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My Last Summer Wine
-『少年』の心を持つクルマ趣味人へ-

スポーツマフラーコンセプト その5

2014-10-15 23:07:57 | Weblog

よく言われる企業の60年寿命・・・

創業者、尾上理事長が唱えていたレナウン・スピリット(尾上語録)と相反する大企業病が蔓延し業績も悪化・・・

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E4%B8%8A%E6%B8%85

泥船の中で一人全力遊泳する虚しさを感じていた頃に

希望退社制度のチャンスがあり退社、そしてHKSの長谷川社長宛にお手紙と履歴書送付・・・

気づけば富士宮のHKS本社にて社長面接に^^

富士宮HKSに向かった当日、数キロ先からエンジンベンチで回すF3用直噴レーシングエンジン

のエキゾーストノートが唸りを上げていたのには鳥肌モノの感動でした。

更にこれより以前にオリジナルの5バルブV12気筒エンジンを内製で試作したりしてました。

面接時にエンジンの話題になり、学生時代に4G32に乗っていた話をすると・・・

ここから延々とワークスエンジンの技術論が・・・・   尊敬すべきエンジン屋です

単気筒600cc HT600 フジ号オートレース用DOHCエンジン

 

 

 

 

HKSでは、営業統括のお仕事だったのですが、インポートカー向けOEM話しは全て私の所に・・

マフラー開発デビューはクラシックMINI用チューニングパーツ。

そしてルノークリオ・プジョーと続いてHKSオリジナルとしてアルファロメオとロータス用パーツ。

特に、当時のロータスエリーゼがトヨタの2ZZエンジンを採用したのが私的には千載一遇のチャンス!

社内の企画会議では・・

  『LOTUS用のパーツ開発して売れるのか~?』

私・・・

  『ご心配無用!!! 既に開発車両を自腹で購入済です!!!』

一同・・・  唖然ww ・・・

内心は売れても10本くらいかな^^;  

それから試作製作繰り返すこと10数本&10ヶ月・・

部材も通常は1.5mm厚のSUS304を使うのですが、1mm厚と1.2mm厚部材を使用する為に

競技用のコンマ8mm部材を提示して何とか開発部を説得(部材手配の為に本当に苦労しました)

単筒のレゾネーター付きにも関わらず重量はSUS304で7.5kg!

高回転では乾いた鳴き音は遠くから聞くとビックバイクと間違えたり^^

因みに、初年度にビックリの3桁販売。

(現在販売されているLOTUS用マフラーは私の退社後SUS304 1.5mm厚

にどうやら変更されたようです・・・  残念 ・・・)

このマフラー、幻で終わりましたが実は LOTUS by HKS として全世界のロータスディーラーで

扱われる予定で英国LOTUS本社を何回も訪問(111試作車両テストの真っ最中でした)

しかしながら支払い条件等で折り合わず御蔵入りに ・・・  

もっとも、初回見込み発注分の250setはUSマーケットにて完売したとの噂^^

  

 

 

 

インポートカー向けパーツ開発と同時進行にて、あまり詳しくは書けませんが(秘匿事項?!)

国内自動車メーカーの限定車用一次純正マフラー、メーカーワークスブランド向けパーツ供給等々

N社・T社・H社・M社・F社等々^^   ・・・ 国産自動車メーカー全てではないですが ・・・

同じ製品でもアフターパーツと一次及び二次純正パーツの開発手法及び製造方法(特に品質基準)

の違いなど非常に貴重な経験をさせて頂いたと思います。

 

 

つづく・・・

 

 

 

 

 
HKSにはこのGT500に参戦した HKS CLK の頃まで約10年間在籍・・

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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