晩秋。ひとり高見にて想うあり

前略　お前様

そろそろセーターを着たい今日この頃。
いかがお過すごしでしょうか。
風邪などひいていませんか。
朝晩は、めっきりと寒うなりました。
いつもの調子でお腹を出して寝ていませんか。
すぐにポンポンが痛いとか、
鼻水が止まらないとか、無精な生活をしがちなお前様。
精進なさいませ。
また
郵便屋、宅配と外を通っただけで
見えないくせにやたらとワンワン吠えて
飼い主様やご近所様にご迷惑かけていませんか。
それから
いつでも可愛いワン子ちゃんに
すぐにしっぽを振ってメロメロになり
ついついだまされて辛い目にあうお前様。
当世の若い女なんぞにくれぐれも目がくらまないように・・
お気をつけあそばせ。
お母さんは、いつだってお前様のことを想っています。
どうぞお元気でお暮らしくださいませ。

　　　遠く雲の上から見守っている母より


天国から来た手紙をぼくは、いつも持っています。
母上こそ、お元気でいてください。

　　　　　明太子のめんちゃん