moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

DVD「エレクトラ」を見て

2006-03-08 | エッセー(雑文)
エレクトラ 05年アメリカ 96分
監督ロブ・ボウマン
出演
エレクトラ:ジェニファー・ガーナー
アビー:キルステン・プラウト
マーク:ゴラン・ヴィシュニック
スティック:テレンス・スタンプ
タイフォイド・メアリー:ナターシャ・マルテ
ロシ:ケリー=ヒロユキ・タガワ
キリギ:ウィル・ユン・リー
ストーン:ボブ・サップ

暗殺集団「ザ・ハンド」と対立する善の組織「キマグレ」のリーダースティック
(武道や銃器類の達人であり、生死さえ支配するパワーを持つ、
原作ではデアデビルの師匠らしい)によりエレクトラは蘇生され、
激しいトレーニングを積むが、何者かによって母親を惨殺されている過去の記憶と
復讐心ため破門され、それ以降暗殺者として過ごすことになる。
一仕事を終えたエレクトラに謎の仕事が依頼される。
そして孤島に赴くが、そこにはエレクトラの少女時代とよく似ている
13歳の少女アビーとの出会いが待っていた。
そして皮肉にも暗殺依頼はそのアビー親子であったのである。
結局エレクトラは、暗殺を決行できず、逆にアビーを暗殺集団「ザ・ハンド」から
守ることになる。
アビーは暗殺集団「ザ・ハンド」から「宝」と呼ばれ狙われていたのである。

この映画はデアデビルのスピンオフムービーというふれ込みであったが、
その世界観は一新されている。
神秘的東洋観を前提とした「悟り」にいたろうとする集団と、
それと対極にある悪の集団の長きに渡る戦いの要になるべく存在が
女性である「宝」であり、それをめぐる戦いにエレクトラがまきこまれる
というコンセプトを展開している。
「宝」は少女アビーであり、さらにエレクトラ
そして、タイフォイド・メアリーも実はかつての「宝」であった。
(タイフォイド・メアリーは多重人格者らしく彼女を主人公にした小説も
あるようである。)
マーベルコミックを原作としながら、東洋的な世界観の設定のもとで
西洋的合理主義をズラしている試みは新作バットマンと同じ傾向のように
おもえるが、さらに精神的な女性の世界観を描こうとしているかのような
印象をうける。(成功しているとは思えないが・・・。)

善と悪の戦いとは、心の中の戦いであり、その要に「女性」という
コンセプトを展開しようと目論んでいる作品のようである。
ある種のニューフェミニズム的なムーブメントムービーなのかもしれない。

個人的にはキルステン・プラウトの可愛らしさやナターシャ・マルテの
妖艶さがおすすめであるが、このアクトレスの詳しいことはわからない。

キルステン・プラウト(KIRSTEN PROUT)は以下のサイト
http://www.fmstar.com/movie/k/k0271.html
ナターシャ・マルテ(Natassia Malthe)は以下のサイト参照
http://www.fmstar.com/movie/n/n0167.html
http://www.stuffmagazine.com/cover_girls/girl.aspx?id=448
エレクトラの詳細は以下参照
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=166


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