むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

クロアチアが「マイブーム(死語)」 実は「魔女の宅急便」のモデル都市だったりする

2010-03-24 22:23:55 | 世界の民族・言語問題
昔からいつかは中欧に行こうと思っていたが、今年行くことにした。ただ以前はチェコとハンガリーとポーランドをメーンにしようと思っていたのだが、ハンガリーの中世史関係を読んでいるうちに、ハンガリー王国の支配下にあたクロアチアに関心が強まった。
さらに、中欧唯一のムスリム国家ボスニア・ヘルツェゴヴィナにも興味が湧いてきた。しかもボスニアって、オシムの出身地だ。いまさらながらオシムを惜しむって感じで、それを表題にした中欧紹介本でも書こうかなと思って、こないだ日本から来てオシム本を読んでいる人にいったら一言「オシムを惜しむじゃ駄目でしょ」。
そうですか、駄目ですか。

それでクロアチアとボスニアも日程に組んだら、ポーランドのクラクフだけでも行きたいという当初の構想が「クラクフまではブダ、ブラティスラヴァ、プラハのいずからかも遠い」ということで、あっさりパスすることに。次にドイツに行く機会にでもくっつけることにしよう。

それはそうと、以前からランゲンシャイトのクロアチア語・英語のポケット辞書は持っていて、しかしクロアチア語には興味がなくてほかっておいたんだが、最近は俄然活躍しはじめているが、米国で買った当該本は乱丁があったんで、アマゾン英国にベルリッツのポケット辞書を買った。
本当はチェコ語のほうが重要なはずなんだけど、どうもチェコ語って文法も見た目もとっつきにくくて、特にuの上に○があるやつが嫌いだ。なんかキモイ。
同じスラブ系といっても、まだクロアチア語のほうがとっつきやすい感じで、文法もチェコ語よりも素直だ。

しかし、私は元来から入れ込むと、対象地域に感情移入してしまうらしく、最近はなぜか無性にセルビアが嫌いw。セルビア正教は異端だ、って。あなたウスタシャですか?w)

それはそうと、クロアチア。最近はアニメに傾倒しているんだが、宮崎駿の初期アニメについて検索していたら、「魔女の宅急便」と「紅の豚」がなんとドゥブロヴニクを街のモデルにしていることに気がつきましたよ。
そう思って、動画クリップ見ていると確かに魔女のほうはドブロそのままって感じ。

魔女の宅急便より、「海の見える街」「めぐる季節」「風の丘」
http://www.youtube.com/watch?v=Ukh6W-EIxpo
これで序盤で流れる風景はドブロのはず。

「魔女の宅急便」って会社入ってまもなくのころ封切られたやつで、それなりに面白かったが、所詮ヤマト運輸の宣伝映画って感じなので微妙だったが、ドブロが舞台と思うと、またアニメも見たくなってきた。

むしろザダルのほうが教会緒とか近郊に城の廃墟とかがあって、興味あるんだが、ドブロもじっくり見ることにしたい。

で、前の計画では、ドブロは適当にして国境を越えてツルナ・ゴーラのコトルあたりに足をのばそっかと考えていたけど、あっさりやめにしました。
おじさんだから、体力が持ちそうにないのと、ドブロ自体も中世自治都市ということで見所があると思ったので。

さらに、検索していたら、「魔法先生ネギま!!」クロアチア語版コミックも出ていることを発見!!おっと、これもチェックしなければ。

本当は今の時期に中欧に行く目的としては、大きくは将来書こうと思って本のネタ収集、趣味の中世史探索、研究とも関係ある現代の小国のあり方考察という大仰なテーマもあるはずなんだけど、まあいいか。

クロアチアは、イストラ、ダルマチア、中央クロアチア、ウラヴォニアと地域ごとに歴史が違い、地域特性もいろいろなのでそれも楽しみだ。

「篤姫」が民視無線チャンネルで、「けいおん!」がアニマックスで

2010-03-24 22:23:17 | 台湾その他の話題
NHK大河ドラマ「篤姫」が民視無線台でもちょうど先週水曜17日から月~木夜10時台に放映が始まった。日本語音声、中国語字幕付。再放送も未明に行っている。
昨年の今頃から緯来日本台で同じく字幕つきで平日夜に放映されたが、あまりの好評のため、いったん全話放送した後、すぐに5月下旬からもう一度平日夜の別の時間帯に放送した。
原作中文訳本も売れ、NHKのマスコット「ドーモ君」まで人気になって、あるチェーン牛肉麺店がマスコットにしたほか、夜市とかでもぬいぐるみをよく見かけるようになったほどだ。「ドーモ君」すげーーー。

一方、アニメ「けいおん!」(K-ON!輕音部)も今日24日からANIMAX台湾で放送が始まった。午後8時半からは中国語吹き替え、夜10時半からが日本語音声・中国語字幕だ。
【写真は先日西門町に行ったときに見かけた予告宣伝ゲート】
最近は日本映画も毎週2-3本はどこかで上映されている。26日からは実写版「賭博黙示録カイジ」も封切られる。しかも漢字の「賭博黙示録」はそのままだ。最近台湾華語の用語は日本語漢字表記の影響が強まっている。これもその一種。

ようつべ驚きの再生回数「君をのせて」300万回超、しかし歌手は有名になれなかったな

2010-03-24 02:25:41 | 芸術・文化全般
「天空の城ラピュタ」 君をのせて/井上あずみ
http://www.youtube.com/watch?v=Z6jCthWMgG8

なんと300万回越えている。うpが2007年6月のやつだから、一日あたり3万回超えているのか。まあ探せばもっと多いヒット数はあるだろうが、これはすごい。ていうか、この曲、大学時代のものだけど、今でも時々聞いて懐かしくて涙が出てしまう名曲だわ。

