むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

台湾の病院の話

2005-10-20 04:07:49 | 台湾その他の話題
 実は台湾に来てから、年に2-3回は何か病気で病院にお世話になっている。

 それにしても台湾の病院って、台湾人のアバウトさを反映しているんだよね。まあ
医者そのものがアバウトなのは、日本も同じなので別にそれは問題ではない。台湾の
すごさは、診察室に次とその次の患者を入れるので、カーテン越しに前の患者の病状
などプライバシー情報が漏れ漏れという点にある。
 すごいところになると、野戦病院みたいなもんで、医者が傷の殺菌措置をしている
すぐ横でおばはんがだべっている。傷口のところに唾も飛来してきて殺菌の意味があ
るんだかないんだかわからん。

 また、一度入院したことがあるんだが、これがまたすごい。3人部屋だったんだ
が、看病の時間規制とか、ほとんど無きに等しい。だから夜中の10時と朝6時に
看病の人間がどやどややってきてうるさい。隣の病室に来ていても声が大きいし防音
がしっかりしていないから、うるさい。でも一度隣の部屋に看病に来ていた一団が
ハッカ人だったみたいで大声のハッカ語が聞こえてきた。
 私が入院していた病室は、1人が台湾にやってきたばかりで北京語も台湾語もほと
んどできないタイ人労働者(タイ人だから英語も通じない)、もう1人が台湾人だっ
た。
 タイ人がこれまたすごくて、目の疾患で入院していたんだが、うつぶせになっては
いけないというのに、うつぶせになっていて、看護婦が注意しても言葉が通じない
から馬耳東風。看護婦も困っていた(でもこのとき、台湾人ってそれほどタイ人に
差別的な対応をしていたような感じではなかった。看護婦どうしの会話では「言葉が
通じなくて困るわね」程度の愚痴しかいっていなかった)。
 しかも別の病気で入院しているらしいインドネシア人女性の彼女がたびたび病室
にやってきて、カーテンで仕切るが、毎晩いちゃいちゃしている。一度セックスも
していたことがある。
 台湾人患者は、腰痛で入院していたのだが、「病院の飯はまずい」といって(た
しかにその病院はまずすぎた)、飯時になると「請暇」(休暇)といって、たびたび
外出していた。あるときは飯食った後に自宅にも行ったり、買い物もしていたらしく
8時間くらい戻ってこなかった。
 看護婦が「せっかく入院しているのに、たびたび休暇なんていって外出していたら、入院の意味がないじゃないですか」と説教していた。ごもっとも。でも、主治医
のサインなしに、看護婦に口頭通知するだけで、簡単に外出できるようなシステムに
なっているのも変なんだが。

 まあいずれにしても病院も台湾らしい、いい加減になっていたところが、なぜか
笑えた。