もうひとつの部屋

昔の記憶に、もう一度会える場所にしようと思っています。

⑬ 夕暮れ時に「コウモリの群れ?」と思ったのは… (ツバメさん)

2021-06-06 17:43:31 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

今、思い出しても、あのときのアレが

コウモリの群れじゃなかったという

確信はないのだけれど…


野鳥に興味を持って、初めての春。


ある夕方、水路のある小さな公園で

立ち木に囲まれた狭い空を

飛び回るたくさんの黒い影…


こどもの頃、夕暮れ時によく見かけた

コウモリの群れを思い出した。


小鳥が空を飛ぶ…というより

もっとフワフワした、不思議な飛び方。


自由自在。でも

ときどき飛線が、カクっと折れ曲がる。


その角張った方向転換は

「鳥」には無いものに見えた。



ところが…


その後、その公園では

ツバメをよく見かけるようになって…


昼間、目にするツバメは

一度にせいぜい、一羽か二羽で

群れを作ったりしていない。

あんなカクカク飛行も

もちろん、しない。


それでも、日の入り近い

辺りが薄暗くなる時間帯には

あの「コウモリみたいな」群れを

公園の空に何度か見た。



やがて… ふと思った。


「あれって、もしかして

ツバメの群れなの?」


ムクドリたちも、夕方になると

街路樹に集まってきて、騒いでる。


ツバメたちも、多分渡ってきたばかり。

巣を作るまでは、「群れ」で夜を

過ごすのかもしれない…



何週間か経った頃

巣作り材料を咥えて運ぶ

ツバメの姿が目立つように。


その頃にはもう、あの

「黄昏時の黒い影たち」は

全く見なくなっていた。

 


今でも、あれが誰だったのか

どういう群れだったのかはワカラナイ。


それでも…


ツバメの「飛翔」をほんの少し

見慣れた私は、あれが彼らの

「来た時の群れ」だったのだと

つい思ってしまう…



あの独特の、「急な方向転換」は

普段のツバメさんも見せるから。


私はそのたび

相手の姿を見失う。


「消えた!」と思うほどの

急角度、ハイ・スピード。


あ~んなことが出来るヒトたちだもの

お互いがぶつからないように

気を遣って飛び回る

毎夕の挨拶?だったんじゃないかなあ。


今もそんなことを、思ったりするのだ。

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする