日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2015 -高松到着

2015-01-03 21:11:49 | 四国
高松に着きました。只今投宿して一息入れたところです。
元々、今日は明るいうちに小豆島を出て、高松に着き次第高速道を飛ばして松山へ行くつもりだったわけなのですが、これは呑み屋の選択肢を考えた上でのことでした。教祖おすすめの「たにた」を筆頭に、正月でも呑める店が何軒かあるのが経験上分かっており、年始に決まって四国へ行くのもそのためなのです。これに対し、高松にはそのような心当たりが一切ありません。とはいえ、松山での経験からしても、三日ともなれば相当数の店が開いているものです。高望みさえしなければ、そこそこの店が出てくるのではないでしょうか。その手の店で一杯引っかけ、うどんで締めくくれれば理想的です。
高松には過去三年続けて宿泊をしておらず、昨年と一昨年に至っては着くや否やフェリーに乗り込むというお粗末さでした。久方ぶりの夜を満喫したいと思っています。
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新春の四国を行く 2015 -出航

2015-01-03 18:40:04 | 四国
あれほどいた観光客の姿がほとんどなく、地元の旅客と中型トラック数台、十台ほどのわずかな乗用車を載せて出航しました。汽笛もなければ係員の見送りもなく、中長距離のフェリーに比べ実にあっさりしたものです。しかし、日常の足としての何気なさにもそれはそれで旅情があります。
日中の気温は思ったほどには上がらず最高でも7度、今は4度に下がりました。しかし、凍えるような昨夜の寒さを思えばはるかにましです。乗船時間も長くないため、最上階のデッキに立って遠ざかる島影を眺めます。
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新春の四国を行く 2015 -別れの時

2015-01-03 18:06:32 | 四国
島内を南東から南西へ反時計回りに周回し、高松行のフェリーが出る土庄港にやってきました。上陸からの走行距離は70kmでした。
島内に一泊するかどうかというところ、結論としてはこのまま高松に渡ります。南部と内陸がほぼ手付かずで残ったとはいえ、天候に恵まれ、一日だけでもかなり満喫できたのは事実です。仮に一泊して明日残りをさらおうとしても、今日ほどの天候は期待できないとの予報であり、時間もかなり消費します。正月休みの最終日という条件を考えると、フェリーに積み残しが出て長時間待たされるという事態も有り得るでしょう。旅程全体の時間配分からしても、ここが潮時と判断しました。
小豆島に泊まった場合のもう一つの問題点として、夜の部に全く期待できないという点も挙げられます。昼間見かけた観光客の数からある程度予想できた通り、手頃な価格の宿が港の近くにはなく、酒食料を調達し宿で呑むしかないからです。土庄の町を走っても、呑み屋どころかスーパーらしきものさえなかっただけに、かような観点からも四国に渡るのが賢明でしょう。
しかし、一日限りの滞在だったとはいえ、やれる限りのことはやり尽くしたという満足感があります。今まで訪ねた他の離島と違い、再訪は比較的容易です。今回積み残した部分がどうしても気になったときは、四国の旅のついでに立ち寄るのもよいでしょう。そのときにまたお会いしましょう…
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新春の四国を行く 2015 -瀬戸内海の夕景

2015-01-03 17:05:12 | 四国
事前情報のある他の名所は時間的に無理と見て、車窓からの眺めだけを頼りに、とある漁港にやってきました。
島内では有数の漁港らしく、かなり物々しい防波堤があり、その上に立って港外を見渡すと、正面にある豊島の向こうに日が沈もうとするところでした。しかも、その前を岡山からのフェリーが頃よく横切るというおまけ付きです。左下から右上へと流れる雲も絵になっています。偶然探り当てたにしては上出来でしょう。小豆島の旅は有終の美で幕を閉じました。
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新春の四国を行く 2015 -屋形鼻崎

2015-01-03 16:25:08 | 四国
島内一周も大詰め、北から西へ回り込みます。まず立ち寄るのは、ツーリングマップルRが推奨する夕日の名所屋形鼻崎です。
土庄方面への短絡路との分岐点に立つと、岡山方面の瀬戸内海を一望でき、さらには薄雲がたなびく西の空が夕日に染まっています。なるほど夕景向けの名所です。今日の夕日は、瀬戸内海よりかなり左に沈もうとしています。夏場などは夕日と海が重なって最高でしょう。
西日本の夕日も大分傾いてきました。この夕日と瀬戸内海が重なる場所を求めて、時間の許す限り走ります。
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新春の四国を行く 2015 -平坦地

2015-01-03 15:46:50 | 四国
島の北側へ回ると、地形が平坦になってきました。平坦といっても田畑が広がっているわけではなく、平地といえる部分はわずかです。しかし、切り立った岩山の中腹を上り下りしていたこれまでとの違いは歴然としています。このような地形の変化に気付くのが、離島の旅における楽しみの一つでもあるのです。
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新春の四国を行く 2015 -表と裏

2015-01-03 15:18:07 | 四国
さらに周回を続けます。時計でいえば一時の方角にある福田で国道は終わり、それとともに交通量も目に見えて少なくなってきました。高台からの眺めも、変化に富んだ播磨灘から、備前の静かな海へと変わっています。今まで走ってきた南東から北東にかけてを表の顔とするなら、こちらはさしずめ裏の顔ということになりそうです。
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新春の四国を行く 2015 -川鶴

