日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -全行程終了-

2014-12-07 22:22:09 | 甲信越
全行程終了です。先週末と同じ、最終の上越新幹線で帰路につきます。
二月に金沢を訪ねたときは、1000番台の「北越」で往復できたにもかかわらず、最後の最後にMaxことE4系のお粗末きわまりないグリーン車でひどい目に遭い、大いに興ざめさせられたものです。それが三月の改正でE2系に替わり、復路の移動は大幅に改善されて現在に至ります。その後北陸信越の旅で、何回この列車の世話になったか考えると、E2系で往復できるようになってよかったと改めて思います。
しかし、北陸信越へこれほど足繁く通うのも、北陸新幹線が開業する来春までです。北陸方面への乗客も当然ながらそちらへ転移し、上越新幹線は新潟の中越下越、あとはせいぜい庄内地方への旅客を運ぶだけのローカル新幹線に成り下がります。東北新幹線のお古ばかり回される冴えない路線としての性格が、これからはますます色濃くなっていきそうです。

★長岡2158/とき352(352C)/2340東京
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -認めたくない現実-

2014-12-07 21:58:53 | 甲信越
「北越」での移動を終え長岡に着きました。しかし、着くやいなや興ざめさせられる光景に直面しました。昨日から新潟地区に投入されたばかりの新車が、早くも向かいのホームに止まっていたのですorz
まあ予想通りというか何というか、形の上ではセミクロスシートとはいえ、三ヶ所ある扉の間のうち片方に二組、計四つのボックスがあるだけです。首都圏の近郊型でさえ、四ヶ所ある扉の間に一組ずつ、つまり一両あたり六つのボックスがあるわけで、こちらはその水準をも下回っています。しかも、三両編成が基本だった115系を二両編成で置き換えようとしている以上、今日乗ってきた北陸本線の二の舞になるのは目に見えています。接客設備がこれほどお粗末では、新潟地区もこれまでです。カメラを向ける意欲も起きない安普請の車両は、ほどなくして車庫へと去って行きました。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -北越9号-

2014-12-07 20:29:43 | 甲信越
最終の「北越」で長岡へ移動します。行きは上沼垂色、帰りは国鉄色の1000番台で往復した二月の再現はならず、運用につくのは3000番台です。とはいえ、1000番台がその頃以上に貴重な存在となった今、片道とはいえ1000番台に乗れただけでも十分です。富山から糸魚川まで国鉄型の普通列車に乗れたことを含め、乗車については完全勝利の活動でした。

★糸魚川2027/北越9(1059M)/2142長岡
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -413系-

2014-12-07 19:39:08 | 北陸
最終の「北越」で帰るかというとさにあらず。一本前の普通列車で移動します。魚津を20分弱早く出るこの列車が、糸魚川まで先行するため、そこまでは普通列車で行こうという算段です。急行型が二度までもやってくるという僥倖は起こらず、ホームに進入してきたのは近郊型に改造された413系でした。しかし乗り心地は475系とほぼ変わりません。

★魚津1935/561M/2024糸魚川
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -ねんじり亭-

2014-12-07 18:14:11 | 居酒屋
新幹線開通前最後の花見で訪ねた四月に続き、魚津で呑む二度目の機会がやってきました。駅前に教祖の推奨店が二つあり、そのうち「ねんじり亭」を前回訪ねたことからして、選択肢はもう一軒の「炉辺かねや」に自ずと絞られます。ところがここで大誤算がありました。日曜も開くはずの「炉辺かねや」が、なぜか閉まっていたのですorz
「ねんじり亭」も悪くはなかったものの、是非もう一度訪ねたいと思うまでには至らなかったため、急遽自力開拓するという選択も考えはしました。しかし、ただでさえ小さい魚津の町で、日曜という条件が加われば、そのような芸当は至難の業です。駅前を軽く一周しただけでも、めぼしい店がなさそうだということは察しがつきます。魚津で呑むのをあきらめて後続列車に飛び乗れば、長岡まで普通列車だけで行けると気付いたときには、既にその列車は出た後でした。かくして選択肢は「ねんじり亭」の再訪に絞られたというのがここまでの顛末です。

