日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in北陸 2015 -全行程終了

2015-01-18 22:00:24 | 甲信越
全行程終了です。最終の上越新幹線で帰路につきます。「北越」での移動中、東へ行くに従い雪深くなって行くのが、暗い中でもはっきりと分かったのが印象的でした。北陸への交通手段がトンネルばかりの新幹線に取って代わられれば、当然ながらこのような旅情も過去のものとなります。旅人にとって、北陸新幹線の便利さと引き換えに失うものは計り知れません。

★長岡2158/とき352(352C)/2340東京
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汽車旅in北陸 2015 -明暗

2015-01-18 21:25:07 | 甲信越
柏崎に7分遅れで到着すると、ホームの反対側に「くびき野6号」が停車中でした。今日は二つある「くびき野」の運用にいずれも国鉄特急色の編成が入り、その結果「北越」は全列車3000番台となって、明暗がはっきり分かれました。
結果論に過ぎないのは承知しており、北陸ではなく信越に行っていればと嘆いているわけではありません。しかし、列車が定時で走っていれば、一瞬ですれ違い気付きもしなかったでしょう。それがよりよって停車中のところを見せつけられるとは、何とも皮肉というしかありません。引退するまでの間に、もう一度国鉄色の編成に乗る機会は訪れるでしょうか。
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汽車旅in北陸 2015 -北越9号

2015-01-18 19:01:58 | 北陸
金沢で向かいのホームの「北越」に乗り込むと、乗車してきた「しらさぎ」が富山へ向かって走り去り、次いで雁行する「サンダーバード」が到着。乗り換え客を拾った後、6分遅れで発車しました。この列車が往年の新潟行「雷鳥」の流れを汲む由緒正しき列車であることを、一瞬の出来事が無言のうちに物語っているようです。国鉄時代から受け継がれてきた日本海縦貫線の長距離列車も、再来月には名実ともに終焉を迎えます。

★金沢1854/北越9(1059M)/2142長岡
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汽車旅in北陸 2015 -不穏な空気

2015-01-18 18:31:21 | 北陸
只今定刻より9分遅れて加賀温泉を発車しました。実は、福井に戻った時点で、踏切での安全確認の影響とやらで先行列車が遅れているのは分かっていました。この列車の場合、福井を出た時点では3分の遅れで済んでいたところが、先行する普通列車で前がつかえてしまい、その分遅れが拡大したという状況です。
その普通列車を追い抜いて、ようやく本来の走りには戻りました。しかし、金沢に遅れて着くのは避けられないでしょう。ただでさえ7分しかない「北越」への接続時間が、これでますます切迫します。東京方面への最終列車だけに、こちらを待って出るだろうとは分かっていても、無用な心配をしてしまうのは人情というものです。遅れがこれ以上拡大しなければよいのですが。
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汽車旅in信越 2015 -しらさぎ11号

2015-01-18 18:28:02 | 北陸
特急列車で金沢へ向かいます。国鉄型に比べれば特段面白味のない683系とはいえ、電球色の蛍光灯を使った間接照明と、絨毯風の柄で飾った荷物棚、二席にまたがる大きな窓、グリーン車にも匹敵する高い背もたれなどに、この会社が凋落を始める前のよき時代が偲ばれます。
再来月に金沢へ達する新幹線は、五年後には福井にも到達します。そうなれば、これらの車両もそこから大阪、名古屋までの200km足らずを行き来するだけとなり、常磐線の「スーパーひたち」と大差のない中距離列車に成り下がります。10両を超す長編成が雁行する特急街道は、いよいよ風前の灯となるわけです。そう考えると、この区間を特急で移動するのも貴重な時間ということになります。

★福井1759/しらさぎ11(11M)/1847金沢
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汽車旅in北陸 2015 -ヨーロッパ軒豊島分店

2015-01-18 17:16:51 | B級グルメ
福井に戻って帰りの特急券を押さえ、あとは腹ごしらえを済ませるだけとなりました。小旅行の最後を飾るのは、もちろんヨーロッパ軒のカツ丼です。本日は駅から歩ける貴重な店舗の一つ、豊島分店を選びました。
実は、すぐさま普通列車に乗り継げば、特急を使わなくとも「北越」には間に合いました。浮いた特急料金で駅弁を買えば、そろばん勘定の上では一石二鳥でした。しかし、あいにく福井には自分の好みに合った駅弁がありません。しかも、金沢からの「北越」に3000番台が入ることは既に判明しています。好みの駅弁を、原型の国鉄特急型電車の車内でいただけるならともかく、そのどちらも望めない状況で、駅弁という選択肢は考えられませんでした。
かくして訪ねた道中二軒目のヨーロッパ軒ですが、場所は記憶していた以上に駅から近く、これなら発車の10分前に駅を出ても、どうにかホームに上がれるでしょう。福井駅からの近さでは総本店以上かもしれません。適度な入りの広々した店内でいただけるのもありがたいものがあります。本家、本店の看板に興味がなく、専ら実質を重視する向きには、この豊島分店がおすすめです。

