moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

誤った能力主義・・・

2006-01-08 | エッセー(雑文)
昨今の政治傾向はアメリカ型を目ざしているが、
それにともない能力主義が著しく採用されているようだ。
しかし、企業の事実上の労力は「派遣労働」によっていて、
その能力主義も実際機能しているのだろうか?
派遣労働はほとんど、日勤が多く、継続勤務ではないため
その労働評価、報酬は個人ではなく、派遣事務所に搾取され、
能力主義は形骸化している。
企業は極端に派遣労働者に「圧力」をかけ「勤労」させようと
試みているようだが、事実上のこのシステムではその「現場」を
拒否する派遣労働者が増えるだけで、
「JR」のような事故をひきおこすことになりかねなく、効果はないだろう。

さらに企業内においても、「正社員」においての能力とは
「コネ」であり、それがあるかないかで出発点がイチジルシク違う。
(公務員の「キャリア」「ノンキャリア」も実際「コネ」が採用にさいし
ものをいうという「噂」が流れているようだ。)

「談合・コネ」を社会主義的なシステムなどと称しているバカな評論家や
論説委員がいるようだが、「談合」というシステムは社会主義的ではない。
それはもっとも資本主義的な古くは「ギルド」の体制や「コンツェルン」と
いわれる体制などであって、「資本家」のための体制にすぎないのである。

銀行や企業の再統合という実態が、「コンツェルン」にむかっていない
という保障はなく、それはとても危険な象徴的出来事になるかもしれないのだ。
能力主義とは、本来労働報酬が「正しく」行われているのかということが、
基準でなくてはならないはずであろう。
しかし、強調されるのは「100人中の1割しか勝ち残れない」という
「弱肉強食」という古臭いコンセプトに目くらませるジャーナリズムなのである。
つまり、競争原理にあおられる「労働者」を浮き彫りにする手法によって、
本来の意味から、そらしているのである。
しかし、いい加減太鼓もち的な評論家や論説委員は、
ニュース番組から退場してもらいたいものである(笑。



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