ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

エイミー・グラント Amy Grant - Find a way(1985年の洋楽 Part29)

2021-07-29 21:28:25 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart29は Amy Grantの"Find a way"。最高位は7月27日付の1週のみの第29位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Amy Grantですが、アメリカ出身のクリスチャン・ポップ・シンガー。
デビューは1977年、デビューアルバムの『Amy Grant』をリリースします。
このアルバムはレギュラーチャートではヒットしませんでしたが、Christianアルバムチャートではヒットアルバムとなりました。

その後もChristianアルバムチャートではヒットを続け、6枚目のアルバム『Unguarded』が初めてレギュラーチャートでもヒット、ファーストシングルのこの曲、"Find a way"が初めてのTop40ヒットになりました。
デビュー以来クリスチャンミュージックの分野で大人気だったエイミー・グラントですが、この曲で初めてメジャーのポップス歌手として注目を浴びます。

"Find a way"の作者はAmy Grantと Michael W. Smithの共作。Michael W. Smithもクリスチャン・ポップ・シンガーとして有名な方です。
この曲は、まさにアップテンポなポップス。ノリの良い、ポップなダンスミュージックです。

Amy Grantですが、この翌年、Peter Ceteraとのデュエット"The Next Time I Fall" で全米No.1を記録します。この曲は名曲でした。
そして、90年代に入り、"Baby Baby"でソロでもNo.1を記録、レギュラーチャートでも素晴らしい大人気歌手になります。
その後もヒットを続け、今でも活躍しています。
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ビルボード 全米 Top40 1985年7月27日付 デュラン・デュラン Duran Duran - A View To A Kill

2021-07-26 07:00:58 | 1985年ビルボードTop40
1985年7月27日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、3位から上がっての1位はPaul Youngの"Every Time You Go Away"。Paul Youngですが、母国イギリスではすでにNo.1ヒットを持っている人気アーチストですが、アメリカでは最高位22位のシングルが1曲のみ、この曲で2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

2位は9位からジャンプアップ、Tears For Fearsの"Shout"。Tears For Fearsですが、イギリス出身のロックバンド。アメリカでは初めてのTop40ヒットで、No.1に輝いた"Everybody Wants to Rule the World"に続く2曲連続のTop3ヒットになりました。母国イギリスではこの"Shout"の方が先にシングルヒットしています。
3位は4位からアップ、Whitney Houstonの"You Give Good Love"。Whitney Houstonですが、もちろんご存知、数々の大ヒットを持つスーパースター、ソウル界のスーパー歌姫です。そのWhitney Houstonの記念すべき初のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop3ヒットです。
4位は2週間の1位からダウン、Duran Duranの"A View To A Kill"。Duran Duranですが、初めてのヒットで3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来、No.1を記録した"The Reflex"を含め、この曲で6曲目のTop5ヒット、5曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1となりました。
5位は7位からアップ、Stingの"If You Love Somebody Set Them Free"。Stingですが、もちろんThe Policeの中心メンバー。そのThe Policeが1983年の『Synchronicity』を最後に活動を停止し、ソロでのファーストアルバムからのシングルのこの曲でソロでは初めてのTop40ヒットで5位まで上がってきました。

この週4位は7月13日と20日の2週間の1位からダウン、Duran Duranの"A View To A Kill"。年間チャートは35位。
Duran Duranですが、1982年にアメリカでの初めてのヒット曲"Hungry Like the Wolf"が3位を記録、それからまだ3年しか経っていませんが、この曲で既に9曲目のTop40ヒット、"The Reflex"に続く2曲目のNo.1に輝きました。
アメリカでも、母国イギリスでも大人気ロックグループです。

私のブログでも、この曲で既に6回目の登場になりました。
Duran Duranのことについては、こちらの方もご覧ください→→→

さてこの曲、"A View To A Kill"ですが、そう、映画007『007 美しき獲物たち A View to a Kill』の主題歌です。
『007 美しき獲物たち』といえば、ロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドを演じた最後の作品です。
ジェームズ・ボンド役といえば、もちろんジョーン・コネリーでしょう、という方が多いかもしれませんが、私としてはロジャー・ムーアが一番好きなんですよね。しっくりくるというか。なんといっても、特に『私を愛したスパイ』と『ムーンレイカー』の2作品は面白かった。

007からは、主題歌が、過去何曲もTop40に入ってきました。
実は、そんな中で、全米でNo.1になったのはこの曲"A View To A Kill"だけなんです。
2位になったのがWingsの"Live and Let Die"『死ぬのは奴らだ』と、Carly Simonの"Nobody Does It Better"『私を愛したスパイ』の2曲。
最近でも、最新作の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』からビリー・アイリッシュの"No Time To Die"や、アデルの"Skyfall"などが、チャートの上位に入っていますので、いつか2曲目のNo.1が生まれるかもしれません。

