日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ - やまびこ60号

2016-05-15 22:15:29 | 東北
東京まで乗るかというとさにあらず。仙台で一旦降りて後続の「やまびこ」に乗り継ぎます。
昨日下りの新幹線に乗ったとき、今週末の列車がやけに混んでいると申しました。盛岡から翌朝の始発で帰ろうと考えたのも、そのような事情によるところが少なくありません。それが急遽七戸十和田を起点としたことにより、「はやぶさ」の最終列車を利用するしかなくなったわけなのですが、数日前の時点でさえ窓側が全て埋まった状況の中、混んだ列車に乗り通すことについては気が進みませんでした。そこで、ますます混み合うのが明らかな仙台以遠については「やまびこ」に乗り継ぐという奇策を打った次第です。

「はやぶさ」の仙台着は「やまびこ」の発車時刻の18分前です。経験上、その頃から並ぶとすれば一番乗りに近いだろうと思っていました。その一方で、仙台までの「はやぶさ」が、ただの土日の帰りにしてはやたらに混んでいたこともあり、果たして今日はどうかという懸念も若干ありました。しかして自由席の乗車口へ向かうと、既に10名以上の先客が。しばらく周囲を観察するうちに、ここまで混む理由が分かってきました。どうやら仙台で大物の公演があったらしいのです。客層が客層だけに、途中で次々降りていく普段のような状況も期待しにくく、どこまで混むかと身構えつつあったところへ列車が入ってきました。
結果としては、覚悟していたほどの混みようにはならず、三人掛けの中央に所々空席が残りました。自分自身は狙い通りに三人掛けの窓側を確保し、隣については空席という状況です。この先福島、郡山、宇都宮と停車する都度相当数の下車があることを考えると、もう混雑に気を揉む必要はありません。これでようやく安心して帰れそうです。

★仙台2147/やまびこ60(60B)/2344東京
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新緑萌える東北へ - はやぶさ38号

2016-05-15 20:45:10 | 東北
東北を南下しつつ帰るつもりが、少しとはいえ逆に北上してしまいました。七戸十和田に車を置き、新幹線で一時帰京します。
五時を目前にして空が再び晴れてきたため撮影地に戻り、六時前の上り列車まで粘ってから切り上げ、あとは第一部と同様に394号線経由で移動。前回夕景などを眺めるうちに時間が押して少し慌てたため、今回は多少なりとも余裕を持って出たつもりが、余裕が出た分途中でまたも夕景を眺めてしまい、終わってみれば前回とさほど変わらぬ到着時刻でした。これでは当然風呂を浴びる時間も腹ごしらえする時間もとれません。とはいえ今回も先行車が皆無に近く、読み通りの時間で走れたため、焦る場面がほぼなかったのは助かりました。

実は、出発前の構想では、仮に終日津軽に滞在したとしても、今日中に盛岡まで移動してから翌朝の始発で帰るつもりでした。ところが水鏡の津軽平野が思った以上に見事で、実質一日では全く足りなくなった結果、一時帰京の起点を七戸十和田にせざるを得ませんでした。最初は七戸十和田から帰り、に盛岡まで南下し、そこから八戸経由で北海道に行って戻ったかと思えば、今度は八戸からまたも北上するという結果です。三年前にも似たようなことがありました。相変わらず懲りない人間ではあります。
北へ南へ風の吹くままさすらい歩き、いつ帰れるのかも覚束なくなってきましたが、来週末に休みを一日、欲をいうなら二日付け足し、次回で完結できればと今は考えています。

★七戸十和田1959/はやぶさ38(3038B)/2129仙台
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新緑萌える東北へ - 広域農道

2016-05-15 16:52:35 | 東北
平賀の広域農道を再訪します。昨日は一面の水鏡になっていた田圃に、午前中通りがかったときには少しだけ苗が植えられていました。そして今戻るとすっかり田植えが終わっていました。機材を入れて総出でかかれば、この広さの田圃でも一日で田植えは終わるということなのでしょう。昨日の水鏡は結果として貴重な光景だったことになります。数日後に復帰したとき、どんな眺めに変わっているかについても楽しみです。
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新緑萌える東北へ - 糸合シ由

2016-05-15 16:33:15 | 東北
日が陰ってきたこともあり、四時前まで粘ったところで一旦切り上げました。しかし休んでいる暇はありません。次回の準備を兼ねて沿線を今一度下見し、給油も今のうちに済ませておきます。出発からの走行距離は2520km, まっすぐ走っても700kmほどあることを考えると、帰着までに3000kmを超えることは確定的となっています。さらには通算17万kmの節目まであと1200km台です。何km走っていつ帰着することになるのでしょうか。
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新緑萌える東北へ - 弘南電車

