
ヘルメッポを殴ったルフィは、海軍大佐の親からの報復など恐れてはいなかった。
ゾロを仲間に引き入れると決めたルフィは、再びゾロの元へ向かった。

だが、ゾロはルフィの勧誘を断った。
「世間でどう言われてるかは知らんが、おれはおれの信念に後悔するような事は何一つやっちゃいねェ!だから海賊にもならねェ!!」
ルフィは話を聞いているのかいないのか「お前、刀は?」とゾロに聞いた。
宝の刀をバカ息子に取られた、と聞いたルフィは「おれがバカ息子から、刀を奪ってやる!」とそのまま海軍基地へ向かって行った。
さすがのゾロも、その行動に「バカかあいつは・・・!!」とあきれた。
ルフィの殴ったヘルメッポは、海軍大佐の息子を盾に威張る嫌な奴だったが、その父親モーガン大佐は、もっと嫌な奴であった。
自分は偉い。肩書が偉いなら、何をしていいとの持論を持ち、島の人々や海軍を恐怖で支配していた。
モーガンにとって、自分以外の人間は虫けらも同然で、意に沿わぬ者は、すぐさまその片手の大斧で斬り殺された。
なので、どんな無謀な命令にも従うしかなかったのである。

そんなモーガン大佐が、自分の権力の象徴にと何年もかけて作った自分の石像を、今、まさに海軍基地の屋上にとりつけようとしていた。
そのモーガン渾身の像を、海軍基地を訪ねてきたルフィが、屋上まで飛び上がった勢いで壊してしまったのである。
モーガンは激怒するが、ルフィはモーガンには目もくれず、その場にいたヘルメッポを見つけると、ゾロから奪った刀の在処に連れて行かせた。ルフィの目的はただ、「ゾロの刀を取り戻す」ことだけだった。
ルフィが基地をかき回していた頃、コピーはゾロの磔の縄をほどいていた。
自分を助ける事でコピーの身に危険が迫る事をゾロは心配したが、コピーには信念があった。
「ぼくはきっと正しい海兵になるんです!!ルフィさんが海賊王になるように!!」
だか、コピーはモーガンに見つかり、海軍基地から射撃されて倒れた。


ゾロは怒りの目で海軍基地を睨んだ。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます