フランス映画「パピヨンの贈り物」(2002年、1時間25分)(原題 Le Papillon、英語題名 The Butterfly、中国語題名 胡蝶)を観た。
独居老人とその階上に引っ越した8歳の女の子が蝶をめぐり心の交流を深めてゆくという話。
監督: フィリップ・ミュイル Philippe Muyl (Directed by)
製作: パトリック・ゴドー Patrick Godeau (producer)
製作総指揮: フランソワーズ・ガルフレ Francoise Galfre (executive producer)
脚本: フィリップ・ミュイル Philippe Muyl (Writing credits)
撮影: ニコラ・エルドゥ Nicolas Herdt (Cinematography by)
編集: ミレイユ・ルロイ Mireille Leroy (Film Editing by)
音楽: ニコラ・エレラ Nicolas Errera (Original Music by)
主な出演: ミシェル・セロー Michel Serrault as Julien
クレール・ブアニッシュ Claire Bouanich as Elsa
ナド・デュー Nade Dieu as Isabelle, Elsa's Mother
フランス映画によくありがちな奇妙なストーリーはなく、いたってシンプルで素直なもの。イサベルという珍種の蝶を南仏の山に探しに回るシーンは美しく、さらにエンドロールに流れる主題歌も、主人公の女の子と老人の掛け合いによる意味深長な歌詞でカワイイ。
この主題歌、実は台湾の店の有線で時々流れていて、けっこう印象に残ったので気になっていたが、歌詞に頻出する「pourquoi」と「老人」「子供」(とそのフランス語、英語)」などとの組み合わせ検索しても、ヒットせずに、題名がわからなかった。ところがふとしたことから、最近緯来日本台などで番組合間に流れる最新アルバム紹介で、オムニバスの一曲としてこの曲が流れていたことから、アルバム名から検索したところ、曲名とこれが映画主題歌であることがわかった。
DVDを探したら、すぐに見つかった。台湾ではフランス映画はわりと人気があるので、わりと簡単だし、しかも安かった。なんと199元!、800円もしない!
当然リージョンコードは3で、自宅の日本製パソコンではそのまま観るのにリスクがあるので(コード転換はできるが回数が決まっている)、リッピングソフトでリージョンコードをはずして別のDVDに焼きなおして観た。
うん。面白い。買ってきてすぐに中国語字幕、それから英語字幕と計2回観てしまった。
あらすじとしては、パリのアパートに住むある老人ジュリアンは蝶収集を趣味として孤独な日を過ごしているが、ある日上の階に若い母親と8歳の女の子エルザが引っ越してきた。母親は看護士で忙しいことを理由に子供にほとんどかまっていない。ある日ジュリアンが一人ぼっちでいるエルザを自宅に招くが、エルザは好奇心から入った蝶がいる部屋を開けてしまい、蝶を何匹か逃してしまう。ジュリアンは怒って追い出すが、別の日にジュリアンがイサベルという珍種の蝶を探すため山に向かうところ、途中の町でエルザが車に密かに乗り込んでいたことに気づく。追い返すわけにもゆかず、ジュリアンは渋々条件つきでついてくることを認める。最初はエルザがジュリアンの携帯電話が通話できないように設定したり、何かと険悪だったが、自然を見て回るうちに徐々に打ち解けてくる。一方、何日もエルザが行方不明になっていたので、エルザの母親は老人に誘拐されたと思い込み、警察に捜査以来を出す。エルザがある朝穴の中に落ち、ジュリアンが助けを呼びに派出所を訪れたところ、お尋ね者の写真と一致したことでジュリアンは逮捕、取調べを受ける。しかしすぐに誘拐ではないことが明らかになって釈放。ジュリアンはエルザの母親に接触が足りなかったことを悟らせた後、エルザとともにイサベル蝶が羽化するところを観察、夜中一緒に公園に行き、イサベルを逃す。
シンプルなストーリーでも、自然保護や都会の人間関係の問題も含まれていて、なかなか良い映画だと思う。
ちなみに、エルザ役のブアニッシュ(この苗字はカビル系、それとは違うがブルトン系?)ははっきりいってぜんぜん美少女ではないが、子供らしい小生意気さというか小悪魔的な雰囲気をもっていて、かわいい感じ。ジュリアン役はコメディアンとして有名だったというセローで、今年7月29日に永眠したらしい。
ちなみに予告編と主題歌はようつべ:Franch Film - Le Papillon (trailer/music video)
