有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

105 候補犬あきちゃんとキラキラの授業

2006-02-24 21:27:46 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑あきちゃんを育てていただいている南部小学校のクラスには「きらきらの授業」の時間があります。2月23日に「あきちゃんが来て、クラスで変わったことは?」という酒井先生からの質問に、21人の生徒が元気いっぱいに答えてくれました。
 子供たちからの答えの中には、
「かたずけをするようになった」「クラスが明るくなった」「家に帰ってから(翌日あきちゃんと遊びたいので)宿題をすぐにするようになった」「学校に来るのが好きになった」「前は土日がうれしかったけど、あきちゃんと会えないので、そうでもない」「声をかける友達が増えた」「男子、女子で話をする機会が増えた」「ケンカをしなくなった」などが上がり、犬嫌いの友達が、今は率先して「あきちゃん」当番に手を上げたのがうれしかったという、他の仲間のことを気遣うやさしさも、感じられました。
 酒井先生からも
「当初は、あきちゃんがいるせいで、子供たちの気が散ってしまうのではないかと心配しましたが、逆に集中力が増して、実は成績もクラス全体で上がっているんですよ」
 良い結果をいただくことができました。
「あき」が、教室に入れていただいたことで、クラスが良くなったのではなく、酒井先生の愛情や心が、あきが仲介役となって、子供たちに伝わりやすくなったのではないかと、私は思います。子供たちも、自分たちの親切な気持ちやあたたかな思いやりを、あきだけでなく、他の子にも表現しやすくなったことで、教室全体が、やさしい雰囲気になったようです。すばらしいですね。

 「あき」という将来は、身体障害者の方への福祉を担う犬がそばにいて、子犬だったのが、急速に大人になり、訓練に入り、そして、社会に出て行く。わずか、子供たちが出会ってから1年ばかりの間に、それだけの成長に出会えるというのは、ものすごく衝撃的なことだろうと思います。
 南部小学校のみんなに、「聴導犬になってほしい」という希望を託された「あき」ちゃん。「あき」に一番ふさわしい生き方をさせたいと、スタッフみんなが思っています。


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