瀟洒なカウンターの居心地がよく、付かず離れずの接客も好ましく、しかしどこか淡白な印象が拭えず、心底感服するまでには至らなかったというのが、前回ここを訪ねたときの印象です。結論からいえば、その印象は今回も大きくは変わりませんでした。しかし再訪したからこその発見もあります。
短髪細身の店主に娘さん二人という顔触れは当然ながら前回と同じで、十種ほどの突き出しから二つ選ぶという仕組みも変わりません。前回は少量のグラスを何杯もおかわりする結果となったため、店の名を冠した「ねんじり」を選択。ラベルのない飲み切りボトルは店主によって封切られ、最初の一杯はお酌がつきます。磨りガラスの瓶とガラスの猪口、同時に差し出される和らぎ水のグラスという取り合わせが涼しげで、水が足りなくなると即継ぎ足してくれるといった気配りも周到です。
今回改めて思うのは、カウンターが実によくできているということです。分厚い一枚板は落ち着いた色合いに塗装され、ダウンライトに照らされて、よい味わいを放っています。正面にある扉付きの食器棚の意匠が凝っており、整然と並んだ皿はどれも上品です。見せるべきところは見せ、お客の目に触れてはならない雑多なものは死角に入るように設計されているのが、カウンターを観察すると分かってきます。
それに加えて気付いたのは、敷地の形状が巧みに生かされているということです。店内をよくよく見回すと、カウンターの方向が左右の壁と直角には交わっておらず、ごくわずかながら斜めになっています。これは、鋭角の角地の形状が、正方形、長方形ではなく台形になっているからでしょう。しかしこのわずかな傾斜が、たとえていうならセンターコンソールを運転席側に傾けたBMWのごとく、室内の雰囲気を引き立てるのに絶妙な役割を果たしています。板の間の小上がりも立派な木材を使っており、手間と予算を惜しみなく注ぎ込んで造られた店であることはよく分かりました。

前回難点として挙げた、常連客と一見客に対する接客の温度差については、やはり相変わらずといった感はあります。しかし、今回再訪して、これも無理からぬことかという考えに変わってきました。というのは、前回も今回も、来る客がことごとく常連で、しかも常連同士が顔見知りのようなのです。よくよく考えれば、魚津という小さな町によそ者が来ること自体珍しく、呑み屋はどこへ行ってもこのような雰囲気なのかもしれません。
一度限りのことゆえ定かな記憶ではないものの、紅一点のお姉さんは前回訪ねたときにも見かけたような気がします。そのお姉さんが二人連れなのを除けば、あとは全てが独酌です。そのような常連の一人客でカウンター席が埋まるという光景からしても、居酒屋としては完成されているということでしょう。ただし、そのよさを本当の意味で理解するには、常連客の輪に入って歓談できるようになるまで、何度となく通い詰める必要がありそうです。しかし、教祖がこの店にそこまで足を運んでいるとも思えません。何故にあれほど激賞するかは、今回も謎となって残りました。

ねんじり亭
魚津市釈迦堂1-16-1
0765-24-6651
1700PM-2130PM(LO)
月曜定休

旨酒ねんじり
突き出し二品
げんげ天ぷら
大判あげ
銀だら西京漬
ごはんセット
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -魚津駅-

2014-12-07 17:45:26 | 北陸
魚津に着いたところで帰りの特急券を押さえます。山手線内の駅でさえ、窓口に係員一人という状況が頻繁にある中、驚くべきことに二名の係員が常駐しています。しかしこれも新幹線の開通まででしょう。待合室に併設の売店も撤退するのでしょうか。新幹線の開通により、金沢、富山の両駅以外はことごとく不便になります。そもそも何のための新幹線かと、素朴な疑問が湧いてくる光景です。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -475系-

2014-12-07 17:07:01 | 北陸
高岡から魚津に切り替えたのは、時間配分以外の点でも正解でした。富山で475系の普通列車に乗り継ぐことができたからです。両側に肘掛がある幅の広いクロスシートも、近郊型とは微妙に違う送風機の動作音も、急行型の歯数比からくる独特の走行音も、この車両が引退すれば全て過去のものとなります。短い区間ではありますが、最後の力走をしかと見届けたいものです。

★富山1710/557M/1733魚津
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -移動再開-

2014-12-07 16:36:07 | 北陸
高岡駅の雰囲気を存分に味わい、あとは駅前で一献傾けるかというところ、予定を変更して再び列車に乗ります。というのも、今から呑み屋に入った場合、帰りの列車の時刻まで帯に短し襷に長しの半端な時間が残ると予想されたためです。その点、列車を乗り継ぎ魚津で降りると、二時間という絶妙な時間が残ります。過去何度か見送ってきた魚津で呑む機会を実現するには、今回がまさに好適というわけです。新幹線の開業までに、北陸を再訪する機会はまだ一度か二度はあるでしょう。今回逃した高岡は、そのときのために残しておきます。
ちなみに、富山まで乗車するのは先ほどと同じ521系です。しかし、二編成を連結した四両編成のため、どうにか着席はできました。これが基本であってくれれば何の不満もないのですが。

