有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

579  ありがとうダン CD by 「クレア&香」をいただきました

2009-04-02 18:00:38 | とっても私的
 いつもご支援をいただいております四国のO先生から地元のボーカル「クレア&香」のCDをいただきました。盲目の犬ダンちゃんの生涯を歌ったCDでした。

 とてもすばらしい歌声と曲で、いやされました。
 ダンちゃんのことは、O先生のお手紙を引用させていただきました。
「ある日、段ボールの箱に入れられ川に流される犬を、団地の子供たちが見つけました。この犬は盲目でした。しかし、団地に連れ帰ったこともたちは、団地でみんなで買いたいと言います。大人たちは団地では動物は飼えないとなだめます。子供たちは、目の見えない人を助ける犬がいるのに、どうして、人は目の見えない犬を助けないのかと抗議します。心を動かされた大人たちは団地で世話をすることに同意します。ダンと名づけられました。数年、犬と子供たちとの交流のあったある日、ダンは天国に旅立ちます」
 この子供さんたちの言葉は、すごいですね。感動しました。もちろん、透き通るような歌声にも。すてきなCDを送ってくださいましたO先生に感謝しております。

 O先生の愛犬はなちゃんも、過日に亡くなられたそうです。このCDを聞きながらの旅立ちでした。おやさしいO先生のお宅で、天寿を全うした子は幸せです。
 
犬であっても、家族です。大事な家族を失った悲しみははかりしれません。
 「ペットロスというよりも家族ロス」というと、知り合いの方が「肉体の一部がなくなったようなもんだ」とおっしゃいました。そのくらいの喪失感です。
 犬も、猫も、みんな、「自分たちはこの家の一員だぁという大きな顔」をして生きてほしいです。タカちゃんを失って、心の半分が黒くなったままで、あっけらかんと、ポッとあったかくなることがないのです。いつもいたソファや、散歩した道に、半透明なタカがいて、私を見ています。
 必ず、どこかで見守ってくれる感じがいつも、しています。
 でも、触ることができません。
 身体をなぜることができません。
 うれしそうなキューといった妙な声も聴けません。

 あんなおちゃらけた犬が早くに死ぬなんて。顔を洗っていたはずの手が、涙を抑える手に変わります。杉花粉のせいもあるのですが、涙と鼻水で、鼻にティッシュを入れたまま仕事をしなければなりません。(スタッフのみなさん、すみません)

 O先生のご家族のお気持ちも、いかばかりでしょう。17歳という年月は、すばらしいです。でも、悲しみはその年月分深くなるのかもしれませんね。
 タカと私は、12年と半年しかありません。もっと長く、生きてほしかった。

 O先生ご自身、お悲しみの最中でいらっしゃるのに、それなのに、CDを送ってくださいました。ありがとうございます。心からありがとうございました。
 繰り返し、拝聴しております。