2015-01-03 15:00:03 | 四国
港を出て少し走ったところに、かつて酒屋だったと思しき廃屋が。今にも崩れ落ちそうなほど荒れ果てていながらも、ファサードの中央に掲げられた香川の地酒「川鶴」の看板だけが誇らしさを保っており、在りし日の姿が偲ばれます。
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新春の四国を行く 2015 -木原食堂

2015-01-03 14:36:40 | B級グルメ
今日は朝から飲まず食わずで、空腹感も限界を超えつつあります。時間がなかったというより、選択肢が全くなかったというのが真相で、これまで走ってきた限りでは、コンビニとスーパーが各一軒限りでした。
福田の町で機会を逃せば次はないのがある程度予想できたため、よほどのことがなければここで朝兼昼だと決めて乗り込むと、三つの選択肢がありました。まず、フェリー乗場に併設の土産物屋兼食堂は、いかにも観光客向けと見て敬遠。橋のたもとに斜向かいで二軒ある古びた食堂の一つを選んだというのがここまでの経過です。ただし、積極的な理由があってのことではなく、他に選択肢がない状況で消去法により選んだのが実態ではあります。しかしながら、結果としてはこの選択が吉と出ました。
三角形のファサードに「大衆食堂」と大きく書かれた平屋の店舗は、外観通りに古びて味わいを放っており、年配のおばちゃんが一人で差配します。テーブル二つに二席のカウンターという小ささの割に、厨房は広々としており、整理整頓が行き届いた様子は気持ちよいものがあります。
麺類、丼物、ご飯物、お好み焼きにおでんと揃う中から選んだ肉うどんは、本場讃岐らしく上々の味で、温かい出汁が冷えた身体に染み入ります。

★木原食堂
小豆郡小豆島町福田甲118-1
0879-84-2801
肉うどん450円
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新春の四国を行く 2015 -福田海岸

2015-01-03 13:51:57 | 四国
姫路行のフェリーが出る福田港まであと少しです。北上するにつれて切り立った岩山が多くなり、先ほども大規模な石切場を見かけました。そのような岩山が入江に三つ並んで陸続きになっているのを、国道沿いのお立ち台から眺めることができます。
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新春の四国を行く 2015 -南風台

2015-01-03 13:08:08 | 四国
少し進んで景勝地の南風台にやってきました。名前とは裏腹の寒風が吹いてはいますが、眺めは実に見事です。北東の彼方にある明石海峡大橋を起点にして、大鳴門橋に至る淡路島とそれに続く四国の影が右手に浮かび、左には播州の海岸線が赤穂まで続いています。つまり、この場所から播磨灘の全域を一望できるということです。辟易するほど多かった観光客の数もここでは少なく、静かな雰囲気は好ましいものがあります。
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新春の四国を行く 2015 -淡路島

2015-01-03 12:23:17 | 四国
島の南東から北西へ、反時計回りに海岸線を走ります。新道のトンネルを抜けると眼下には播磨灘が広がり、彼方に淡路島の影が浮かんでいました。南端にある大鳴門橋も見えています。現在の気温は6.5度、この調子なら10度近くまで上がるかもしれません。
なお、午前いっぱい消費してまだ20kmしか走っていません。日没前に島を出るという選択が現実的ではなくなってきました。島内には夕日の名所が多々あると聞いているため、少なくとも日中いっぱい滞在することになりそうです。
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新春の四国を行く 2015 -京宝亭

2015-01-03 12:00:23 | B級グルメ
醤油に続き佃煮を土産に買います。立ち寄るのは「京宝亭」です。
マルキン醤油もそうでしたが、佃煮についても土産物屋の範疇にとどまらず、立派な工場を構えているところがいくつかあります。これがこの島の一大産業なのでしょう。

★京宝亭
小豆郡小豆島町苗羽甲2211-28
0879-82-1441
830AM-1700PM(年末休業)
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新春の四国を行く 2015 -小豆島の建築

2015-01-03 11:48:26 | 四国
発見はまだまだ続きます。建物の特徴にも気付きました。切妻か寄棟の瓦屋根に、縦方向の羽目板で造った外壁という家屋が非常に多いのです。記憶する中では佐渡もそうだったような気がします。温暖な瀬戸内海と荒れ狂う日本海、好対照ともいえる島の建物が似通っているのは、単なる偶然に過ぎないのでしょうか。
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新春の四国を行く 2015 -マルキン醤油

2015-01-03 11:15:00 | 四国
小豆島の特徴としてもう一つ気付いたのは、醤油と佃煮の製造元が非常に多いということです。県道を北上すると、とりわけ大きい蔵が現れたため思わず停車しました。その「マルキン醤油」を訪ねます。
道の両側に、それぞれかなりの規模の施設を構え、しかもそれらが皆古びてよい味を出しています。特に秀逸なのが、いくつあるかと思うほどおびただしい数の蔵で、屋根と壁の造り、ファサードの意匠などが一つ一つ凝っています。大規模でありながら味わいのある醤油蔵という点では、臼杵のフンドーキンにも引けを取りません。
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