★高岡1634/463M/1651富山
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -高岡駅-

2014-12-07 16:05:03 | 北陸
思い切り苦言を呈してしまいました。あのような列車に揺られてまで高岡にやってきたのは、駅の近くに日曜も開いている居酒屋があるからです。しかしそれだけではありません。高岡駅の雰囲気を体感すること自体に目的があります。
サンダーバード、しらさぎ、北越、はくたかと北陸特急の全系統が停車し、二本の支線が分岐する北陸の主要駅も、北陸新幹線には無情にも素通りされ、来春からは短編成の普通列車が一時間に一、二本発着するだけの駅に一変します。最大12両もの特急列車が次々とやってくる光景を、今のうちに見届けておこうというわけです。雰囲気を体感するのが目的であり、撮影自体は最小限で構いません。ホームのベンチに腰を下ろして、あと少しで見納めとなる光景を、しみじみ味わい噛み締めることにします。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -欠陥車両-

2014-12-07 15:21:55 | 北陸
その後金沢城の近辺を一周して切り上げ、普通列車で高岡に移動してきました。終日滞在するにもやぶさかではなかったものの、いかんせん足元が悪くて行動範囲が制約されたからです。加えて、情報を収集した結果、この後出る下りの「北越」が全て3000番台と分かり、金沢から乗車する必然性がなくなったという事情もあります。

かくして乗車した北陸本線の普通列車でしたが、残念ながら構造的な欠陥を抱えていると言わざるを得ません。クロスシートなのはよいものの、乗客の数に対して座席の数が明らかに足りないのです。
そもそもの原因は、三両編成の急行型で運転されていた列車を、二両編成の新車に置き換えたことです。これにより、金沢を発車する時点では、上りも下りも都会の通勤電車並みに混むのが常態化しています。最も空いた区間でも立ち客が消えることはなく、福岡で高校生がまとめて乗車すると、車内が再び混み出す始末です。しかも、扉の周囲に折りたたみ式の補助席があるため、席にあぶれてしまえば寄りかかる場所さえなく、荷物棚にも手が届きません。おかげで最初の一区間は大荷物を担いだまま立っているしかありませんでした。
ロングシート車一辺倒の東日本が論外なのはもちろんです。しかし、クロスシート車を走らせるなら、乗客が着席することを基本にするのが当然というものでしょう。相当数の立ち客が出ることを前提にしている時点で、設計としては完全に破綻しています。日常の足として短区間だけ乗るならともかく、このような車両で旅ができるはずもありません。来春を最後に急行型電車が引退すれば、北陸を列車で旅することはなくなりそうです。

★金沢1429/457M/1508高岡
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -雪の金沢再び-

2014-12-07 11:40:34 | 北陸
不要な荷物を宿に預けて街に出てきました。手先は冷え、足元は悪く、傘も手放せないというあいにくの条件とはいえ、金沢の雪景色など一生に何度眺められるか分かりません。乗車を中心に据えるという選択も考えはしたものの、まずは時間を気にせず金沢市街を見物します。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -朝食-

2014-12-07 09:04:40 | 北陸
八時半の少し前に部屋の電話が鳴り、朝食ができたとの案内が。しかも、食堂でいただくのかと思いきや、部屋までお盆が運ばれてきました。車麩など加賀らしいものが加わり品数は豊富、艶やかに炊かれたご飯も秀逸でした。1100円という出費だけを考えれば、それより安価に済ませる手段は無数にあるとはいえ、旅館の自室で朝食をいただくという優雅さを含めてのことと思えば、あながち高くはないというのが実感です。
この朝食を含め、和室の宿は何から何まで快適でした。何分小さい宿だけに、次回も世話になれるかどうかは未知数ながら、空きさえあればここを再び選ぶということでよさそうです。10時のチェックアウトまでゆっくり滞在してから出発します。
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汽車旅in北陸 2014初冬 Returns -二日目-

2014-12-07 08:21:53 | 北陸
おはようございます。昨夜は「浜長」からまっすぐ宿に戻り、0時を少し回ったところで就寝という顛末でした。しかし、四時台からの長丁場で知らず知らずのうちに深酒したか、たった今ようやく目覚めたところです。八時半に朝食ができることになっているため、この後どう動くかは朝食をいただきながら考えます。
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