中国時報7月26日付けが2面で大きく伝えたところでは、五輪以外の種目を競う国際スポーツ大会ワールドゲームズがこのほどドイツのデュースブルクで閉幕した。ここで次回2009年の開催地である台湾高雄市に引継ぎを行う際、ひと悶着が起こったようだ。
台湾側代表の高雄市代理市長陳其邁が「台湾」という名前を強調したことに、ドイツ側が「五輪委員会の規定では中華台北であって、台湾を使ってはいけない」と横槍をいれ、台湾駐ドイツ代表である謝志偉が「台湾はこの場合は地理名称であり、もし中華台北高雄市といったらおかしい」と抗議した。
これは欧州主要国の中でもとりわけ台湾に冷たく中国べったりの傾向があるドイツだからこそ起こったものといえるが、しかし台湾は台湾という名前を使うこともままならないとは、困ったものだ。
これに対して、中国時報の解説記事では「いっそのこと首都の台北市を台湾市に変更してはどうか」という提案をしている。つまり、首都の名前が台湾市になれば、中華台湾ということになって、台湾を堂々と使っても問題がなくなるということだ。さらに、メキシコ、パナマ、グアテマラ、ルクセンブルクなどで国名と首都名が同じだから、そんなにおかしなことではないし、首都名の改名も南アで近々プレトリアをツワネに変更する例もある、とする。これは面白い主張だと思う。しかも、中国時報が主張したことが面白い。中国時報はここ1ヶ月くらい、社説や記事や投書が、本土化の色彩が強まっている。中国時報自身にどういう魂胆があるかはわからんが、本土化こそが台湾の実情を反映しているということだけはいえる。
台湾側代表の高雄市代理市長陳其邁が「台湾」という名前を強調したことに、ドイツ側が「五輪委員会の規定では中華台北であって、台湾を使ってはいけない」と横槍をいれ、台湾駐ドイツ代表である謝志偉が「台湾はこの場合は地理名称であり、もし中華台北高雄市といったらおかしい」と抗議した。
これは欧州主要国の中でもとりわけ台湾に冷たく中国べったりの傾向があるドイツだからこそ起こったものといえるが、しかし台湾は台湾という名前を使うこともままならないとは、困ったものだ。
これに対して、中国時報の解説記事では「いっそのこと首都の台北市を台湾市に変更してはどうか」という提案をしている。つまり、首都の名前が台湾市になれば、中華台湾ということになって、台湾を堂々と使っても問題がなくなるということだ。さらに、メキシコ、パナマ、グアテマラ、ルクセンブルクなどで国名と首都名が同じだから、そんなにおかしなことではないし、首都名の改名も南アで近々プレトリアをツワネに変更する例もある、とする。これは面白い主張だと思う。しかも、中国時報が主張したことが面白い。中国時報はここ1ヶ月くらい、社説や記事や投書が、本土化の色彩が強まっている。中国時報自身にどういう魂胆があるかはわからんが、本土化こそが台湾の実情を反映しているということだけはいえる。