ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

301話 我ここに至る   (おれ達はここにいる-9)

2016年05月01日 | 空島編





ルフィは「黄金を奪って逃げるぞ」と言って、仲間達を静かに起した。
そろそろ、青海・・・グランドラインへと戻る頃だが、滅多に来れない空島で各自思い残すことのないよう行動してから、ここを出よう。ルフィは大蛇の腹の中に黄金がたくさんあるのを見つけていたので、それをリュック一杯に盗んで行こう!と考えたのだ。これにはナミも大乗り気でついて行った。




ロビンは、沈みがちな気持ちで、黄金の鐘と共にあるはずの『歴史の本文(ポーネグリフ)』を探していた。
求めなければ見つかることのない石『歴史の本文(ポーネグリフ)』。
それを探すことが、いかに不幸をもたらすのかも知っている。
アラバスタで諦めようと思っていた。
空まで来れば、諦めがつくと思っていた・・・だけど。



黄金の鐘楼は、エネルと共に落下したと思われたが、「兄弟豆蔓ジャイアント・ジャック」にに引っかかっていたのが発見され、シャンディア達の手でひきあげようとしたがあまりの重量にびくともしない。
そのシャンディア達を大勢の空の民達が手伝って、ようやく大鐘楼が戻ってきた。
ただ、途中で大鐘楼の支柱の1本が外れてしまった事が惜しかったが、大鐘楼は無事である。

回収された大鐘楼の土台には、『歴史の本文』が遺されていた。




シャンディアの先祖達が都市が滅亡しても、命を懸けてでも尚守り続け、子孫にも守り続けることを託したというその石に刻まれた文字は、誰にも読めない古代の文字であった。
シャンディア達は、先祖がそうまでして守ったものが何かを知りたいと思ったが、酋長は「知らずとも良い事だ、我々はただ・・・・・」

酋長の言葉をの続きを口にしたのは、ロビンだった。
「真意を心に口を閉ざせ。我らは歴史を紡ぐ者。大鐘楼の響きと共に」

代々酋長にのみ伝えられてきた言葉を、青海人のロビンが知っていることに酋長は驚いたが、ロビンは遺跡に書かれてあった言葉だと説明した。
「あの文字が読めるのか!?」と酋長はさらに驚いた。





ロビンは、黄金の鐘楼と共にある『歴史の本文(ポーネグリフ)』を読んだ。
「神の名を持つ"古代兵器"「ポセイドン」・・・そのありか」




アラバスタで見つけた『歴史の本文』に出てきた古代兵器は「プルトン」、
それとはまた別の古代兵器が今、この世に眠り続けているのは世界の脅威であると思ったが、ロビンの知りたかったことは、"こんな事"ではなかった。

「やっぱりハズレね」とロビンが帰ろうとした時、誰かがその横に書いてある文字を指差した。
そこには古代文字で「我ここに至り、この文を最果てへと導く。海賊ゴール・D・ロジャー」と記されてある。



これには、普段動揺しないロビンが、動揺を隠し切れないでいた。
海賊王が空島に来て、大鐘楼を見つけている事、絶対機密とされた古代文字を読め、そして書くことも出来ること、そしてその意味・・・!!!



ロビンは考えた。ロジャーが刻んだその言葉の意味を。
『歴史の本文』には「情報を持つ石」と「その石のありかを示す石」の2種類がある。
そしてこれは「情報を持つ石」の方・・・それを最果てに導くとは・・・・その果てにあるものこそが『真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)』。



ロビンは『歴史の本文』の番人を代々続けてきた酋長に言った。
「酋長さん、この『歴史の本文』は役目を果たしているわ。
世界中の点在する情報を持つ歴史の本文は、それを繋げて読む事で初めて"空白の歴史"を埋める一つの文章になる。
繋げて完成する、今まだ存在しないテキスト、それが『真り歴史の本文』。
海賊王ゴール・D・ロジャーはこの文を目的地に届けている」




その言葉を聞いた酋長は、ポロポロと泣き崩れた。
「では・・・我々はもう戦わなくていいのか?先祖の願いは・・・果たされたんだな・・」と。



ロビンの顔つきが変わった。
それまでのどこか冷めたロビンではなく、自分の使命を見つけ、その決意にみなぎっていた。
(つまり私も今までに読んだ『歴史の本文』の文章を導かなければならない・・・。グライドラインの最果て、「ラフテル」へ!!!)
ロビンを導いたのは、今は亡き海賊王ゴールド・D・ロジャーであった。


ロビンと酋長のやりとりを聞いていたガン・フォールは、「歴史の本文」の事は知らないが、20年以上前にここにやって来たゴール・D・ロジャーと逢っていて、その時のロジャーと、”麦わらの少年”が似た空気を感じる、と言った。
ロビンには、その意味がわかったいた。
「彼の名は、モンキー・D・ルフィ。私も興味が尽きないわ」

ガン・フォールは二人の友に「D」の共通点があると気づいて、その偶然を笑った。
ロビンは「そう。それがきっと・・・歴史に関わる大問題なの。」と行って少し笑った。




空の人々は、故郷の大恩人であるルフィ達へのお礼をと、大鐘楼の巨大な黄金の柱を一本プレゼントする事を提案し、ロビンと共に麦わらの一味の元へと戻った。



ロビンが『歴史の本文』と対峙している頃、ウソップは空島の「貝ダイアル」をたくさん貰って武器の改良が出来ると喜んでいた。

ルフィとナミは、大蛇ノラの腹の中にあるたくさんの黄金をリュックいっぱいに詰め込んで、捕まる前に逃げる気満々だった。
ルフィ達はまさか空の人々が巨大黄金をプレゼントする気だとも露知らず、リュック1杯分の黄金を盗んで悪いことをした、と思っている為、空島の人々が戻ってきたのを見て”麦わらの一味”は大急ぎで逃げ出した!
自分達が恩人であるだなんて思いもせず、盗人海賊団として、逃げ出したのだった。


ロビンはクスッと笑うと、巨大な黄金柱のプレゼントを断って、窃盗団”麦わらの一味”として一緒に逃げ出した。








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