むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

米中結託による「反日」表現登場!韓国よりも根の深い米国の反日

2011-04-26 17:31:53 | 世界の政治・社会情勢
やはり米国は日本にとって同盟国ではない。戦後アジアに反日思想をばらまいた張本人であり、最近は中国とグルになって反日宣伝を行なっているのだ。

日本の白雪姫毒リンゴ…掲載紙が後悔
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 国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)は21日付の論説欄の1こま漫画で「日本」「放射線」と書かれた新聞を持つ白雪姫が、おばあさんが手にするリンゴを虫眼鏡で見ながら「ちょっと待って。日本から来たの?」と険しい顔で尋ねる場面を掲載した。
 ニューヨークの日本総領事館は同日、IHT1 件を傘下に持つニューヨーク・タイムズ社に「日本からの食品に関して根拠のない不安をあおりかねない」と抗議した。
 これを受け、同社は22日、IHTが25日付の紙面に「編集者からの便り」(エディターズノート)を掲載することを明らかにした。同社広報担当者は問題の漫画1 件の掲載について「後悔している」としており、「便り」は遺憾の意を表明する内容とみられる。 漫画は中国英字紙チャイナ・デーリーの漫画作者によるものと注記されているが、転載されたものかどうかは不明。
 グリム童話の「白雪姫」では、白雪姫が毒リンゴをかじって倒れる。抗議は総領事館の川村泰久・広報センター長が申し入れ「日本産食品は日本でも米国でも十分な放射線検査をし、消費者は全く心配する必要がない」と述べた。(共同)
 [2011年4月23日22時9分]
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「後悔している」といっているが、そのわりにエディターズノートだけで済ませようとしているところが、おかしい。そもそも中国英字紙のマンガ作者のマンガを使ってしまう時点で、何をかいわんやだ。

これは、NYTという一メディアだけの問題ではない。今回の大地震当初も米国のSNSやラジオには有名人による「パールハーバーの報い」という反日言論がまかりとおった。米国にも良心的な人は少なくないのは事実だが、残念ながらそれは3割程度の少数で、圧倒的多数は情報操作に踊らされる、米国マンセー・アジア蔑視の無知蒙昧な大衆である。
20世紀に入ってから、間歇的に日本移民排斥論が台頭したのも米国。
戦前経済的にも台頭した日本をやっかんで、中国などと結託して日本を追い詰めたのも米国。
東京裁判で日本を一方的に裁いたのも米国。
日本の侵略戦争を非難してきたくせに、ベトナム戦争、アジェンデ打倒、グレナダ侵攻、ニカラグア・コントラ、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争、リビア戦争と、さまざまな不義の戦争を事としてきたのも米国。
日本の軍国主義再現を防止するとして「びんの蓋」論にたって憲法と日米安保を押し付けてきたくせに、湾岸戦争以降「日本は軍事的に貢献しないフリーライダー」などというダブルバインドを行なってきたのも米国。
1980年代、日本とドイツが製造業で世界経済をリードしたとき、これをやっかんで英国とともにさまざまな基準を変え、日独を追い落としたのも米国。
1990年代以降、ネオリベをいち早く採用して低賃金搾取労働を実行してきた中国を日本よりも重視し、ジャパンパッシングを行なってきたのも米国。

考えてみれば、米国はやはり戦時中じゃないけど鬼畜米英であり、日本にとって相容れない潜在敵ではないのか?