2016-05-15 14:17:31 | 東北
車を東へ走らせ弘南線の沿線にやってきました。昨日下見をした結果、柏農高校前の駅周辺で撮影中です。上下各三本の列車を撮った後、駅の待合室を拝借して一息入れています。
何度か訪ねた尾上高校前の駅周辺と同様、あたり一面田圃が広がり、彼方には岩木山が鎮座します。しかもあちらと違い、ほぼ全ての田圃に水が張られた狙い通りの状況です。ただし、どこを向いても水鏡という状況が、かえって作画を難しくしています。というのは空も田圃もあまりに広く、それをどの位置からどう切り取るかがなかなか絞りきれないのです。それに加え、刷毛で描いたような薄雲が出ており、空と田圃のどちらを多く入れるかについても迷ってしまいます。もちろん歓迎すべき悩みではあるのですが。
南北方向に走る線路の東側から撮る形になるため、光線状態としては既に逆光となっています。しかし、田圃が空を映し出し、逆光でもそれはそれで絵になっているのが現状です。とりあえず二時台の列車まではこのまま粘ります。
それにしても、ある程度予想していたことではありますが、やはり一日限りの滞在では全く足りず、来週末の再挑戦がほぼ確定的となりつつあります。列車を待つ合間に帰りの手段と来週末の予定についても考えておくつもりです。
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新緑萌える東北へ - 残雪と新緑

2016-05-15 10:56:15 | 東北
毒を食らわば皿までも、続いては禅林広場に立ち寄ります。これがちょうど二週間ぶりの再訪です。
ソメイヨシノが葉桜に変わったのは当然として、まず気付いたのは雑草が明らかに伸びてきたことです。場所によっては膝に近い高さまであり、夏場はどうなるのかと思うほどの成長ぶりです。高台の下から伸びた木にも若葉が出ています。加えて、彼方にある岩木山の山肌が、中腹まで緑色を帯びてきました。残雪と新緑が入り交じった岩木山は、よくよく考えると初めてのような気がします。再訪したからこそ出会えた貴重な光景です。
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新緑萌える東北へ - 弘前公園

2016-05-15 10:30:51 | 東北
往生際の悪さを発揮し、寄るつもりのなかった弘前公園に結局来てしまいました。ただし一周する時間まではなく、観光館に無料で駐車できる一時間限定です。昨夜見つけた花びらが五枚残ったソメイヨシノと、追手門の脇に咲いた白い八重桜をカメラに収めます。
ちなみに気温はこの時間から20度を超えており、汗一つかかなかった昨日から一変しました。しかし、汗をかいても不快感がほとんどないのは、それだけ空気が爽やかだからなのでしょう。薫風と形容するにふさわしい気候です。
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新緑萌える東北へ - 弘前国際ホテル

2016-05-15 09:57:29 | 東北
花見の時期が過ぎ去って、弘前の宿泊事情もようやく落ち着いた感があります。それでも今週末は比較的混み合っており、定宿の弘前東栄ホテルは満室でした。そのような中、以前一度だけ世話になった弘前国際ホテルが空いていたため、今回はこちらを選びました。
場所は弘前東栄ホテルと同じ通りを駅方面からさらに進み、スーパーホテル、弘前パークホテルを過ぎた先で、裏口を出たところが中央弘前駅です。弘前駅から歩くにはやや厳しいものの、上記の通り中央弘前は至近であり、さらに公園も呑み屋街も徒歩圏内という立地は理想的ともいえます。部屋は十分に広く、飾り気こそ乏しいものの安っぽさは感じられず、椅子に寝具なども上質なものが使われていて、これで素泊まり四千円台なら十分な値打ちがあります。
しかし、この宿に泊まったならば、料金を払ってでも朝食をいただいていくに限ります。宿自身も看板の一つにしている朝食バイキングは、品数豊富で郷土色と季節感もあり、先日の法華クラブと比べても互角かそれ以上の充実ぶりです。「それ以上」という印象を受けたのは、ご飯の茶碗が様々ある中から選べるようになっているなど、食器にも凝っていることが一つ。そしてもう一つ感心させられたのが整理整頓の徹底ぶりです。惣菜はもちろんのこと食器についても十分な数量が用意され、なおかつきれいに並べられ、他のお客がこぼしたような跡も全くないのは、随時補充しきれいに整えているからでしょう。この宿が朝食に対していかに力を入れているかがありありと感じられました。個人的には、品数こそ多くはないものの、一つ一つを大ぶりにして食べ応えを持たせている弘前東栄ホテルの朝食を好むところではあり、それがあちらを定宿にする理由でもあります。しかし、万人受けという点ではこちらの朝食に軍配が上がるかもしれません。
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新緑萌える東北へ - 二日目

2016-05-15 08:47:00 | 東北
おはようございます。昨日は蕎麦屋を出た後弘前公園を軽く一周して宿に戻りました。当然ながら夜桜のぼんぼりはとうの昔に撤去され、蛙の声だけが聞こえてくる人っ子一人いない園内でした。八重桜が残っていたのは想定の範囲内としても、ソメイヨシノに少しだけ花が残っていたのに意表を突かれました。花びらが五枚とも残った花が、少し探せば見つかるという状況です。満開の頃から三週間、まだ咲いている花があることを、どれだけの人々が気付いているのでしょうか。
おそらく今季最後となるであろうソメイヨシノを、明るいうちにもう一度眺めておきたいのはやまやまながら、主題は既に花見から新緑と水鏡に移っています。弘前公園には寄らずに市街を出て、弘南線沿線を中心に活動する予定です。昨日と同様天候もよく、終日使い切る可能性は少なからずあるでしょう。そうなった場合は車を置いて列車で帰り、来週末まで活動を延長します。
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