日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ 続編 - はすや

2016-05-20 22:59:43 | 居酒屋
そろそろ「はすや」も空く頃かと見て舞い戻ると、案の定先客が出るところと重なりました。残りの時間はこちらで一献傾けます。
昨晩も申した通り、かつてほどこの店に凝り固まっているわけでもありません。満席で振られたのであれば、今夜は「弦や」あたりに腰を据えるという選択もあり得るところでした。それにもかかわらずここに舞い戻ってきたのは、今回が一つの節目と重なるからに他なりません。
実は、このblogで「居酒屋」のカテゴリに分類した記事が、今回の記事をもって1000件に達するのです。その中には教祖の著作・番組などについて述べたものもあれば、割烹に焼肉屋など、「居酒屋」として括るのが微妙なものも含まれています。下書きのままお蔵入りになってしまった記事や、そもそも記録に残さなかった店もあることを考えると、1000という数字にどれほどの意味があるかは疑問です。とはいえ、人生の残り時間からしても一万件に達することはおそらくないわけで、そう考えると1000が一つの節目なのは間違いありません。それほどの節目なら、初見の店より慣れた店で迎えたいと思うのは人情というものでしょう。弘前に来ている以上はこの店を選びたかった次第です。

はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休

ん・磐城壽
お通し(わらびとささみの和え物)
刺盛り七点
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新緑萌える東北へ 続編 - 鳥ふじ

2016-05-20 22:08:52 | 居酒屋
昨夜は訪ねた店が二軒とも貸切状態という珍事を経験しましたが、金曜の晩ともなるとさすがに人出が違います。例によって「はすや」へ向かうと、カウンターも小上がりも一つ残らず埋まった大盛況であえなく振られました。しかし、このようなときこそ新規開拓をするよい機会です。かねがね噂に聞いていた「鳥ふじ」を訪ねました。
「酒場放浪記」で弘前が取り上げられたとき、教祖おすすめの「土紋」とともに紹介された二軒のうちの一つです。玉石混淆様々な店が登場する「酒場放浪記」だけに、紹介された店をいちいち訪ね歩けばきりがないのが実情とはいえ、「鳥ふじ」については地元でもかなりの有名店だという話を常々聞いており、それほどまでの人気店がいかなるものかという関心はありました。とはいえ、番組を見る限りでは純然たる焼鳥の店であり、余所者が求める郷土色、季節感といったものは希薄のようにも思え、実際に足が向くことはありませんでした。それが今回、目当ての店に振られるという事情もあって、ようやく訪ねる機会が巡ってきたわけです。

金曜だけに盛況が予想されるものの、この時間なら多少は落ち着くこともあろうとは思っていました。五分五分の状況で暖簾をくぐると、幸いにしてカウンターには先客が二組三名のみ。とはいえ元々八席しかないカウンターであり、玄関の脇にある六席ほどのテーブルと、奥に二卓ほどある座敷はいずれも埋まっています。しかも後から立て続けに電話が入り、カウンターの余席もたちまち埋まって、店を出る頃には満員札止めの大盛況と化しました。噂通りの大した繁盛ぶりです。
番組から受けた印象は、かなりの精度で的中しました。つまり、純然たる焼鳥屋であり、郷土色、季節感といったものを求めるのは筋違いということです。ただし、似たような店が少なからず存在する中、ここだけが突出した人気を誇る理由が、訪ねて初めて分かったような気がします。まず、店の規模にしては串の種類が豊富で、なおかつ一本80円からという破格の安さなのです。しかも値段なりのものではなく、ガラスケースに並んだ串はいずれも大ぶりで見るからにうまそうです。それに加えて手際のよさも繁盛の秘訣なのでしょう。中央に立つ慣れた様子の青年が注文を受け、ガラスケースに並んだネタをバットに乗せて店主に渡し、それが手早く焼き上げられて、頼んだものは意図した通りの間合いで運ばれてきます。串とともに注文したもつ煮込みには、もつだけでなくすじ肉と豆腐も入り、一人客には十分すぎるほどの分量です。
正直なところ、主役の串自体至高の一品というほどではありません。しかし、どの品も大ぶりで食べ応えがあり、安く手軽に酔えるという点では、吉祥寺の「いせや」にも通ずるものが感じられました。これぞ「酒場放浪記」の真骨頂というべき、御常連御用達の名店です。

鳥ふじ
弘前市親方町1-9
0172-36-2697
1700PM-2300PM
日曜定休

田酒
お通し(わらび)
串焼き三本
もつ煮こみ
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新緑萌える東北へ 続編 - 連泊

2016-05-20 20:45:48 | 東北
津軽平野に終日滞在した割には走行距離が延び、約160kmを走って弘前に戻りました。出発からの走行距離は2900kmに迫り、通算17万kmの節目まで残り900km弱となっています。
今夜は弘前国際ホテルに連泊します。今朝の段階では弘前東栄ホテルにもわずかに空室があったものの、夕方までには埋まっていました。あちらの方が数百円とはいえ安いこともあって、その分早く埋まってしまうのが実態のようです。今日に関していえば、弘前に泊まる可能性は昨日以上に高かったわけで、それなら今朝あるいは昨夜の段階で押さえておけばよかったのかもしれません。とはいえ、決断を直前まで引き延ばせることの利点は、一人旅においては非常に大きいものがあります。今日はこれでよかったと納得している次第です。