"A View To A Kill"ですが、Duran Duranのメンバーと、映画音楽プロデューサーのJohn Barryの共作。
John Barryといえば、他の007の音楽、さらには様々な映画音楽を多数手がけている方ですね。
映画はまずまずでしたし、この曲、映画にぴったりの曲でした。


今週 先週 song / artist
1 3 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
2 9 SHOUT / TEARS FOR FEARS
3 4 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
4 1 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
5 7 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
6 8 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
7 2 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
8 12 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
9 13 NEVER SURRENDER / COREY HART
10 14 GET IT ON / POWER STATION
11 6 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
12 11 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
13 5 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
14 17 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
15 15 19 / PAUL HARDCASTLE
16 21 THE POWER OF LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
17 18 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
18 10 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
19 24 FREEWAY OF LOVE / ARETHA FRANKLIN
20 22 YOU SPIN ME AROUND / DEAD OR ALIVE
21 19 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
22 25 WHAT ABOUT LOVE? / HEART
23 28 SUMMER OF '69 / BRYAN ADAMS
24 27 ROCK ME TONIGHT / FREDDIE JACKSON
25 30 ST. ELMO'S FIRE / JOHN PARR
26 32 WE DON'T NEED ANOTHER HERO / TINA TURNER
27 16 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
28 20 HEAVEN / BRYAN ADAMS
29 31 FIND A WAY / AMY GRANT
30 36 STATE OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
31 39 YOU'RE ONLY HUMAN / BILLY JOEL
32 23 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
33 44 INVINCIBLE / PAT BENATAR
34 35 NOT ENOUGH LOVE IN THE WORLD / DON HENLEY
35 42 MYSTERY LADY / BILLY OCEAN
36 46 DON'T LOSE MY NUMBER / PHIL COLLINS
37 47 CHERISH / KOOL & THE GANG
38 26 ANGEL / MADONNA
39 41 LET HIM GO / ANIMOTION
40 45 DARE ME / POINTER SISTERS
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ティル・チューズデイ 'Til Tuesday - Voices Carry(1985年の洋楽 Part28)

2021-07-22 22:07:41 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28は 'Til Tuesdayの"Voices Carry"。最高位は7月13日付の第8位。年間チャートは68位。デビューシングルがこの曲、もちろん初めての大ヒットになりました。

'Til Tuesdayですが、このシングルが入った同名アルバム『Voices Carry』がデビューアルバムです。
1982年にアメリカボストンで結成された4人組のニューウエイブ系ロックポップスグループ。
ラジオのエアプレイで人気が出て、1985年にデビューアルバム『Voices Carry』を発表します。

"Voices Carry"の作者はメンバー4人の共作。
この曲、というか、このグループの特徴はやっぱりボーカル兼ベーシストのAimee Mannでしょう。彼女のささやくようなボーカルが凄く魅力的な曲となっていました。
日本でもよくラジオから流れてきていました。特にサビのところが特徴的で耳に残る曲ですね。
このグループですが、次のアルバムから、1曲だけTop40ヒットが出ますが、その後はヒットに恵まれず、バンドは1989年に活動を停止します。
Aimee Mannは、ソロ歌手として活動を続け、今もアルバム、シングルを発表しています。



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ビルボード 全米 Top40 1985年7月20日付 ユーリズミックス Eurythmics - Would I Lie to You?

2021-07-18 22:04:49 | 1985年ビルボードTop40
1985年7月20日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はDuran Duranの"A View To A Kill"。Duran Duranですが、初めてのヒットで3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来、No.1を記録した"The Reflex"を含め、この曲で6曲目のTop5ヒット、5曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1となりました。

2位は2週間の3位からアップ、Prince & The Revolutionの"Raspberry Beret"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"、最高位2位の"Purple Rain"に続く4曲目のTop3ヒットです。
3位は6位からアップ、Paul Youngの"Every Time You Go Away"。Paul Youngですが、母国イギリスではすでにNo.1ヒットを持っている人気アーチストですが、アメリカでは最高位22位のシングルが1曲のみ、この曲で2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop3ひっとです。
4位は7位からアップ、Whitney Houstonの"You Give Good Love"。Whitney Houstonですが、もちろんご存知、数々の大ヒットを持つスーパースター、ソウル界のスーパー歌姫です。そのWhitney Houstonの記念すべき初のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットです。
5位は2位からダウン、1週のみですが1位を記録、Phil Collinsの"Sussudio"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、Genesisでももちろんヒットを持っていますが、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒット、2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"、2週間の1位の"One More Night"に続く4曲目のTop3ヒットで、3曲目のNo.1です。

この週5位からダウンして10位はEurythmicsの"Would I Lie to You?"。最高位は7月13日付の1週のみの第5位、年間チャートは70位、Eurythmics、初めてのアメリカでのヒットでNo.1を記録し1983年の年間10位の"Sweet Dreams (Are Made of This)"、1984年の年間38位の"Here Comes the Rain Again"に続くヒットになりました。

