ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

296話 最空局面   (おれ達はここにいる-4)

2016年04月26日 | 空島編



「巨大豆蔓ジャンアントジャック」を西に切り倒せ」
ナミとルフィからのメッセージに、ゾロは刀を抜き「巨大豆蔓ジャイアント・ジャック」を切った。
その直後、エネルの落雷によって、ゾロは再び意識を失う。

だが、巨大すぎるその蔓はゾロに1本切られたところでビクともしなかった。ゾロを持ってしても倒れない・・・。



その時、地下遺跡で深い眠りに落ちていたカシ神の孫「ノラ」に話しかける者がいた。
その声は懐かしき、カルガラの声だった。
(ノラ・・ノラ!!おいで!鐘を鳴らすんだ!今日も海の果てまで打ち鳴らすぞ、ノラ!お前の大好きな鐘の音をノーランドに届けよう)



いつもそうしていたように、今日も二人の後を追って鐘を鳴らしに行こう・・・!
楽しい気分で目を覚ましたノラだったが、気がつくと、カルガラの姿は遥か遠くに小さくなっている。
ノラは涙ながらに二人に追いつこうと必死に走った。
走って、走って、走った先にあったのは「巨大豆蔓ジャイアント・ジャック」だった。
ノラの巨体が、カルガラ達に会いたい一心で思いっきり蔓に突進した為、「巨大豆蔓ジャイアント・ジャック」は少し不安定に傾いた。
だが、まだ倒れない。





ワイパーは、青海人である麦わら達が、シャンドラの誇りである黄金の鐘を鳴らそうとしている事に納得がいかなかった。あの鐘は、カルガラの意志を継ぐ者が鳴らす事で、意味を成す。


ロビンは、ワイパーに聞こえるように静かに話しだした。
「400年前の青海で、ある探検家が黄金郷を見たとウソをついた。
世間は笑ったけど、子孫達は彼の言葉を信じ、今でもずっと青海で黄金郷を探し続けている。
黄金の鐘を鳴らせば、黄金郷が空にあったと彼らに伝えられる。
"麦わら"のあのコはそう考えて鐘を鳴らそうとしている。
素敵な理由じゃない?ロマンがあって・・・脱出の機会を棒に振ってまで・・・どうかしてるわ」


ワイパーはその話に愕然とした。
「・・・・そいつの・・・その子孫の名前は?」

ロビンが答える。
「モンブラン・クリケット」

ワイパーは涙が止まらなかった。
「ならば400年前の・・・先祖の名はノーランドか」



大戦士カルガラとその子孫が、空島で400年間想い続け、引き継いできた想いと同じように、
冒険家ノーランドとその子孫が、青海で400年間想い続け、引き継いできていたのだ。
伝えねばならないのは、天国のノーランドだけでなく、青海で今もシャンドラの存在を信じてくれている子孫にもだ。

ワイパーは、大戦士カルガラにこの奇跡の出会いを感謝し、そして自分の使命を強く悟り、一人「巨大豆蔓ジャイアント・ジャック」に登ると、エネルを倒すためにその手に仕込んでいた【排撃リジェクト】を撃った。

それで自分の体が粉々に砕け、命がない事はわかっていた。
だけど、400年後の今こそカルガラの鐘を鳴らしたい。それが今は、麦わらのバックアップなのだ。
(折れろ、ジャイアントジャック!!!)



ジャイアントジャックは、メリメリと音を立てて倒れだした。
蔓の上ではこの瞬間を待っていたナミとルフィが、【噴風貝の古代ウェイバー】を思いっきりぶっ放した。




【心綱マントラ】で事態を予測していたエネルは、ナミとルフィを正面から迎え撃つ。







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