再生回数のところのポップアップをクリックすると視聴者解析が出てくる。
地域別では圧倒的に日本が多いのはもちろんだが、中国、北米もついでいて、さらに中東、欧州、アフリカにもひろがっている。ボツワナ、モザンビーク、マリとかにもそれなりの数がいるようで感動的だ。やっぱり日本の武器はアニメだろう。

いまやラピュタもアニメ投票でベスト10に絶対に入る名作だし、テレビ放映されると2ちゃんねるの実況板が「バルス!!!!」のところで瞬間で1000スレに達してしまうほど人気が高い(しかし日本って平和だなあw)。私自身も台湾語吹き替えも含めるとかれこれ20回は見ていると思うが、公開当時は興行的には振るなかったんだよね。ていうか私もロードショーのころは見ておらず、トトロが上映されるとき、88年夏ごろ、新宿かどっかの安売り劇場で、宮崎アニメ一挙公開で、ナウシカなどとともに見たのが最初だったと思う(オールナイトで一挙5作品上映だったかで、夜もすがら8時間立ちっぱなしで観たものだが、思えば学生時代は体力あったなw)。

井上あずみ本人は別にすきなわけじゃないが、声はいいし、高校時代演劇県大会で一緒になったことがある同郷人で知らないわけではないから(向こうは覚えていないだろうが)、まあ親近感は持っている。
しかし、金沢人の押しの弱さが災いしてか、せっかく宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」のED「君をのせて」、「となりのトトロ」の主題歌と「さんぽ」、「魔女の宅急便」の「めぐる季節」などの名曲を歌ってきたにもかかわらず、そしていずれもアジア全体で人口に膾炙しているにもかかわらず、歌手名はほとんど誰も知らないという状態だ(T_T)。
かつてのにっかつポルノ女優高倉美貴もそうだが、いいものを持っているのになぜかブレークできないんだな、これが。
まあ、もっとも最近は女優の田中美里とか声優の能登麻美子がブレークしていて、特に、のとまみは声優では人気上位に来るから、この2人の今後の活躍に期待しよう。

シオニストはもはや四面楚歌?これは台湾にとっては好機なのに馬じゃ駄目だ

2010-03-24 01:59:29 | 世界の政治・社会情勢
シオニスト狂信集団「イスラエル」のウヨク、ネタニヤフ政権の入植強硬政策に対してついに米国すら反対の声をあげた。さらに最近シオニストが行ったハマース幹部殺害をめぐって、容疑者グループが偽造された英国旅券を使用していたことを受けて、英政府がイスラエルの外交官を国外追放する見通しとなった(まあ、外相がミリバンドだからということもあるけど)。

米国にとってはこれまでイスラエルこそが最優先課題で、イスラエルかわいさにイラク戦争を起こし、極東政策をおろそかにしてきたわけだが、さすがに最近のイスラエルの基地外政策には、堪忍袋の緒が切れつつあるということか。

米国は伝統的に共和党がサウジなど専制君主アラブの石油利権の代弁者で、民主党のほうがユダヤ金融資本を背景にしてイスラエル寄りを展開、ヒラリーも以前はイスラエルロビーそのものだったが、国際・国内世論を受けてか、最近イスラエルとかなり距離を置きつつある。

これは、イスラエル優先のために、しばしばスエープゴートに仕立てられてきた台湾にとっては、有利な情勢になったといえるのだが、肝心の台湾がイスラエル寄りの国民党馬政権だし、台湾国民は民進党勢力も含めて、中東政策と台湾の位置づけをリンクさせるまともな視点をもった人間がいないから、米英のイスラエル離れを台湾に有利に作用させる知恵は生まれないだろう。

陳水扁政権時代は、台湾政府もヒズブッラーやハマースやリビアともパイプを構築しようとしたり、なかなか賢い外交戦略があったのだが。

やっぱり台湾は駄目なんだと思う。
てか、こんなときに馬は南太平洋諸国歴訪だってw。中東に行くべきじゃないのか?これが陳水扁だったら、こういう時期を見計らってヨルダン、UAE、リビアに行っていたはず。

グーグル、ついに中国から撤退、言論自由問題よりも中国経済崩壊を反映するもの

2010-03-24 01:58:59 | 中国
中国からの撤退がうわさされていたグーグルが二転三転のうえ、ついに中国から撤退した。中国語簡体字検索サイトを香港ドメインのものに移し、中国政府の検閲を逃れた。
しかし中国のスターリニスト官僚と御用メディアは一斉にグーグルに逆ギレし、中国内から香港にあるグーグルサイトにアクセスできない妨害措置を講じることになった。

これは中国の相も変わらぬスターリニストの醜悪ぶりを露呈しただけではない。
これがもし2007年ごろ、まだ「成長」を謳歌していた時代なら目先の利益に目がくらんで検閲を受け入れていたところを(実際そうだったし)、言論の自由を理由にあげて撤退したということは、もはや中国経済が中国政府のプロパガンダ通りに発展しておらず、残留するメリットがなくなっていることを如実に示すものだろう。

COP15における中国の泣き言といい、その後の「環境対策はしたいが、先進国が技術と資金を提供すべき」という泣き言といい、中国政府の「世界不況から力強く回復した」という宣伝とは裏腹に、実は資金的にかなり逼迫している実態を告白しつつある。

今回のグーグル撤退はその実態を暴露した。しかも中国官製メディアと官僚どもの罵詈雑言の余裕のなさを見ると、中国経済はもはや末期的な状況にあることが伺われる。