日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

今日は新橋 -身知らず-

2014-11-12 21:34:08 | 居酒屋
五勤の週は酒場に繰り出すという流れが、先月以降定着してきました。なじみの店から始め、「創や」に「タキギヤ」と新規を二軒続けた後は原点回帰となります。立ち寄るのは新橋の「身知らず」です。
教祖が駆け出しの時代に通い、居酒屋探訪の原点になったとされるのは、銀座の名店「樽平」です。それでは、不肖私にとっての原点はどこかといえば、まずはかつて活動仲間と足繁く通った市ヶ谷の「嘉多蔵」、池袋のBETTAKOといったところが挙げられます。しかし、独酌ということになると、原点となるのは紛れもなく新橋であり、その中で最も長く通い続けているのがこの「身知らず」なのです。

会津の秋の風物詩、身知らず柿から拝借した屋号が示す通り、会津出身の店主が一人で営む小さな店です。初めて訪ねた十年前は、それ以上でもなければそれ以下でもない、有り体にいえばごくありふれた新橋の呑み屋でした。それがいつしか会津出身者で賑わうようになったのは、比較的近年のことではないでしょうか。この日も隣には若松出身の先客がおり、店主と地元の話に興じています。それも、会津に何度となく通った自分でさえ、半分ほどしか理解できないような内輪の話です。勝手知ったるこちらはともかく、入っていきなりこれでは、一見客は面食らうかもしれません。しかし店主はそのようなことを気にする様子もなく、「麦とろ」の店主も顔負けとばかりに間断なくしゃべり続けており、その様は水を得た魚のようでもあります。相変わらず好調なのはよいことです。

身知らず
東京都港区新橋4-11-6 植木ビル1F
03-5473-9540
1700PM-2300PM
土日祝日定休

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