月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「項羽と劉邦 その愛と興亡」

2008年08月22日 | ◆カ行&ガ行

●「項羽と劉邦 その愛と興亡」

北京オリンピックの開会式のパフォーマンスをプロデュースしたチャン・イーモウ監督が総監修していたんですね。監督はスティーヴン・シン。1990年制作の中国映画。

中国の歴史の中でも高い人気を誇る史劇といえば、三国志か秦が滅びた後の項羽と劉邦の戦い。物語は両雄の愛と覇権の興亡史なので、武人として優れていた項羽や劉邦軍の英布や韓信(「韓信の又くぐり」で有名ですが)や張良といった著名な武将や軍師の活躍よりも、≪四面楚歌≫や「虞よ、虞よ、汝を如何せん」で涙を誘う項羽と愛妃虞美人とのロマンス、そして、中国版マクベス夫人といったイメージで描かれた呂雉にコン・リーを配することで、劉邦の妻となりやがては皇妃として権勢を振るっていく呂雉の秘められた恋心に華を持たせる物語になっていました。

 
劉邦=チャン・フォンイー(張豊毅)で、『赤壁』では曹操役。

項羽にレイ・ ロイ(呂良偉)、虞美人役にロザムンド・クァンという清純派代表を配してのロマンスが悲劇のせいか、チャン・フォンイーの劉邦は部が悪かったですね。

     
虞美人=ロザムンド・クァンと呂雉コン・リー

項羽の最期は判官びいきの日本人にも涙を誘うものですが、わたしは馬が好きなせいか、名馬として名高い騅(すい)の最期に目頭が熱くなっちゃいました。

さて、中国の歴史上、有名な美妃といえば、この虞美人の他にも何人かいますけれど、傾国の美女とならずに済んだのは、何といっても今度公開されるジョン・ウー監督の『赤壁』に出てきます。この映画は三国志の中でも名高い戦闘ですが、魏の曹操軍を迎え撃つことになる楚の孫権配下の総司令長官となるのが、周瑜というイケメンさんですが、その周瑜の愛妃小喬(しょうきょう)もまた、絶世の美女と称された美妃ですね。
映画では、リン・チーリンという花のようなロザムンド・クァン系の華のある新進女優が演じています。
こちらでご覧になれますので、どうぞ。


★ご参考までに
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E7%91%9C

 


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