有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1164 保護犬の総数の減少。候補犬の10%は施設内で繁殖に

2013-07-04 10:55:44 | ADI 国際協力

 今朝も、スタッフが兵庫県の動物愛護センター様に候補犬を選ばせていただきに出発いたしました。保護犬からの聴導犬・介助犬の育成に、ご協力が賜れますこと、本当にありがたいです。

 さて、1996年の(福)日本聴導犬協会創設以来、保護犬を活かした聴導犬と介助犬育成を行ってきました。 当初は50万頭以上だった保護犬が、現在、統計的には5万頭まで下がってきています。
 そのために、現実的に、保護センターや保健所などからの適性のある候補(特に子)犬が選びにくくなっているのが現状です。愛犬家の努力や行政も指導もあって、これからはもっともっと候補犬選びは困難になるでしょう。

 ユーザーさんの伴侶となれる候補犬育成のために候補犬総数の10%程度は、施設内での繁殖をしなくてはならないと判断しました。 ママ犬候補となったのは「こうちゃん」です。動物保護センターから来た子ですが、とても温厚で、のんびりとした良い子です。頭もよく、目的(食べ物を得る、好きな人の場所に行くのに柵やドアを開けるなど)のためには、自分で考えて、方法を編み出します。かしこいママになれそうです。毛が抜けにくのも、特徴になります。

 アプリイ・ネットワーク様からのご支援で、本格的に「こうちゃん」が昨日、ママになることができました。2頭の命名もお願しております。

 これまで、こうちゃんをはじめ、(福)日本聴導犬協会候補犬全頭の健康管理をしてくださいました赤坂動物病院の柴内裕子先生やスタッフのみなさまには、感謝の言葉もございません。今回の繁殖のためには、日本獣医生命科学大学の河上教授や、でんちゃんの実家であるBaby Booさんのプロの繁殖家からも大きなご協力をいただきました。

 おかげさまで、こうちゃんが昨日2時間ほどで、ものすごい安産で4頭の子を出産。
一番小さな子は、「つぐちゃん」に命名させていただきました。愛情深いこうちゃんと、スタッフの交替のお泊りで、安心した環境で育てさせていただきます。

 ご報告を申し上げます。



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