ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年6月25日付 デビー・ギブソン Debbie Gibson - Foolish Beat

2024-06-23 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年6月25日付、この週も1位の交代がありました、3位から上がって1位はDebbie Gibsonの"Foolish Beat"。Debbie Gibsonですが、アメリカの女性ボーカル、シンガーソングライター。デビューシングルの"Only in My Dreams"がいきなり最高位4位を記録、続いて出すシングルはすべてTop5位内に入る大ヒット、この曲で4曲連続のTop5ヒットでついに初のNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、Michael Jacksonの"Dirty Diana"。ソロで通算7枚目となるアルバム『Bad』から、ファーストシングルの"I Just Can't Stop Loving You"から4曲連続の1位を記録、5曲目のシングルのこの曲もTop5入り、Michael Jacksonのソロヒットとしては、通算22曲目のTop40ヒットで、10曲目のNo.1を含め、13曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は1週のみでしたが前週の1位からダウン、Rick Astleyの"Together Forever"。Rick Astleyですがイギリス出身のポップスシンガー。デビューシングル"Never Gonna Give You Up"が2週間のNo.1、年間チャートは第4位の特大のヒット、この曲で、デビュー2曲連続のNo.1となりました。

4位は5位からアップ、The Jetsの"Make It Real"。The Jetsですが、アメリカ出身のファミリーソウルボーカルグループ。初のヒット"Crush on You" がいきなりの3位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒット、うち5曲がTop10ヒット、3曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は9位からアップ、Cheap Trickの"The Flame"。Cheap Trickですが、アメリカのロックバンド。この曲がヒットチャートを上がってきたのにはホントびっくりでした、70年代に、『チープ・トリックat武道館』 が突然大ヒットし、ライブ盤からのシングル"I Want You to Want Me" が最高位7位、次のスタジオアルバムからのシングルを合わせTop40には4曲のTop40ヒット、9年ぶりにTop40に登場し、この曲で5曲目のTop40ヒットで、初のTop5ヒットです。

この週1位はDebbie Gibsonの"Foolish Beat"。1位はこの1週のみ。年間チャートは32位。デビューアルバム『Out of the Blue』から、3曲連続のTop5ヒットを記録、4曲目のシングルのこの曲で、初のNo.1を記録しました。

Debbie Gibsonですが、アメリカニューヨーク出身、1970年生まれのシンガー・ソングライター。音楽活動は、1983年の、まだ13歳の時に開始、日本でいう「のど自慢あらし」でしょうか、歌のコンテストで活躍し注目されました。

レコードデビューは1987年、『Out of the Blue』をリリース、この時でもまだ17歳、ファーストシングルの"Only in My Dreams"が、最高位4位を記録しました。

この時期、同じく大活躍していたのが1971年生まれのTiffany、デビューシングルに続き、2曲連続のNo.1を記録していましたので、Tiffany の方が人気は先行していましたが、Debbie GibsonもNo.1を記録、この曲でTiffanyに人気が追いつきました。

ファーストアルバム『Out of the Blue』からは、3曲連続でTop5ヒットになり、この曲が4曲目のシングル、4曲目のシングルが最大のヒットとなりました。これは、アルバムも大ヒットするパターンで、アルバムは最高位は7位だったものの、年間チャートも7位、大ヒットアルバムとなりました。Tiffanyのアルバム『Tiffany』は、アルバムチャートでもNo.1となりましたが、年間チャートは9位、こちらはDebbie GibsonがちょっとだけTiffanyを上回りました。3曲目のヒット曲"Out Of The Blue" はこちらをご覧ください→→→

"Foolish Beat"ですが、作詞作曲はDeborah Gibson 、プロデュースもDeborah Gibson が務めています。アルバムでは、この曲のみ、作詞作曲プロデュースまで全部Deborah Gibson だけで完成させました。

この曲、サックスのイントロで始まりますが、日本の歌謡曲の雰囲気で、日本人好みのバラードです。という私も、こういう曲は大好きです。日本人がカバーして、ドラマの主題歌でも使われたようです。


こちらが野崎沙穂さんという方がカバーした「眠れぬ夜を過ぎて」。日本テレビのドラマの主題歌で使われました。


今週 先週 song / artist
1 3 FOOLISH BEAT / DEBBIE GIBSON
2 4 DIRTY DIANA / MICHAEL JACKSON
3 1 TOGETHER FOREVER / RICK ASTLEY
4 5 MAKE IT REAL / JETS
5 9 THE FLAME / CHEAP TRICK
6 8 THE VALLEY ROAD / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
7 2 ONE MORE TRY / GEORGE MICHAEL
8 10 ALPHABET ST. / PRINCE
9 11 MERCEDES BOY / PEBBLES
10 18 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD
11 13 NOTHIN' BUT A GOOD TIME / POISON
12 12 KISS ME DEADLY / LITA FORD
13 7 CIRCLE IN THE SAND / BELINDA CARLISLE
14 14 I STILL BELIEVE / BRENDA K. STARR
15 17 NITE AND DAY / AL B. SURE!
16 20 NEW SENSATION / INXS
17 6 EVERYTHING YOUR HEART DESIRES / DARYL HALL & JOHN OATES
18 21 BEDS ARE BURNING / MIDNIGHT OIL
19 25 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
20 26 LOST IN YOU / ROD STEWART
21 27 RUSH HOUR / JANE WIEDLIN
22 15 WE ALL SLEEP ALONE / CHER
23 28 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
24 16 SHATTERED DREAMS / JOHNNY HATES JAZZ
25 19 NAUGHTY GIRLS (NEED LOVE TOO) / SAMANTHA FOX
26 24 UNDER THE MILKY WAY / THE CHURCH
27 29 TALL COOL ONE / ROBERT PLANT
28 32 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
29 33 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
30 31 PARADISE / SADE
31 30 SUPERSONIC / J.J. FAD
32 36 PARENTS JUST DON'T UNDERSTAND / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
33 22 PIANO IN THE DARK / BRENDA RUSSELL FEATURING JOE ESPOSITO
34 40 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
35 35 HEART OF MINE / BOZ SCAGGS
36 23 ANYTHING FOR YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
37 34 BLACK AND BLUE / VAN HALEN
38 42 THE COLOUR OF LOVE / BILLY OCEAN
39 43 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
40 46 1-2-3 / MIAMI SOUND MACHINE