ヨーロッパ軒 豊島分店
福井市豊島2-3-3
0776-21-4608
1100AM-2030PM
火曜定休
カツ丼880円
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汽車旅in北陸 2015 -時間切れ

2015-01-18 16:14:15 | 北陸
その後三国の町を散策し、四時になったところで切り上げました。只今電車に乗って福井に戻るところです。
最終の「北越」に接続する列車の時刻まで、一時間ほど余裕を持って切り上げたとはいえ、腹ごしらえの時間も考えると、実質的には持ち時間を使い切ったことになります。これも偏に天気がよかったのと、三国の町並みが秀逸だったからに他なりません。入り組んだ路地に散らばる古い町屋もさることながら、山車を収める蔵がいくつもあったり、民家の軒先の注連飾りが笊で作った風変わりなものだったりするなど、この町の由緒正しさが随所に感じられました。
全ての路地を歩くのは、たかが一日では当然ながら不可能です。町の全貌が分かってくるのは、小浜、生地のように何度も足を運んでからになるでしょう。とはいえ、冬の北陸とは思えない穏やかな晴天の日に、時間をかけて歩けたのは幸いでした。
ちなみに、車内では進行方向左側のボックスに陣取りました。立山連峰には及ばないとしても、雪をかぶった山々が夕日に映える様子は絵になっています。福井までの車窓も楽しめそうです。

★三国1611/1610M/1659福井
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汽車旅in北陸 2015 -とりや

2015-01-18 13:47:35 | 居酒屋
朝食から間が空いて、適度に空腹感が戻ったところでお昼をいただきます。ごく小さい三国の町ではありますが、驚くべきことに当地には教祖の推奨店が二つあります。昨日訪ねた「魚志楼」が非常によかったため、再訪するにもやぶさかではないものの、ここは奇をてらわずもう一軒の「とりや」を選びました。
場所は「魚志楼」から一本道の目と鼻の先です。飲食店の明かりもほとんどない路地裏で、なぜ気付かなかったかが不思議ではあります。見るからに立派だった「魚志楼」の店構えに対し、こちらの建物は特にどうということはなく、教祖の導きがなければ立ち寄ろうとさえ思わなかったでしょう。しかしそこはさすが教祖の推奨店でした。
二重になった玄関をくぐると、右に七席分のカウンターが一本、左には畳の小上がりが二卓。奥には座敷もあるようです。中年の店主が一人でカウンターに立っており、加わるとしても女将一人でしょうか。小ぢんまりした家庭的な雰囲気は好ましいものがあります。カウンターの中ほどに座ると、正面にはガラスケース、突き当たりに冷蔵庫、頭上に経木が並び、左は扉付きの食器棚、右が店主の仕事場となります。整理整頓が行き届き、塵一つなくきれいに手入れされているのはもちろんです。
手元にある品書きの片面には定食、ご飯物、丼物、麺類と一通りのものが揃い、裏面は一品料理という構成です。肴はごくありふれたものばかりで、酒呑みを唸らせる「魚志楼」の黒板に見劣りするというのが率直なところではあります。やはり、この店では座敷で蟹会席などをいただくのが定跡なのでしょうか。しかし、米沢の「加津」のごとく、見た目には平凡な品書きでも、割烹の一仕事が加えられ、上等な肴に昇華されているといったことはあるかもしれません。
昼の部の終了間際に飛び込んだため、一献傾ける時間まではなかったのが惜しまれます。次回三国を訪ねるときは、自転車をあえて借りずに、この店で昼酒をいただくのもよさそうです。

とりや
坂井市三国町神明2-1-2
0776-82-3413
1100AM-1400PM(LO)/1700PM-2130PM(LO)
不定休
和膳ランチ1404円
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汽車旅in北陸 2015 -三国港再訪

2015-01-18 12:58:42 | 北陸
自転車を漕いで、昨日訪ねた三国港にやってきました。暗い中でも小一時間滞在したくなるよい駅でしたが、明るい中で眺めると当然ながら見えるものも違います。ホームの反対側にある寂れた漁港の雰囲気がよく、駅の手前のアーチ型をした跨線橋もよい味を出しています。駅舎から少し離れた場所には、昨日閉まっていた資料館があり、元々国鉄により開設されたこの駅の由来を始め、三国芦原電鉄、丸岡鉄道、永平寺鉄道など、この地方を走った鉄道の歴史が展示されています。昨日の今日でも退屈することはありませんでした。
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汽車旅in北陸 2015 -三国駅