そういえば反韓を事とするネトウヨは、韓国の一部ハングル第一世代が牛耳るメディアに登場する脱線した反日言論をことさら取り上げて韓国を非難したがるが、そのわりには米国のメディアにこうやって堂々と反日・侮日表現が載ることに対して、米国を非難するのを見たことがないw。
米国が日本の同盟国だと思っているからだろうか?しょせん、ネトウヨは、米国の手先だということだろう。

しかし韓国における一部反日言論、米国の根源的な侮日・反日とでは、量も質も米国のほうがはるかにタチが悪く根深いのだ。

韓国の一部の反日言論は、実はとても日本的なロジックを使っており(だから日本人にもわかりやすく、琴線に触れやすいw)、鄭大均が指摘するように「反日と認定した以外の日本色を受け入れる儀式」であり、実は屈折した愛の表現ともいえる。韓国は日本なしでは生きられない。韓国は実はツンデレなのだ。

ところが、米国の反日はピューリタン的で白人優位思想から来る根源的なもので、根は深い。米国の白人優位思想は欧州の17世紀ごろの思想のまま。そして超大国という自信と傲慢に裏打ちされているから、筋金入りなのだ。

もちろん、私は国粋主義者ではないから、米国をすべて排撃するつもりはない。それなら昔の軍部や今の北朝鮮と同じ過ちを犯すことになる。
米国にも良い部分はある。イラク戦争に対して100万人規模の反戦デモが起こったり、企業や政府の不正を内部告発する自立した個人が生きている米国社会の強さは、日本はまだまだ及ばない点である。米国には常に3割くらいは良識や良心をもった人が存在してきた。これは中国とは比較にならない点である(中国の良識なんて1%もいないだろうからw)。

だがしかし、だからといって、米国の7割がやはり烏合の衆であり、知的レベルも日本の平均よりもはるかに劣った愚民であり、米国に対する盲目的マンセーと米国以外、特にアジア黄色人種を蔑視するどうしょうもない人種差別主義者である点は変わらない。
IHTを有するNYTの日本に関する報道は常に悪意に満ちているが、これはNYの地方紙だからではなく、ある意味で米国のマジョリティを代表する見方だといえる。

そもそも米国は、先住民を踏みにじって白人が土足で乗り込み、さらに宗主国英国の王室に反抗し、英国の歴史も否定したうえに建てられた歴史的伝統のない革命国家である。
革命国家だからこそ、自分の思想や利益に合致しない外国を徹底して粉砕しなければ気が済まない。だから、日本に原爆を落とし、イラクのフセインを処刑したのだ。

異文化を尊重できない傲慢な国は珍しくないが、米国の場合世界一の武力をもっているところがタチが悪い。

日本列島は戦国時代ですら女を殺すことはしなかった和の長い伝統を持っている。たしかに昭和初期は軍国主義による侵略という誤った行為を行なったが、これはそれこそ日本列島の歴史において例外というべきものだった。だからといって免罪になるわけではなく、この失敗と過ちを繰り返してはならないと肝に銘じるべきだが、だからといって昭和初期だけの過ちでもって、明治以前および戦後60年強にわたる平和の歴史と価値を否定されてはならない。

日米同盟は、しょせんは「ビンの蓋」論に立脚し、米国が日本を牽制する設計思想で塗り固められた不平等関係である。だからこそ中国は日米安保条約を一貫して評価してきたのである。

だが、いまやビンの蓋が必要なのは、ほかならぬ米国と中国のほうだろう

そういう意味では、日本はやはり戦争狂であり日本に潜在的に悪意を持っている米国と距離を置き、非米非中で、アジア太平洋の平和民主主義陣営(モンゴル、台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、インド)との連携を強めるべきだろう。

それから、無視できないのはロシアだ。ロシア人は親日であり、日本の古典および現代文化をいずれもリスペクトしている。その半面、米国と中国への警戒心は強い。その意味では日本は米国に代わる同盟関係を想定してもよいはずだ。はっきりいって北方領土などどうでもよい。北方領土を問題にするなら、敗戦直後に米軍が北方領土に進駐せず、ソ連軍の進駐を黙認した米国の背信行為こそ問題にすべきだろう(これは竹島も同様である)。北方領土の不始末はすべて米国の責任である。北方領土をもちだすのは、日露関係の緊密化を望まない米国にとって好都合であり、米国が仕掛けた罠だといえる。

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