映画と関係なさそーな「ひとこと感想」その11。
アニメ好きの若い友人に、『GAMBA ガンバと仲間たち』の不出来(しくしく)をボヤいていたら、「もう”プリキュア”でも観にいきますか? 今回は3本立て(笑)。でも3本とも全然違う作りだから、今の日本のCGアニメで、どこまで出来るのかが見られるかも・・・」「アナタ行ったの?」「まあね。特に1本目の短編は、観てなんて言うか、ちょっと聞いてみたい(真顔)」
で、ちゃんと出かけた私(^^)。「プリキュア」シリーズの劇場版観るのは2度目。今回は「ハロウィーン」特集らしい(ちょっとタカラヅカ観にいく気分?)
「キュアフローラといたずらかがみ」
ピクサーの長編アニメ上映時に、いつも同時上映される短編アニメを思わせる作品。セリフは無くて、「見ていれば全部わかる」作りで、日本のアニメーションでこんなの観たの初めて・・・(だと思う)。
キュアフローラ(って名前らしい。ちっちゃくて可愛らしい女の子)と、鏡の中のイタズラオバケたちとのやりとりが、テンポ良く続く。次どーなるんだろ?っていうワクワク感がオトナでも楽しくて、しかも豪華に美しい映像(王宮の姫君なのかな?)で、幼い頃に観たディズニー作品を思い出した。(日本でもいつかこんなアニメーションが作れるかなあ・・・って、子ども心に思ったけど、とうとうそれが観られるようになったんだ・・・ってしみじみ感動してしまった)
「パンプキン王国のたからもの」
今回のメインはこの長編のようで、セルベース(っていうのかな?2Dが主)の、いわゆる「プリキュア」らしい作品。
面白かったのは、ヒロインが頑張る理由というのが、「私は美味しい(かぼちゃの)プリンが食べたいし、みんなにも食べてもらいたいの!それだけなの!!」と叫んだとき。いや~自分の思うこと、望むことがこれくらいストレートに主張できるなんて、ホント羨ましいわ~(^^;(って、「プリキュア」観るたび私は言ってる気がする)
「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」
「フルCGによるアクション主体の中編アニメーション」とか。夜の闇に閉じ込められてしまった”パンプキングダム”を救うために、プリキュアたちが悪戦苦闘しながらも大活躍するという物語。
ところが、ちょっとしたRPGのラスト・ダンジョンのような、高い塔の階段を登っていくあたりまで来たとき、突然ナレーション(テロップだけだったかしら?)が入って
「頑張るプリキュアたちを、みんなも応援してね!みんなの応援があると、プリキュアたちももっともっと頑張れるから」
「ペンライトも振って、プリキュア頑張れ~プリキュア頑張れ~って、大きい声で応援してね」
ナレーションが終わると、止まっていた映像がまた動き出して、大音響の中、強大な敵相手の死に物狂い(って言いたいくらいみんなボロボロになる)のバトルが始まった。
すると突然、私の耳元で「プリキュア、ガンバレ~」の声が!!
その後もずっと、「プリキュア、ガンバレ~」「プリキュア、ガンバレ~」と、幼い女の子の、たった一人の声援が続く。ソォッと振り返って見ると、3~4歳くらいの子があちこち場所を変えながら、声を張り上げて、もう夢中で応援してる(^^)。
ついでに場内の後ろの方をざっと見ると、どうやら観客は(私を除くと)その子とお姉ちゃん二人とお母さんの4人だけ。どうりで一人っきりの声援・・・と思ったけれど、なんのなんの。結局彼女はプリキュアが勝つまで、ずっと声を張り上げていた。
「そうかあ・・・」
これくらいの年齢の子は、これくらい本気で観てくれるんだ。作り手側はそのためにこそ、一生懸命作ったんだ・・・単純な私は感動した。作り手にこの声を聞かせたいと本気で思った。
場内が明るくなると、女の子はペンライトを振り回しながら、 小声で「よかったね」というお姉ちゃんたちと歩いていった。お母さんも楽しそうに見えて、今回の「3本立て」のフィナーレに相応しい光景を見せてもらった気がして、私もなんだか嬉しかった。
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