moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

ギャルサー#9を見て

2006-06-11 | エッセー(雑文)
イモコはジェロニモの妹ではなく、命の恩人らしい。
人探しの動機も、命の恩人に礼を言うためということか
(ビンに入った手紙に勇気づけられたらしい。)
今回、日本史かぶれの親父のせいで、
小野小町と小野妹子という姉妹の明暗を分けた過去が
明らかにされる。(この姉妹は15歳差もあるらしい)
しかし、小町が語る過去のエピソードが強引で、イジメも
コメディ(~新喜劇風)演出に傾いていて、
現代若者気質におもねっている気がしないでもない。

鈴木えみの手足が長いので、レミ(イモコ)の放つストレートパンチは、
なかなか迫力がある。
今まで、戸田恵梨香(サキ)の受難な役回り(逆さずり、土埋めなど)が
目立っていたので、鈴木えみはただのモデル容姿の綺麗な子という
印象が強かったが、サキの回し蹴りよりもアクション演技派で決まっていた。

名前には、特に呪力に比重が置かれていた時代では、
神との一種の契約関係があって、
神に願いをかなえてもらえる特権性をあらわしていたらしい。
小野妹子が活躍した時代は、古代中国の律令制を導入し、
位階が定められ、その身分に応じた名前が与えられていたようだ。
さらに神に対しても御幣を捧げたり、位階を高める工作が
乱発していて、神に願いをかなえてもらうための供え物のような
契約関係に大きくズレて、現代の契約関係=献金システムの雛型を
構造化していたのかもしれない。

その結果、献金システムの恩恵争奪戦がおこり、敵(ライバル)の名前が
持っている特権性を剥奪し、貶めるという下克上の様相を強める。
歴史的にも、清麿⇔穢麻呂という名前の変更記事をみることができるが、
名前に対する差別・イジメの本質とは特権性の剥奪なのだろう。
だから、レミはストレートパンチを放ち、戦わなければならず、
一方、進之助は貶められた怨念を鎮魂するため、殴られ続けられなくては
ならなかったのかもしれない・・・と思ってみた。

ラスト、ちらっと見える手紙の文字がサキ子と見えるのが気になった。


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