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
恐るべき才能!でしたね (音時)
2024-06-23 20:41:43
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/24588994.html
当時デビーはまだ17歳。恋って…?を想像して書いた歌らしいですよ。でも、ちょっとあの曲に似てますよね(^_^;) 影響を受けたのかな…?
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ついに№1 (hannah)
2024-06-23 21:26:15
星船さん、こんばんは。
デビューから3枚のシングルをTop5に送り込んできたD.Gibson、ついに№1獲得ですね。
曲作りからプロデュースまでひとりでこなす才能の持ち主でした。
アイドル性ではTiffanyに譲ったかもしれませんが、才能では秀でていた感じでした。
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17歳にして (星船)
2024-06-23 21:59:13
音時さんこんばんは。
ホントに、17歳にして、作詞作曲プロデュースまで、恐るべき才能の持ち主がいたものです。それも、「これは売れるだろう」の曲を出してくれました。そういえば雰囲気は「ケアレス・ウイスパー」でもありますね。特にサックスが。どこかで聞いたことがある、歌謡曲っぽいところもありました。
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4枚目のシングルにして (星船)
2024-06-23 22:03:10
hannahさんこんばんは。
ついに、No.1となりました。でも、まさか4枚目のシングルにしてNo.1になるとは、思ってもいませんでしたが、でもこの曲は、1位になるべくしてなった曲、ヒット性ば十分な曲でした。17歳でよくぞこの曲を作ったものです。
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Unknown (太ったボンジョビ ( ToT)~♪)
2024-06-23 23:39:26
いやぁ~偶然であります。メシ屋さんから出ましてエレベーターでこちらの日本語版フリビーを聴いて「もろにパクりじゃん、ひで~😫」と思いながら自動車のボタンON。流れてきたのは3年前のPhパブでのフリビーのデュエット🎤😏🎤👩でした。
いやー恥ずかしい。でもちゃんと歌えるキャストさんにサビ前のパートからハモりをかましている私、じつはこれヤりたかったんですよ。ウェンニュセィグゥバィの前からのコーラス、スゴく好きなんですよ~😆
しかしTiffanyさんとケンカにならないように3曲ずつとはヌシーニョさんもマジで若いおねーちゃん好きなんですねー。一緒です🤣☺️😃
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サビのところも (星船)
2024-06-24 13:19:26
太ったボンジョビさんこんにちは。
そーカー、この曲、歌謡曲っぽくて、歌いやすいのでしょうか?サビのところもなかなか気持ち良さげですね。
日本版は全く同じ曲、パクリというよりカバーでしょうかね。お金払っているんじゃあないでしょうか?作詞作曲者はデビー・ギブソンさんですので、彼女に払うっていうことですかね
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C.Lauper、Whitneyについで (hannah)
2024-06-24 21:34:29
星船さん、こんばんは。
デビューアルバムで4曲連続Top10入りは80年代の女性ヴォーカルではC.Lauper、Whitneyについで3人目ですね。
3曲目まではポップ系の楽曲でしたが、4曲目は一転バラード系でした。
これも№1の要因かもしれませんね。
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デビュー4曲連続のヒット (星船)
2024-06-24 22:21:21
hannahさんこんばんは。
そうですねぇ、新人でデビューアルバムからの4曲連続のヒット、なかなかできるもんじゃあありませんね。それも、4曲目のしてのNo.1は凄いものでした。素晴らしいバラードでしたね。Tiffanyは残念ながら3曲で、4曲目はこけてしまいました。
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Unknown (太ったボンジョビ ( `з´))
2024-06-25 18:42:47
ちょっとご質問
デビーさんの曲は確かにイイのですが、ちゃんとアルバム買えました?
または買おうと悩まれました?
これだけ良い曲がシングル連発だったので考慮してもおかしくないのですが、私は恥ずかしくてTiffanyもそうですが、買うのはうーん、そして買わなかったですね~。
コンポも揃えたのに……やはり若いお姉ちゃんのはアルバムまではちょと恥ずかしい😵そんな感じがしたんですよ。特にデビーさんは才能は潤沢だけどアッチはまだっぽいので言わないであげよう、とかそんな青さに躊躇しましたね、大人でありますな私😃
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印税がっぽり (hannah)
2024-06-25 22:31:21
星船さん、こんばんは。
普通10代のアーティストは外部のソングライターとかプロデューサーですが、彼女はひとりでこなしているのでこれだけ大ヒットすると印税ががっぽり自分自身に入ってきますね。
まさに才能は身を助けるですね。
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