2015-01-18 12:05:34 | 北陸
終点の一つ手前の三国駅で降りました。ここからは自転車を借りての活動となります。徒歩でも十分回れそうな町内とはいえ、50円というただ同然の料金ならば、利用しない手はありません。
寒風が吹きすさんでいた昨日とは対極の、実に穏やかな晴天です。日差しもあるため、自転車を漕げば汗ばんでくるのではないでしょうか。上着をロッカーに預けて駅を出ます。
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汽車旅in北陸 2015 -昨日の今日

2015-01-18 11:08:27 | 北陸
しばし思案の末、昨日の今日で三国へ行くことにしました。というのも、予報よりかなり早く天候が回復し、雲一つない快晴になったからです。昨日暗い中で三国の町を歩き、明るいうちに再訪してみたいと思っていただけに、これこそ渡りに舟と思い至りました。
雪晴れの金沢も負けず劣らず捨て難く、大いに迷ったところではあるのです。しかし、金沢は先月訪ねたばかりであり、新幹線が開業すれば容易に再訪できます。一方、今回三国を逃せば、次の機会は来年になる可能性が少なからずあり、しかもその日が好天になるとは限りません。今しか選べないのはどちらかと考えたとき、答えは自ずと決まりました。
金沢と比較した場合の唯一の問題点は、最後に一杯やる場所の心当たりがないことです。去年と同様富山の「真酒亭」で呑むという選択は考えられ、四時前までに切り上げられればおそらくそうすることになるかと思います。もっとも、昨日最高の店を二軒はしごしていることもあり、呑むことにそれほどの執着はありません。最後まで福井に残り、カツ丼をいただいて帰るのも一案でしょう。

★福井1110/1109M/1156三国
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汽車旅in北陸 2015 -ホテルフジタ福井

2015-01-18 10:38:06 | 北陸
出発します。昨晩世話になったのはホテルフジタ福井でした。昨年初めて泊まって気に入り、その後迷わず再訪したのは、前回の活動で泊まった弘前東栄ホテルと同様です。
ホテルフジタを名乗るということは、しばしば世話になっているワシントンホテルよりも一枚格上の宿です。それだけに、設備の充実ぶりはもちろんのことサービスも行き届いています。例えばチェックインは余裕綽々の14時となっており、おかげで活動前に小休止ができました。
泊まった部屋は特別広いわけではないものの、上層階からの見晴らしはよく、高層建築の少ない福井市街の様子がよく分かります。壁紙も絨毯も上品で、木目に見えるところは当然のごとく全て天然木が使われているなど、細部の造りにも抜かりがありません。しかも秀逸なのは、素泊まりなら四千円台の前半で泊まれることです。安さだけを追求するなら、三千円台の宿も複数あるとはいえ、それらと数百円の価格差しかない状況ならば、この宿を選ばない手はありません。
もっとも、この宿に泊まるからには素泊まりではもったいなく、1100円の料金を支払っても朝食をいただくに限ります。先週泊まった函館国際ホテルのバイキングに比べ品数こそ少ないものの、和洋それぞれ十分な数があり、油揚げ、蟹雑炊、おろしそばなど郷土色も出ているのが秀逸。出窓のようになったガラス張りのホールの外には雪化粧をした空中庭園まであり、優雅な気分で朝食をいただけます。こうなると、普段は呑み屋から戻って寝る場に過ぎない宿も、俄然楽しくなってくるというものです。
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汽車旅in北陸 2015 -200形

2015-01-18 08:41:33 | 北陸
朝飯前の一仕事で福鉄の電車を撮ります。一昨年訪ねたとき、ある程度時間をかけて撮影はしたものの、そのとき撮れなかった200形が自室から見えたため、機材を担いで飛び出した次第です。
湘南型の二枚窓が、急行灯と前照灯を点灯しながら迫ってくるのを狙い通りに仕留めると、驚いたことに色違いの編成が続行してきました。後続列車の方向幕は惜しくも回送だったとはいえ、ともかく三本あるうちの二本を撮影できたことになります。思いがけない幸運でした。
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汽車旅in北陸 2015 -二日目

2015-01-18 06:53:13 | 北陸
おはようございます。福井の夜はまだ明け切っておらず、窓の外では昨晩に引き続き雪が降っています。先月金沢で降ったのとは違う、傘の要らない乾いた雪です。積雪こそそれほどではないものの、家々の屋根が雪化粧をしています。福井市街の雪景色は、よくよく考えると初めてかもしれません。この雪が間もなく止み、昼過ぎには晴れてくるというのが最新の予報です。
本日の行動については、今のところ福井を出て金沢に移動し、日中いっぱい活動して、最後に一献傾けて帰るという方向で考えています。ただし、他にも妙案が浮かぶならその限りではありません。朝食をいただく間に考えてみます。
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