別府で呑む貴重な機会だけに、呑み屋街を一周してめぼしい店を吟味したくなるのはやまやまながら、日曜の10時半という条件では必ずしも現実的ではありません。今回は手堅く教祖の導きに従い「チョロ松」の暖簾をくぐりました。
閉店まであと一時間というのに、五つある小上がりは全て埋まり、10席ほどのカウンターも五分の入りです。それも観光客などではなく明らかに常連客で、地元での根強い人気がうかがわれます。看板にもあるかも吸なる小鍋が名物と聞いており、実際ほぼ全てのお客が注文していることからすると、遅い時間に入って軽く一杯ひっかけ、最後にかも吸で〆るといった使い道が主流なのかもしれません。それならこちらとしても好都合です。まずは銅のジョッキに注がれたビールとともに地鶏のたたきをいただき、しかる後に真打ちを所望します。
ぶつ切りにした鴨肉を葱、牛蒡、豆腐とともに煮込んだ出汁は透き通っており、強めに効かせた胡椒が味わいを引き締めていて、なるほど呑んだ後にはおあつらえ向きです。これなら人気のほども宜なるかなといったところでしょう。一人客には十分すぎるほどの量があり、これなら二人で分けてもよく、実際両隣のお客はいずれも「そば入り」を二人で分けています。「三枡」で逃したふくちりの穴を、この名品が見事に補ってくれました。「江戸の仇を長崎で」の例え話を思い出させる旅の一幕です。
★チョロ松
別府市北浜1-4
0977-21-1090
1730PM-2330PM
月曜定休(祝日の場合火曜休業)
生ビール・鷹来屋
地鳥たたき
かも吸
閉店まであと一時間というのに、五つある小上がりは全て埋まり、10席ほどのカウンターも五分の入りです。それも観光客などではなく明らかに常連客で、地元での根強い人気がうかがわれます。看板にもあるかも吸なる小鍋が名物と聞いており、実際ほぼ全てのお客が注文していることからすると、遅い時間に入って軽く一杯ひっかけ、最後にかも吸で〆るといった使い道が主流なのかもしれません。それならこちらとしても好都合です。まずは銅のジョッキに注がれたビールとともに地鶏のたたきをいただき、しかる後に真打ちを所望します。
ぶつ切りにした鴨肉を葱、牛蒡、豆腐とともに煮込んだ出汁は透き通っており、強めに効かせた胡椒が味わいを引き締めていて、なるほど呑んだ後にはおあつらえ向きです。これなら人気のほども宜なるかなといったところでしょう。一人客には十分すぎるほどの量があり、これなら二人で分けてもよく、実際両隣のお客はいずれも「そば入り」を二人で分けています。「三枡」で逃したふくちりの穴を、この名品が見事に補ってくれました。「江戸の仇を長崎で」の例え話を思い出させる旅の一幕です。
★チョロ松
別府市北浜1-4
0977-21-1090
1730PM-2330PM
月曜定休(祝日の場合火曜休業)
生ビール・鷹来屋
地鳥たたき
かも吸