主題歌の歌詞はパロール・ネット:http://www.paroles.net/chansons/53327.htm
独居老人とその階上に引っ越した8歳の女の子が蝶をめぐり心の交流を深めてゆくという話。
監督: フィリップ・ミュイル Philippe Muyl (Directed by)
製作: パトリック・ゴドー Patrick Godeau (producer)
製作総指揮: フランソワーズ・ガルフレ Francoise Galfre (executive producer)
脚本: フィリップ・ミュイル Philippe Muyl (Writing credits)
撮影: ニコラ・エルドゥ Nicolas Herdt (Cinematography by)
編集: ミレイユ・ルロイ Mireille Leroy (Film Editing by)
音楽: ニコラ・エレラ Nicolas Errera (Original Music by)
主な出演: ミシェル・セロー Michel Serrault as Julien
クレール・ブアニッシュ Claire Bouanich as Elsa
ナド・デュー Nade Dieu as Isabelle, Elsa's Mother
フランス映画によくありがちな奇妙なストーリーはなく、いたってシンプルで素直なもの。イサベルという珍種の蝶を南仏の山に探しに回るシーンは美しく、さらにエンドロールに流れる主題歌も、主人公の女の子と老人の掛け合いによる意味深長な歌詞でカワイイ。
この主題歌、実は台湾の店の有線で時々流れていて、けっこう印象に残ったので気になっていたが、歌詞に頻出する「pourquoi」と「老人」「子供」(とそのフランス語、英語)」などとの組み合わせ検索しても、ヒットせずに、題名がわからなかった。ところがふとしたことから、最近緯来日本台などで番組合間に流れる最新アルバム紹介で、オムニバスの一曲としてこの曲が流れていたことから、アルバム名から検索したところ、曲名とこれが映画主題歌であることがわかった。
DVDを探したら、すぐに見つかった。台湾ではフランス映画はわりと人気があるので、わりと簡単だし、しかも安かった。なんと199元!、800円もしない!
当然リージョンコードは3で、自宅の日本製パソコンではそのまま観るのにリスクがあるので(コード転換はできるが回数が決まっている)、リッピングソフトでリージョンコードをはずして別のDVDに焼きなおして観た。
うん。面白い。買ってきてすぐに中国語字幕、それから英語字幕と計2回観てしまった。
あらすじとしては、パリのアパートに住むある老人ジュリアンは蝶収集を趣味として孤独な日を過ごしているが、ある日上の階に若い母親と8歳の女の子エルザが引っ越してきた。母親は看護士で忙しいことを理由に子供にほとんどかまっていない。ある日ジュリアンが一人ぼっちでいるエルザを自宅に招くが、エルザは好奇心から入った蝶がいる部屋を開けてしまい、蝶を何匹か逃してしまう。ジュリアンは怒って追い出すが、別の日にジュリアンがイサベルという珍種の蝶を探すため山に向かうところ、途中の町でエルザが車に密かに乗り込んでいたことに気づく。追い返すわけにもゆかず、ジュリアンは渋々条件つきでついてくることを認める。最初はエルザがジュリアンの携帯電話が通話できないように設定したり、何かと険悪だったが、自然を見て回るうちに徐々に打ち解けてくる。一方、何日もエルザが行方不明になっていたので、エルザの母親は老人に誘拐されたと思い込み、警察に捜査以来を出す。エルザがある朝穴の中に落ち、ジュリアンが助けを呼びに派出所を訪れたところ、お尋ね者の写真と一致したことでジュリアンは逮捕、取調べを受ける。しかしすぐに誘拐ではないことが明らかになって釈放。ジュリアンはエルザの母親に接触が足りなかったことを悟らせた後、エルザとともにイサベル蝶が羽化するところを観察、夜中一緒に公園に行き、イサベルを逃す。
シンプルなストーリーでも、自然保護や都会の人間関係の問題も含まれていて、なかなか良い映画だと思う。
ちなみに、エルザ役のブアニッシュ(この苗字はカビル系、それとは違うがブルトン系?)ははっきりいってぜんぜん美少女ではないが、子供らしい小生意気さというか小悪魔的な雰囲気をもっていて、かわいい感じ。ジュリアン役はコメディアンとして有名だったというセローで、今年7月29日に永眠したらしい。
ちなみに予告編と主題歌はようつべ:Franch Film - Le Papillon (trailer/music video)
主題歌の歌詞はパロール・ネット:http://www.paroles.net/chansons/53327.htm