今回連泊したこともあり、かねがね気になっていたAカードなるものを作りました。独立系のビジネスホテルの共通ポイントカードというのがその正体で、長岡の定宿であるニューグリーンプラザを始め、過去世話になった宿もいくつか含まれています。全国チェーンよりも地場のビジネスホテルに好んで泊まる近年の指向からしても、しばしば世話になる場面は出てくるかもしれません。
ちなみに、入会の特典として、次回以降利用可能な朝食無料券をもらいました。弘前に三連泊するかどうかはまだ未確定の状況ながら、泊まるとすれば次も当然ここということになります。その場合、弘前から一日かけて帰るのは何かと骨が折れるため、さらに一週延ばすという選択が現実味を帯びてきそうです。
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新緑萌える東北へ 続編 - つがる温泉

2016-05-20 20:28:28 | 温泉
平賀から県道を経由した昨日に対し、今日は102号線経由で弘前へ向かっています。しかし、どのような経路であろうと沿道に温泉があるのが津軽ならではです。本日はその名も「つがる温泉」を再訪します。
旅館を兼ねた飾り気のない雰囲気は、先週訪ねた柏木温泉、昨日訪ねた松崎温泉と共通しています。巨大な浴槽が仕切で二つに分かれ、一つが熱湯、もう一つが温湯になっていることについても。そのようなところを選んで回っているわけではなく、適当に選んでも外れがないというのが実態です。
浴場の造りは銭湯そのもの、浴槽には無色透明無味無臭の滑らかな源泉が轟々と掛け流され、析出した成分で床は黒ずんでいます。その源泉はカランにも使われるという贅沢さです。直近の二湯をも上回る圧倒的な湯量でした。

★つがる温泉
平川市八幡崎松橋20-2
0172-57-4511
400AM-2200PM
不定休
入浴料350円
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 45.9度
pH 8.8
湧出量 400l/min
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新緑萌える東北へ 続編 - 期待と現実

2016-05-20 19:31:42 | 東北
長らく更新が途切れてしまいました。その後金木まで行って戻り、尾上高校前で夕景を見届けたところです。
ぼやけた空は最後まで変わりませんでした。しかし、今日の夕空には刷毛で描いたような薄雲が出ており、どこまでも平板だった昨日より多少なりとも絵になっています。日中も川部で「リゾートしらかみ」を撮り、さらに津軽鉄道の列車を上下合わせて三本仕留めました。特に、菜の花の咲く築堤を列車が迫ってくるところなどは秀逸でした。会心の一枚とまではいえず、あくまでそれなりの結果ではありましたが、天候が万全とまではいえない中で健闘したといってよさそうです。
先日旅した北海道では、連日曇か雨の惨憺たる予報だったにもかかわらず、蓋を開ければ毎日短い時間ながらも晴れ間があり、最終日に至っては見事なまでの快晴でした。それに対して今回は、連日晴との予報は一応的中しています。ただし空が極度に霞んでしまい、何を撮っても今一つ様になりません。事前の期待と現実との隔たりが、北海道と今回とでは逆転しています。晴は晴にもかかわらず、どこか物足りなさを感じてしまうのはそのためでしょう。思い描いていた五月の青空が、明日こそ広がってくれればよいのですが。
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新緑萌える東北へ 続編 - 小見泉

2016-05-20 13:19:11 | 東北
腹ごしらえを済ませた後は、八甲田の伏流水で喉を潤します。昨日よりさらに気温が上がり、軽く汗ばむ場面が増えてきました。湧水が体に染み入る季節の到来です。
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新緑萌える東北へ 続編 - コロの家

2016-05-20 12:41:18 | B級グルメ
撮影を一旦切り上げ黒石にやってきました。毎度おなじみ「コロの家」で焼きそばと唐揚げをいただいていきます。過去の記録を繙くと、去年の正月以来の再訪になるようです。今年は秋に戻ってこられるかどうかが微妙な情勢だけに、今回立ち寄れたのは幸いです。
昼休みに重なったこともあり、店内では四人組の女子高生が出来上がりを待っていました。手頃な価格はすぐ近くの高校の生徒に合わせたものだとおばちゃんから聞いたことがあります。これがこの店本来の姿なのでしょう。

★コロの家
黒石市大町2-131
0172-52-8367
1100AM-1600PM
木曜定休
焼きそば300円より・から揚げ200円より
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新緑萌える東北へ 続編 - 二日目

2016-05-20 11:02:48 | 東北
おはようございます。二日目は前日に引き続き弘南線の沿線で活動中です。只今柏農高校前の待合室から投稿しています。
結論から申しますと、状況は昨日の段階からほぼ変わりません。つまり、終始晴れてはいるものの空全体が霞んでいて、何を撮っても平板に見えるということです。特に、遠景の霞み具合は昨日以上で、待合室の正面に鎮座しているはずの岩木山が、目を凝らしてもすぐには判別できません。冬場を除き、岩木山が影も形も分からない状況に遭遇したのは初めてです。連日晴との予報を聞き、喜び勇んで出てきたはずが、晴は晴でもこうなるとは予想できませんでしたorz
とりあえず午前中はここで粘りますが、この霞がすぐに晴れることもなさそうです。今日は趣向を変えて津軽半島に足を延ばし、弘南電車については明日再挑戦する方向に傾きつつあります。もちろん、同じ空が二日続いた以上、明日もこうなる可能性は少なからずあるでしょう。そのときは見切りをつけ、津軽を後に南下を始めるのが現実的かもしれません。
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