ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

275話 神曲(ディビーコメイディア)

2016年04月05日 | 空島編





ロビンがエネルの電撃に倒れた。ゾロが咄嗟に倒れこむロビンを受け止めて、エネルを睨んだ。
 「女だぞ」



エネルは、それが何だと言わんばかりに呆れ顔で答える。
「見ればわかる」


怒ったゾロはエネルに向かっていくも、ゾロの剣を軽々とその手に持つ金色の棒で受け止めた。
たとえゾロの剣がエネルを捉えても、実体の質を変化させる"ロギア系能力者"の体は斬れない。
エネルは「体に教えねばわからんのだろう、"神の定義"。圧倒的な力、そこで覚える"絶望"。人にとって死は最大の恐怖!!!」
そう言ってエネルはゾロの刀を両手で握ると、その刀に電流を流してゾロを感電させ、膝をついたゾロの顔をミシミシと踏みつけた。
ゾロは、この男との能力差を痛感する。



ワイパーは、エネルめがけて【燃料砲・バーンバズーカ】を放ったが、エネルは笑いながら【電光(カリ)】で、バスーカの業火をかき消してしまった。
「まだわからんのか、お前達のエネルギーなど私にとっては無に等しいのだ!!」


気象現象に詳しいナミにはわかっていた。
エネルが電気を放った時に「雷鳴」が轟く・・・ということは空気が音速で膨張したということであり、それほどまでの超高エネルギーを自在に操っているということ。雷に人間が敵うはずがない・・・。


ワイパーは諦めることになく【燃料砲・バーンバズーカ】を放り出して、生身でエネルに掴みかかった時、それまで平然としていたエネルの膝が、ガクンと崩れた。
効き目ありと見たワイパーが言う。 「"海楼石(かいろうせき)"ってもんを知っているか、エネル」


「海楼石」は、悪魔の実の能力者の力を奪う海の力を結晶した石であり、ワイパーは足にその石を仕込んでいたのだ。
力が抜けていくエネルだったが、まだ不敵に平然としていた。
ワイパーが【排撃リジェクト】を撃つと、その反動でワイパー自身の命もないはずだ。人は死ぬことを何よりも嫌がるはずだと踏んでいたからだ。

だが、ワイパーが「死も辞さない覚悟」を決めていた。
「死んで本望!!お前を道連れにできるのならな・・・!!!【排撃リジェクト】!!!」




ジャンドラの都市中に響き渡る大爆音とともに、最大力の【排撃】が放たれ、エネルがそしてワイパーが吹っ飛んで倒れた。







意識を失ったワイパーの記憶は子供時代にあった。
子供だったワイパー、カマキリ、ゲンボウ、ブラハムはある日、シャンディアの長老に呼び出されて、ジャンディアに代々語り継がれる伝説を聞く。




800年も昔、青海にあった『黄金都市シャンドラ』の戦士達は、ポーネグリフという"石"を守って戦い、勝利した
だが生き残った者は僅かで、それ以降、都市の残骸と『歴史の本文』をひっそりと守る番人となった。
それがシャンディアの先祖である。

そして400年前、『黄金都市シャンドラ』は突如スカイピアに飛んできて、空の住人に奪われた。
「神の島アッパーヤード」は、我らの故郷であると同時に、時の闇に消えた貴重な歴史を有している
だから、シャンディアの戦士達は戦う。
「たとえ空にあろうとも、誇り高きシャンドラの灯は消してはならない!シャンドラの灯をともせ!!!」
という先祖の言葉をその胸に。

ワイパーは遠のく意識の中で満足だった。
やっと・・・400年かかったが、故郷を取り戻した・・・。その代償は大きいが、それがシャンドラの末裔の生きざま・・・。




ワイパーが「全て終わった」と思った時、エネルの体が再び動き出した。






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