日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北海道花見の旅 2016 - 帰着

2016-05-09 22:22:58 | 東北
東京駅から職場へ直行し、一日を乗り切って帰宅しました。盛岡から戻った前回は、さほどの気温差も感じなかったのに対して、今回は歴然とした違いを感じました。東北と関東の違いよりも、北海道と関東の違いの方が大きい以上、当然といえば当然の結果ではありますが、それだけの問題ではないような気がします。木々の緑の濃さからしても、北国を旅する間に季節がさらに進んだことを実感した帰り道です。

信州へ花見の旅に出たのは奇しくも一月前の今日でした。長旅を振り返って思うのは、今まで繰り返してきた花見の旅の中でも、今回が出色の結果だったということです。満開かつ快晴の高遠に始まり、南東北でも期待以上の好天に恵まれ、その翌週には最盛期の弘前を訪ねるという宿願を達成しました。これでもう十分と一時は思ったところが、寒さで桜が長持ちし、中二日で戻った大型連休前半も花見日和が続きました。その結果「やりきった」と一度は思ったはずが「まだやれる」と悪魔がささやき、帰る機会を逸して北海道へ渡るというまさかの展開に至ったわけです。
その北海道も当初の期待以上でした。道南、道央、道北のどこへ行っても花盛りです。連日雨の予報だった天候も、蓋を開ければ毎日短い時間とはいえ晴れ間に恵まれ、最終日に至っては終日快晴でした。ささやかと思っていた北海道の桜も、比較的人口が集中した地域に関する限り、あながち捨てたものではなかったというのが実感です。
丸々一月桜を追って列島を縦断した今、「まだやれる」という感覚よりも「やりきった」という実感に満たされています。もちろん道東の桜が咲くのはまだ先です。道内に車を置いて空路で一時帰京をすれば、翌週道東まで足を延ばすこともできました。しかし、つまらない空の旅をするよりも、今回を花道にして幕を引くのが最善と思い至りました。長きにわたった花見の旅はこれにて完結とします。

花見の旅を有終の美で締めくくり、あとは八戸に残してきた車を引き取って帰るだけです。それだけに、有終の美というものに対して今までほどのこだわりはなく、無事帰還できればそれでよいというのが本音ではあります。とはいえ、帰りがけに通った八戸でも盛岡でも八重桜が咲いており、水が張られた田圃も広がってきました。薫風の東北を行く旅も楽しみです。
八戸から戻ってくる以上、最低でも三日をかけたいのはやまやまながら、事情により金曜を休むことができなくなりました。来週月曜の天候も今一つと予想されているため、少なくとも今週末は土日で完結という形になりそうです。二日で物足りなく感じられたときは、またも車を置いて一時帰京し、来週末まで旅を続けるのも一案と考えています。
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北海道花見の旅 2016 - はやぶさ4号

2016-05-09 07:57:13 | 東北
先月下旬の出発以来、東北で約1500km, 北海道で約800kmを走ったところで北海道編が終わりました。始発の新幹線で一時帰京します。
前回の乗車は二度目の一時帰京から盛岡へと戻る下り列車でした。それから一週間も経たないうちに、水の張られた田圃が随分と増えています。今週末に戻るときはますます水鏡が広がっているでしょう。復帰後は薫風の季節を迎えた東北を南下します。

★八戸641/はやぶさ4(4B)/923東京
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北海道花見の旅 2016 - 七日目

2016-05-09 05:20:39 | 東北
おはようございます。昨晩は日付が変わるのを待たずに休み、目覚めたときには四時過ぎでした。直後に八戸入港30分前を告げる案内放送があり、慌ただしく一風呂浴びてから下船したところです。夜行のフェリーから始発の新幹線に乗り継ぐという奥の手を繰り出したことにより、北海道への花見の旅は予定外の七日目に突入しました。
以前も利用して、その快適さに驚かされた「シルバープリンセス」の二等寝台ですが、今回再び乗船して気付いたのは静かさです。機関の振動が全くといっていいほど感じられず、隣室や通路の物音が聞こえてくることもほとんどありませんでした。上層の甲板に位置することに加え、部屋自体の遮音性が高いのかもしれません。寝台と小さな机が置かれた個室には、「サンライズ」のシングル以上の空間がおそらくあるでしょう。これを七時間半借り切って、雑魚寝の船室の一割増とは明らかに乗り得です。常時満室の人気ぶりも宜なるかなといった感がありました。
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