
ココヤシ村の沿岸に、見慣れない海軍の軍艦が3隻現れた。
それは、アーロンに襲撃されたゴザ村の人が政府に通報して、海軍に救援を依頼したのだ、と説明し、人々は海軍の登場に期待した。
第77支部海軍を率いる「プリンプリン准将」は、島にそびえる海賊の拠点アーロンパークを見て、正義の闘志を沸かせた。海賊をのさばらせてはいけない!!
だが、海上で、海中を高速移動し、海底の地形や海流を、その怪力で自由自在に操ることの出来る魚人に人間が勝てるはずもなく、海軍の3隻の戦艦は僅か3人の魚人によって、いとも簡単に沈められた。いや、海であれ陸であれ、圧倒的な力の差に人間は魚人に勝てないのだ。


沈みゆく海軍の船を見つめながら、ノジコはつぶやいた。
「これが現実だよ・・・。アーロンの支配からは誰も逃げ出すことはできないんだ。」
最後の希望は、あっけなく完全なる絶望へと変わっていった。
魚人が、今回の戦闘もそうであったように、海中を自由に動き回る「基」となる「海図」を作っているのがナミだった。
アーロン帝国の建国にとって、ナミは必要不可欠な存在であった。
ナミが1億ベリー貯めたなら、村と一緒にナミを開放する約束があることを心配をする魚人達に、アーロンは不気味にニヤリと笑った。
「おれは、金の上の約束は死んでも守る」と。
その頃、海獣モームに引っ張られて島に上陸したルフィ達は、アーロンパークに向いつつ迷子になっていたゾロと合流した。
ゾロは、アーロン達に捕まったウソップ救出へと先を急いだが、ウソップが殺された瞬間を目撃したジョニーが泣きながら止めた。
「ウソップの兄貴は、もう殺されました!!!ナミの姉貴に!!!!」

これにはルフィは激怒した。
「お前、もういっぺん言ってみろ、ブッ飛ばしてやるからな!!ナミがウソップを殺すわけねェだろうが!!!!おれ達は仲間だぞ!!!!」

そんなルフィに声をかけたのはナミ本人だった。
「誰が仲間だって?ルフィ」
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