moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

スカイ・ハイを見て

2006-05-01 | エッセー(雑文)
スカイ・ハイ 2005年/アメリカ/100分
マーベルコミック系のスーパーヒーローのハイスクール物語。
TVドラマのヤング・スーパーマンのミステリーな演出がなく、
スパイダーマンの主人公のような内向型でもないモチーフで描かれている。
・・・となると当然コメディという要素が目立つが、
面白いのは、フーコー的な「人を分類する制度=高校」という
批判的な視点が意図されていることである。
しかし、フーコー的に制度を否定しているわけではなく、
「差別感」に問題を焦点化しているところが、デモクラシーを
建前とするディズニーらしく、モラル再生物語として機能していると
いえるのだろう。(イジメなどの差別感の解消・・・。)

物語は、コマンダー&ジェットストリームという有名超人を
両親にもった主人公ウィルが、超人養成学校である高校に
入学するところから始まる。
ところがウィルには、まだスーパーパワーが目覚めていなく、
スーパーヒーローをサポートするサイドキック組みにクラス分け
されてしまう。
スーパーヒーロー組=勝ち組、サイドキック組=負け組
というヒエラルキーが伝統的に形成されていて、サイドキック組に対する
差別・イジメが横行している中で、ウィルはサイドキック組に入れられても
友情に恵まれるが、しかし、そこに宿敵ウォレン・ピースが現れ、
その戦いの中で、父親譲りのスーパーパワーに目覚めてしまい、
ウィルはヒーロー組に移されてしまう。
植物を自由に操るスーパーパワーを持つ幼馴染のレイラは
ウィルを密かに恋の相手として意識していて、クラス分けの時
能力を披露することを拒み、サイドキック組に入ったようにも思えるが、
それに気づかないウィルは、テクノパスの上級生グウェンと恋仲になってしまう。
そこでレイラは、ウィルにジェラシーを起こさせようとウォレンと付き合うが、
うまくいかず、ウィルは仲の良かったサイドキック組とも疎遠になって、
亀裂が生まれてくる。
ギクシャクした関係のままで、アメリカンハイスクールのイベント、
ダンスパーティを迎えるが、そこにはコマンダーの旧敵、
ロイヤル・ペインが仕掛けた罠が、待っていたのである・・・。

校長は、ワンダーウーマン役で有名なリンダ・カーターが演じているが、
お馴染みのスーパーマン、ファンタスティク④、Ⅹメン、フラッシュなどの
SFXの超能力が満載で、アメコミ・特撮ファンなら元ネタ探しも楽しい。

ワイヤーワークアクションには、新技術のコンピュータ制御モータウィンチを
導入し、自由自在のスピード調節が操作可能になったらしく、
俳優のアクションの危険性を減らし、直接俳優がアクションに挑戦して
いるシーンが多く、ジェットストリームの飛行シーンでも、ケリー・プレストンの
胸の谷間が強調され、目に飛び込んでくる。




製作
アンドリュー・ガン
監督
マイク・ミッチェル
第2班監督(スタント・コーディネーター)
スコット・ロジャース
出演
ウィル/マイケル・アンガラノ
レイラ/ダニエル・パナベイカー
スティーヴ(コマンダー)/カート・ラッセル
ジョジー(ジェットストリーム)/ケリー・プレストン
ウォレン・ピース/スティーヴン・ストレイト
グウェン・グレイソン(ロイヤル・ペイン)/メアリー・エリザベス・ウィンステッド
パワーズ校長/リンダ・カーター
メドゥーラー/ケヴィン・マクドナルド
ブーマー/ブルース・キャンベル
Mr.ボーイ/デイヴ・フォーリー
マジェンタ/ケリー・ヴィッツ
イーサン/D・J・ダニエルズ
ザック/ニコラス・ブラウン
ペニー/マリカ&カーディジャ
スピード/ウィル・ハリス
ラッシュ/ジェイク・サンドヴィグ
校医/クロリス・リーチマン
ステッチーズ/ジム・ラッシュ
ロン/ケヴィン・H









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