Eurythmicsですが、イギリス出身のシンセ・ポップデュオ。Annie Lennoxがボーカルとピアノ、David A. Stewartがシンセサイザー、ギター、プロデュースを担当、両者ともソングライターでもある才能あふれる二人組です。
詳しいところは"Sweet Dreams (Are Made Of This) "の記事をご覧ください→→→

この曲"Would I Lie to You?"ですが、彼ら4枚目のアルバム『Be Yourself Tonight』からのファーストシングルです。
このアルバム『Be Yourself Tonight』ですが、このアルバムはとっても素晴らしいアルバムだったです。
この前のアルバムまでのユーリズミックスは、どちらかというと、当時流行のシンセ・ポップグループでありましたが、このアルバムでは、ポップ・ロック系のアルバムとなりました。

参加アーチストも大物が多数参加、Stevie WonderにAretha Franklin、Tom Petty and the HeartbreakersのMike Campbell、Elvis Costelloなどが参加しています。
"Would I Lie to You?"の作者はAnnie LennoxとDavid A. Stewartの共作。シンセ・ポップ系の曲よりも、この曲のようなノリの良いロック系の曲が彼らにはぴったりです。


今週 先週 song / artist
1 1 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
2 3 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
3 6 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
4 7 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
5 2 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
6 4 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
7 11 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
8 9 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
9 14 SHOUT / TEARS FOR FEARS
10 5 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
11 8 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
12 13 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
13 20 NEVER SURRENDER / COREY HART
14 18 GET IT ON / POWER STATION
15 16 19 / PAUL HARDCASTLE
16 10 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
17 21 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
18 22 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
19 19 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
20 12 HEAVEN / BRYAN ADAMS
21 29 THE POWER OF LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
22 26 YOU SPIN ME AROUND / DEAD OR ALIVE
23 15 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
24 30 FREEWAY OF LOVE / ARETHA FRANKLIN
25 31 WHAT ABOUT LOVE? / HEART
26 17 ANGEL / MADONNA
27 35 ROCK ME TONIGHT / FREDDIE JACKSON
28 38 SUMMER OF '69 / BRYAN ADAMS
29 23 TOUGH ALL OVER / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
30 42 ST. ELMO'S FIRE / JOHN PARR
31 36 FIND A WAY / AMY GRANT
32 41 WE DON'T NEED ANOTHER HERO / TINA TURNER
33 28 CANNONBALL / SUPERTRAMP
34 27 GETCHA BACK / BEACH BOYS
35 39 NOT ENOUGH LOVE IN THE WORLD / DON HENLEY
36 40 STATE OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
37 33 POSESSION OBSESSION / DARYL HALL & JOHN OATES
38 24 THINGS CAN ONLY GET BETTER / HOWARD JONES
39 50 YOU'RE ONLY HUMAN / BILLY JOEL
40 44 FOREVER / KENNY LOGGINS
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キム・カーンズ Kim Carnes - Crazy In The Night(1985年の洋楽 Part27)

2021-07-15 22:39:55 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27はKim Carnesの"Crazy In The Night"。最高位は7月13日付の第15位。年間チャートは圏外でした。

Kim Carnesですが、デビューは70年代前半。1971年にデビューアルバム『Rest on Me』をリリースしてソロ歌手としてデビューします。
ですが、このアルバムは全くヒットしませんでした。それから約8年ほど、アルバムやシングルをコンスタントに出しますが、全くヒットしません。

ついに彼女がTop40に登場したのは1978年のこと。この曲は知らない人も多いと思いますが、私のブログでは紹介していました、Gene Cottonとのデュエットで"You're a Part of Me"。最高位は36位といまいちのヒットでしたが、カントリー系のいい曲だったですよ。こちらをご覧ください→→→

そして次のヒット曲もデュエットソングでしたが、この曲は大ヒットしました。Kenny Rogersとのデュエットで、"Don't Fall in Love with a Dreamer"、1980年に最高位4位の大ヒットでした。

ソロでの初めてのヒットは1980年の"More Love"。5枚目のアルバム『Romance Dance』からのシングルです。最高位は10位ながら、年間チャート39位の大ヒットでした。この曲は彼女の迫力あるボーカルが目立つ曲でした。
そして、翌年、1981年の"Bette Davis Eyes"が、9週間のNo.1。歴史的な大ヒットとなります。

この曲"Crazy in the Night (Barking at Airplanes)"ですが、彼女の9枚目のアルバム『Barking at Airplanes』からのシングルカット曲。
"Bette Davis Eyes"以来、しばらくソロでの大ヒット曲がなかったので、久し振りに最高位15位まで上がってきました。
曲の作者はKim Carnes自身。やっぱり彼女の声は、ロックのような迫力ある曲に合っているのでは。
ギターはWaddy Wachtel が弾いているのですね。とってもカッコイイ曲です。
残念ながら彼女の最後のTop40ヒットになってしまいました。
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