ひさしぶりに、というか、わたしとしては、非常にまれなことですが、男性の絵を描いてみました。
男性の絵を描くのが苦手なのは、たぶん男性が、嘘をついたり隠し事をしたりせずに生きていくことが、ほぼ不可能だからです。だから男性は、いつも、苦しい、という顔をしている。もちろん、そこらへんに、男性の魅力があるのですが、しかしそれによって、美しい男性というのが、とても描きにくくなる。下手に描けば、みな嘘になってしまうからです。
瞳の澄んだ美しい男性を描こうとすれば、完全に女性になってしまうか、あるいは、現実にはありえない男性になってしまいます。で、このタイトルになりました。
男性が心底美しく生きようとすれば、死なざるを得ない。美しい男性は、見れば見るほど、苦しくなる。やんちゃないたずらっ子のほうが、ずっといい。あなたがいれば、そんな苦しい思いをしないでくれと、叫びたくなる。
男は、苦しすぎる。
そして、男性の絵はあまり描かない方です。
女性と男性では、女性を描いた作品の方が、圧倒的に凄みがあるんです。同性を描く時、中まで入り込んで、その女性のことを描けるから。
>現実にはありえない男性
テレビの中にある「つくられたイメージ」に恋してる人、けっこういますね。そういうシンボルって、必要なのでしょうね。
現実の男女差を見つめるのは、けっこう疲れる事なのに…。
でも、人はまた、そうして人を好きになったりして、ストーリーを紡いでいくんでしょうね。
嘘をつかなきゃ生きていけないし、それで何とかするのが男、て感じになってますから。
でも男性がそればかりだと、女性は苦しいですよね。
いろいろなところで、お互いに何とかしながら、やってるってところでしょうか。
苦しいけど、それも愛かな。