ユーザー訓練でしばらく東京事務所におりました。
1月9日に、関西テレビ「スーパーニュース アンカー」で、大阪の聴導犬しん君と聴力お手伝いペット犬のジーニ君の訓練が放送されましたが、東京だったので拝見できませんでした。(福)日本聴導犬協会では、創設以来、聴導犬の他に、すでに愛犬を飼っている障害者の方のために、ペットに3つまでの音を教える、お手伝いペット犬の訓練をお教えしています。
以前は、お手伝いペット犬の訓練は有料だったのですが、東日本大震災後は、無料で受けさせていただいています。今回は、三重県の方からの愛犬の聴力お手伝いペット犬訓練のご指導をさせていただきました。
訓練方法を2泊3日で学んでいただき、帰宅後にご家族でゲームとして愛犬と楽しみながら訓練をしていただきます。愛犬の場合は、もともと絆がありますし、愛犬たちは仲間として、飼い主さんの役にたちたいと思っているので、結構訓練は容易です。ただ、何度も同じことを淡々と繰り返す必要があります。
今回もジーニ君は頭が良く、飼い主さんを助けたいと一所懸命だった子でしたので、それまでは来客に吠えていたのに、長野から帰ったとたん、タッチして宅急便を教えてくれたそうです。良かった良かった、です。
今後は、障がい者の方に加え、ご高齢の飼い主の方に「物の拾い上げ」「離れている人同士での物の受け渡し」「脱衣」などのお手伝いをする『介助お手伝いペット犬』と、3つまでの音を教える『聴力お手伝いペット犬』の訓練も無料でご指導させていただく予定です。
「そんなお手伝い犬がいると、補助犬の普及に妨げになる」と、他の団体の方がおっしゃったそうですが、
もともと「障がい支援」として補助犬育成があり、すでに愛犬のいる方に「その愛犬がいなくなるまで貸与できない」と、何のご支援もしないのは、「障がい支援」の意に反すると考えます。
「できることを、させていただくこと」でだれかが助けられ、ハッピーになれれば、大きな支え合いになると考えます。今は、災害や経済の不安定など、決して安穏とした時代ではありません。
(福)日本聴導犬協会ができるお手伝いで、少しでも住みやすい社会になれればいいと、考えております。
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