(1)東の海編--→⑤サンジ登場--→[ドン・クリーク海賊団.12]

これで勝負がついた、と誰もが思ったが、クリークは吹き飛ばされながらも鉄製の網を発射してルフィを捉えると、そのまま海に沈めようとした。
だが、ルフィはひるまないし諦めない。鉄網の隙間から両方の手足を出して「手足がでればこっちのモンだ!!」とその足を最大限に伸ばして、グルグルにねじまきながらドンクリークの体を挟み込んだ。全ては、わずかにマストから落下する途中の出来事だ。
サンジはあんぐりと、この戦いを見ていた。
(ひるまねェ・・・!!一度も・・・!!何でそこまで・・・!!)
そう思った時、ゼフがサンジの考えを見通しているかのように言った。
「何でそこまで戦い抜くことができるんだ、そう思ったか?」
それはドンクリークも同じだった。
(なんなんたコイツは・・・なぜ何の迷いもなく向かってこれる!?)
クリークはたまらず部下達に援護を命じたが、サンジがそれを許さず、ボロボロの体で飛び出して海賊団の部下達を沈めていた。
ルフィは、ねじった足のゴムの回転を利用した技【ゴムゴムの大槌】で、ドンクリークをヒレの残骸へと叩きつけて、ドンクリークとの戦いに決着をつけると、小さくニッと笑って、そのまま海に沈んだ。

ゼフはサンジに言う。
「クリークのかき集めた艦隊も武力、百の武器も武力なら、あの小僧の"槍"も…同じ武力ってわけだ。」
ルフィは最後まで武器を使ってはいない。サンジはルフィの”槍”とは、強い”信念”であることに気づいて、愕然とした。

ゼフはレストランに戻りながら、背中越しにつぶやくように言った。
「”くだらねぇ理由”で・・・、その槍を噛み殺しているバカをおれは知っているがね・・・・。何してる、さっさと助けてやれ、悪魔の実の能力者は海に嫌われ、カナヅチになるんだ。」
サンジは大慌てで、ルフィを助けに海へ飛び込んだ。

麦わら帽子、信念を持つ強き者、彼を助ける為なら自身の負傷を厭わず躊躇なく助けに行くサンジ・・・。
ゼフは満足そうに「フン・・・」と鼻を鳴らした。

サンジは、意識のないルフィを海中から救い上げながら、ゾロの事を思い出していた。
(どいつもこいつも・・・、自分の野望を捨てることなく、命を張って生きている。それに比べ、自分は野望を捨てるぐらい簡単だと思いこむようにして生きてきた・・・。)

もう一人、彼等の野望に命を懸けた戦いを見て、己の生き方を省み、新しい生き方を決意した者がいた。

これで勝負がついた、と誰もが思ったが、クリークは吹き飛ばされながらも鉄製の網を発射してルフィを捉えると、そのまま海に沈めようとした。
だが、ルフィはひるまないし諦めない。鉄網の隙間から両方の手足を出して「手足がでればこっちのモンだ!!」とその足を最大限に伸ばして、グルグルにねじまきながらドンクリークの体を挟み込んだ。全ては、わずかにマストから落下する途中の出来事だ。
サンジはあんぐりと、この戦いを見ていた。
(ひるまねェ・・・!!一度も・・・!!何でそこまで・・・!!)
そう思った時、ゼフがサンジの考えを見通しているかのように言った。
「何でそこまで戦い抜くことができるんだ、そう思ったか?」
それはドンクリークも同じだった。
(なんなんたコイツは・・・なぜ何の迷いもなく向かってこれる!?)
クリークはたまらず部下達に援護を命じたが、サンジがそれを許さず、ボロボロの体で飛び出して海賊団の部下達を沈めていた。
ルフィは、ねじった足のゴムの回転を利用した技【ゴムゴムの大槌】で、ドンクリークをヒレの残骸へと叩きつけて、ドンクリークとの戦いに決着をつけると、小さくニッと笑って、そのまま海に沈んだ。

ゼフはサンジに言う。
「クリークのかき集めた艦隊も武力、百の武器も武力なら、あの小僧の"槍"も…同じ武力ってわけだ。」
ルフィは最後まで武器を使ってはいない。サンジはルフィの”槍”とは、強い”信念”であることに気づいて、愕然とした。

ゼフはレストランに戻りながら、背中越しにつぶやくように言った。
「”くだらねぇ理由”で・・・、その槍を噛み殺しているバカをおれは知っているがね・・・・。何してる、さっさと助けてやれ、悪魔の実の能力者は海に嫌われ、カナヅチになるんだ。」
サンジは大慌てで、ルフィを助けに海へ飛び込んだ。

麦わら帽子、信念を持つ強き者、彼を助ける為なら自身の負傷を厭わず躊躇なく助けに行くサンジ・・・。
ゼフは満足そうに「フン・・・」と鼻を鳴らした。

サンジは、意識のないルフィを海中から救い上げながら、ゾロの事を思い出していた。
(どいつもこいつも・・・、自分の野望を捨てることなく、命を張って生きている。それに比べ、自分は野望を捨てるぐらい簡単だと思いこむようにして生きてきた・・・。)

もう一人、彼等の野望に命を懸けた戦いを見て、己の生き方を省み、新しい生き方を決意した者がいた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます