日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in東北 2015 -はすや

2015-01-11 21:47:32 | 居酒屋
宿に荷物を置き、身軽になって外に出てきました。訪ねるのはもちろん「はすや」です。
決して大きくはない店だけに、あわや満席という事態は過去何度も経験しており、実際に満席で振られたこともあります。連休の中日となれば、臨時休業の可能性がなきにしもあらずです。しかし、何度も足を運ぶうちに、そのような可能性に一喜一憂することもなくなってきました。これだけ通うと、万一振られても次があると割り切れるからです。とはいえ、この店に振られてしまえば、弘前に泊まった目的の少なからぬ部分が失われてしまうだけに、今回も無事入店できたのは幸いでした。

この店で多く出てくるのは温かい汁物のお通しですが、本日は意表を突いて厚焼きと蟹の身を盛り合わせたものが出てきました。しかし、それだけで一品料理となり得る気の利いたお通しは相変わらず秀逸です。半ば反射的に注文した刺盛りは本鮪、ヤリイカ、活たこ、帆立、ウニ、真ぞいの六点で、ネタ、彩り、郷土色、季節感のどれをとっても申し分ありません。
続いて選んだカニ味噌和えは、600円のお手頃価格ながらも、安かろう悪かろうではなく、カニの身もカニ味噌も気前よく盛られてきました。カニといえば数千円単位の時価なのが常のところ、これなら一人酒でも躊躇なく賞味できるというものです。酒呑みのツボを押さえた品書きには毎度ながら心憎いものがあります。

はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休

豊盃・華一風
お通し
刺盛り
カニ味噌和え
ふぐ皮ポン酢
おでん二品
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汽車旅in東北 2015 -津軽の夜

2015-01-11 21:26:32 | 東北
弘前に着きました。昨秋に三連泊して以来、三ヶ月半の間を置いての再訪です。
派手に雪が舞っていた青森に対し、弘前市内ではさしたる降雪もなく、加えて風もほとんどありません。秋田、青森、函館、弘前と流れてきた中で、青森以外は総じて穏やかというのが今回の印象です。しかし、このような状況から突如として雪が降り出し、瞬く間に積もるという場面には過去何度も遭遇してきました。明日は終日雪の予報です。翌朝目覚めたときには眺めが一変しているのでしょうか。
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汽車旅in東北 2015 -大鰐線

2015-01-11 20:35:28 | 東北
弘南電車に揺られて弘前へ向かいます。宿に荷物を置いて一息入れると、いつもの時間に呑み屋へ入れ、腹具合も適度にこなれてくるという寸法です。

★大鰐2030/37レ/2058中央弘前
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汽車旅in東北 2015 -若松会館

2015-01-11 19:49:57 | 温泉
大鰐に着きました。毎度おなじみ若松会館で一風呂浴びます。
津軽に数多ある温泉の中で、最も多く訪ねたのは何といってもここでしょう。これは、駅から歩ける温泉がそもそも貴重な上に、青森との間を特急料金一区間で行き来でき、弘南電車の乗車とも掛け持ちできるなど、何かにつけて好条件が揃っているからでもあります。そのような利便性に加え、アーチ橋のたもとにあるひなびた公衆浴場の雰囲気も秀逸なのです。

★若松会館
南津軽郡大鰐町大鰐58
600AM-2100PM
毎月18日定休
入浴料 200円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温 68度
pH 7.2
湧出量 940l/min
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汽車旅in東北 2015 -つがる10号

2015-01-11 18:51:27 | 東北
列車を乗り継ぎ大鰐へ向かいます。一風呂浴びて弘南電車で引き返すのは、津軽の旅で過去何度も繰り返された定跡です。

★青森1851/つがる10(8050M)/1937大鰐温泉
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汽車旅in東北 2015 -大黒寿司

2015-01-11 18:02:52 | 居酒屋
青森に着きました。今日は朝のバイキングを最後に飲まず食わずです。弘前方面への列車が出るまで小一時間あるため、駅前の「大黒寿司」で一献傾けて行きます。
小一時間といっても、長い跨線橋を行き来する時間を考えると、実質的な持ち時間は40分弱といったところでしょうか。飲み食いできるものも自ずと限られ、毎度出てくる帆立の紐とガリを肴に酒を一合やり、あとは寿司を一人前つまむのがせいぜいではあります。しかし、全国各地に無数の寿司屋がある中でも、居酒屋使いができるという点において、この店の右に出るものはありません。時間に追われて機会を逸することがしばしばある中、今回も短い時間とはいえ立ち寄れたのは幸いです。

大黒寿司
青森市新町1-2-6
017-722-6480
1100AM-2200PM
祝日除く火曜定休
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汽車旅in東北 2015 -しばしの別れ

2015-01-11 15:57:54 | 北海道
一時間少々滞在して下山し、宿で荷物を引き取って、摩周丸の前の波止場で港を眺めてから帰りの列車に乗り込みました。函館ともしばしの別れです。
終わってみれば、電車を撮って函館山に登っただけです。それでも物足りなさを感じないのは、それだけ今日の天気がよかったということでもあります。冬晴れの函館など、生涯に何度経験できるか分かりません。貴重な光景を眺められたのは幸いでした。「小いけ」のカレーをいただきたかった、もう一度ラッキーピエロに寄りたかった、谷地頭で一風呂浴びたかったといった若干の積み残しこそあったものの、破格の宿に泊まれたことを含め、全体としては非常に満足しています。
次は五分以上の確率で、花見の頃に舞い戻ってくるかと思います。そのときにまたお会いしましょう…

★函館1555/スーパー白鳥34(4034M)/1750青森
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汽車旅in東北 2015 -函館山

2015-01-11 14:09:18 | 北海道
続いては一日乗車券呈示で一割引の特典を活かし、ロープウェイで函館山に登ります。去年訪ねたときは夜景だったため、雪化粧した函館市街を日中に眺めたことはありません。雪もほぼ止んでおり、今日はまたとない機会と思い至りました。
市役所のあたりから先が晴れ、手前が陰るという状況が惜しまれるものの、恵山岬の方まで見渡せるのは、冬場としては珍しいのではないでしょうか。雪の少なさといい乾いた青空といい、今日の眺めは道東を彷彿させるものがあります。
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汽車旅in東北 2015 -函館市電

2015-01-11 11:46:28 | 北海道
まずは函館市電を撮ります。毎年のように函館へ来ておきながら、市電をまともに撮るのは意外にもこれが初めてです。時折日が差し風もほとんどないため、この寒さの中でもそこそこ粘れるかもしれません。
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汽車旅in東北 2015 -函館国際ホテル

2015-01-11 09:46:02 | 北海道
出発します。昨晩世話になったのは函館国際ホテルでした。
宿には金をかけない主義の自分が、函館でも屈指の格式ある宿に泊まったのは、朝食付きで六千円ぽっきりという大安売りだったからです。この宿でさえ六千円ということは、他の宿ならはるかに安いということでもあります。昨晩の最安値は三千円、それも大浴場付きのビジネスホテルで、当然ながらそちらに泊まることも検討しました。しかし、最高級ホテルの朝食バイキングまで付くことを考えると、室料の違いは実質千五百円から二千円程度でしょう。「こまち」のグリーン車などに四千円近く注ぎ込んだ以上、宿代を少しだけ奮発するのも悪くはないと思い至った次第です。

かくして投宿するに至ったこの宿ですが、自分が日頃泊まっている格安のビジネスホテルとは当然ながら別格といった感があります。広大な車寄せを備えた玄関、フロントからエレベーターに続く絨毯敷きの長い廊下といった区画は、規模こそ違えど高級感では都内の一流ホテルに引けを取りません。
宿の好意で割り当てられた、本来の部屋よりさらに一枚格上のシングルルームは、港に面した建物の上層階にあり、窓からは函館山の裾野と山頂が見えます。部屋はもちろん十分以上に広く、扇形をした建物に合わせて、室内が微妙な曲線を描いており、それがまた特別な空間を演出しているかのようです。布製の傘をかぶった照明三つとダウンライト二つで室内がほどよく照らされたり、窓際にソファと小テーブルがあったり、床まで届く長いカーテンが奢られていたりと、細部の造りも周到。クローゼットの扉を開けると自動で明かりがつくようになっていたり、洗面所に飲料水専用の蛇口があったりと、安宿ばかり泊まっている庶民にとっては、あらゆることが驚きの連続でした。
これほどの宿だけに、朝食バイキングも最高でした。取捨選択せざるを得ないほど品数が多いのもさることながら、それぞれ少量ずつ作って頻繁に補充するため、常に出来立てをいただけるという配慮はさすがといった感があります。無塗装の天然木を贅沢に使った、広々した朝食会場の雰囲気も秀逸です。

居酒屋に関しては経験の蓄積もあり、よい店であればあるほど事前情報からある程度の想像ができてしまい、結果的にその情報以上には感動しないということが往々にして起こるものです。それに対し、いい宿については何分蓄積がなく、驚き、感動もそれだけ新鮮なものとなります。この予算でこの宿に泊まれるのも、シーズンオフの北海道だからでしょう。宿代をあえて奮発した甲斐はありました。
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汽車旅in東北 2015 -二日目

2015-01-11 07:43:24 | 北海道
おはようございます。このところ旅先では遅めの起床が続いています。本日も只今目覚めたところです。
本日は函館にしばらく滞在した後弘前へ移動します。14時までしか時間がないと昨日申しましたが、それは「あけぼの」が走っていた去年までの話で、今はそれを引き継ぐ形で青森を18時台に出る特急ができたため、函館にも16時頃までは滞在できます。これだけ時間があれば、函館山に登ることも可能でしょう。去年に比べ積雪が少ないため、市街散策に使うのも一案です。いずれにしても、拡大された持ち時間を目一杯使い切る可能性は高そうです。
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汽車旅in東北 2015 -ラッキーピエロベイエリア本店

2015-01-11 01:00:27 | B級グルメ
居酒屋を切って腹具合に余裕があるのをいいことに、ラッキーピエロをはしごします。二軒目に訪ねるのはベイエリア本店、いただくのはチャイニーズチキンバーガーです。不動の一番人気と言われる名品ですが、ラッキーピエロというとカレー、オムライス、スパゲティといったところを注文するのが常で、バーガー類をいただくのはこれがせいぜい二度目のような気がします。

★ラッキーピエロ ベイエリア本店
函館市末広町23-18
0138-26-2099
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
チャイニーズチキンバーガー378円
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汽車旅in東北 2015 -ラッキーピエロ十字街銀座店

2015-01-11 00:17:36 | B級グルメ
海峡を股にかけたはしご酒だと意気込んでおきながら、舌の根も乾かぬうちに前言撤回です。十字街のラッキーピエロにやってきました。
ここへ至るまでには紆余曲折がありました。まず、上りの「北斗星」の発車を見送ってから松風町の呑み屋街に繰り出すと、何やら様子がおかしいのです。もともとまばらだった呑み屋の明かりがさらに少なくなっており、しかも目当ての店が見つかりません。記憶するより更地が多いことからしても、どうやら一帯の長屋もろとも根こそぎ取り壊されてしまったようです。来年に迫った新幹線の開業に合わせて、函館の街並みも一変するのでしょうか。この光景に気落ちして、代わりの店を探す意欲も失せ、呑み直すよりラッキーピエロという気分になってきました。そして、わざわざ行くなら駅前よりも十字街と思い立ち、人影まばらな夜道を歩いてやってきたというのがここまでの顛末です。
この店で自分が好んで座るのは、階段を上がったところにある四人掛けのテーブル席か、窓際にある相席用の大きなテーブル席で、いずれも客席の様子を見渡せるのがよいところです。この席に腰掛けてきらびやかな装飾を眺め、季節外れのクリスマスソングに耳を傾けながらカレーをいただくひとときは、函館における何物にも代え難い時間でもあります。

★ラッキーピエロ 十字街銀座店
函館市末広町8-11
0138-23-2300
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
ハンバーグカレー778円
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