むじな@金沢よろず批評ブログ

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陳水扁前大統領に金融改革事件で無罪判決 ようやく正常化しつつある台湾社会

2010-11-06 20:07:57 | 台湾政治
陳水扁前大統領が訴追されていた様々な事件のうち金融改革(銀行統廃合)をめぐる収賄事件についての一審判決が5日下され、陳水扁前大統領に職務権限なしとして無罪が言い渡された。

5都選挙が近づき国民党の無能に対する不満が高まり、国民党の劣勢、民進党の優勢が伝えられる。

そもそも陳前大統領を汚職だのマネロンだのとして証拠も因果関係もなく逮捕収監したのは対米自立を目指した陳氏を憎んだ米国の陰謀であり、完全に誤った行為である。

2006年の陳大統領に対する不当な流言蜚語に伴う「倒扁」運動から23008年の立法委員選挙における国民党の大勝、総統選挙での馬の勝利と、狂ってきた台湾社会が冷静さを取り戻し正常化する第一歩として、今回の判決を歓迎したい。

陳水扁前大統領は一日も早く釈放されるべきであり、訴追されているものはすべて無罪である。
ただ、陳水扁前大統領には台湾政治を対立と混乱に導いた責任、緑陣営の人間関係を悪化させた責任といった政治的責任はある。
法的には無罪であり、今後釈放されても、すでに元職でもあり、責任について自省してもらい、政治的発言を自制してもらいたい(これは李登輝についてもいえる)。はっきりいって本をたくさん読んで教養をつけるべきだと思う。

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