クロは船員達に激怒した。
「その名前を呼ぶんじゃねぇ!!!・・・この計画はな、キャプテン・クロの名前を完全に捨てる為に計画なんだ」

3年前、キャプテン・クロは海賊であることに疲れていた。
名があがるにつれ執拗に追ってくる海軍や賞金稼ぎ、それらをかわしながら頭の悪い船員達を束ねるのにうんざりしていた。
そこで、キャプテン・クロを死んだこととする計画を立てた。
その計画の為、海軍の船を一人を残して1隻全滅させ、生き残った海軍の1人をジャンゴの催眠にかけて、キャプテン・クロの身代わりとして処刑させたのだった。


それからは、身分を隠して穏やかに暮せる地を見つけ、周囲の環境が整うまでに3年の月日をかけて計画を遂行させてきたのだった。カヤの財産、屋敷は当然として、この島で温和に生きる環境をも手に入れるのが目的だった。
「わかるか小僧、おれの計画は絶対に狂わないっ!!!」
キャプテン・クロの【猫の手】攻撃に、ルフィは岩を拾い上げてその爪を岩に突き刺きさせると、自慢の爪をへし折り、その頭を叩くと、「疲れただと?海で名を揚げることが怖くて、海賊がやれるか!!!野望(けいかく)のでかさなら、おれの方が上だ!!!」と言って、ルフィは笑った。

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