世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

さいはひ

2009-04-23 08:23:05 | 有為のしらべ
血のごとき紅き珠の
潮に浸りしを恨みて
それを打ち捨てむとするか
若き燕の子よ

卵とおもひて生みたる
いらくさのたねの
その刺の巣に満ちぬうちに
さいはひはとはにつづくものにあらず
とはにつくるものなりといふ
ちさき虫の声をきけ




詩の力がだんだんと戻ってきました。今日は気分もいいです。
足もとのいらいらもなく、室内ウォーキングもそうやりたいと思わない。眠りの時間にそう変わりはありませんが、そう不快を感じない。慣れもあるでしょうが、なんかこう、気持が静かで、ちょっと幸福というかんじです。

上の詩は、最近見聞したことを元にして、ちょっと想像を広げて書いてみたものです。まだまだだけど、スランプを抜ける光は見えてきたかな。

画像は、先日の散策の折に出会った蛾です。けっこうきれいでしょう。ネットの図鑑で調べてみても、何と言う蛾かはわからなかったのですが、外に出るとたまにこういう出会いがあるからうれしいですね。

詩の意味は、ちょっとしたことでくじけて大事なものを捨てるなよ。どんな苦しいことがあったって頑張って生きていくのが幸せだよ、ていうことなんですけどね、結局は。それを美しい言葉でおりあげるのが詩人の仕事なわけで。

ちうことで、私は今、だいぶ幸福です。そりゃあつらいことはありますが、それをのりこえようとがんばっている自分がいる。こいつだけはどんなにがんばってもかわらないっていう自分がいる。つらいことはあるけれど、そこを何とかしながら生き得て、自分の人生ってもんをつくっていくのが幸せなんだ。

そんなこんなで、今わたしは、山をひとつ越えた気分です。







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