ちょっとだけ長めの「ひとこと感想」その10。
キネ旬特集の最終日に観にいった(らしい)。メモには、「賞を貰った綾野剛(主人公)よりも、千鶴さん(池脇千鶴)とその弟クン(菅田将暉)に眼がいった。(千鶴さんが、あんなにセクシィに可愛いヒトだったとは!(^^)) 主人公と彼女が初めて出会ったシーン、なんでもないように見えて、なのにあまりに初々しくて、「恋の始まりって理屈じゃないな~と」。
原作が30年前の小説だからか、あえてその雰囲気を壊さないための意図的な工夫?なのか、映画の設定は現代だと思うのだけれど、全体的にずいぶん昔の作品を観ているような印象があった。(現実的に)いくらなんでも、ちょっとオカシイ?と思う部分もあったけれど、そんなことより、あの柔らかく素朴に見える自然光の使い方とか、若い俳優さんたちの好演その他(私にはワカラナイような脚本・演出の力?)で、私が(勝手に)持っている「佐藤泰志の世界」のイメージのまま、映像化された作品を観ている・・・そう感じた。
(『海炭市叙景』を観たときも、原作者にこの映画を見せたかったな~」と思ったけれど、この映画もそう。あの二人の抱えてるモノが重過ぎて・・・その後を明るく想像できない自分が、ちょっと悲しいけど)
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