日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国九州縦断ツアー 2014 -全行程終了-

2014-11-25 21:41:32 | 近畿
新大阪で御堂筋線を降り、案内表示をたどって急ぎ足で歩き、博多からの上り列車が発着するホームに上がったところで、目の前に最終の新幹線が滑り込んできました。余裕を持って帰るつもりでいながら、最終日の帰路にはまず例外なくこのような場面が繰り返されます。まったく懲りない人間です(苦笑)

★新大阪2120/のぞみ64(64A)/2345東京
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中国九州縦断ツアー 2014 -ポールスター-

2014-11-25 21:02:38 | 近畿
法善寺の水掛不動に手を合わせ、ロッカーに預けていた荷物を引き取り、551蓬莱で土産を買って大阪での全行程が終わりました。御堂筋線に乗り込み新大阪へ向かいます。やってきたのは北大阪急行のポールスターこと8000形です。
艶やかな木目調の化粧板は、昨今横行している安物とは全くの別物。通勤車両といえどもカバーをつけた照明が関西らしく、車掌の案内放送は今朝方の阪神電車と同様の名調子です。

★なんば2056/556レ/2110新大阪
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中国九州縦断ツアー 2014 -初霞-

2014-11-25 19:40:19 | 居酒屋
西日本を駆け足で巡ってきた旅にも仕舞いの時がやってきました。大トリを務めるのは二年ぶりの再訪となる日本橋の「初霞」です。
和歌山の「多田屋」に新世界の「酒の穴」と、関西らしい大衆酒場を二軒訪ね歩いて、またしても同じ路線の店とはいささか芸がありません。とはいえ、実質一時間弱の残り時間を考えると、手早く呑める大衆酒場が最も手堅い選択です。その点、大阪の大衆酒場の中でもとりわけ愛用してきたこの店ならば、最後を飾るにはおあつらえ向きでしょう。
コの字のカウンターは「酒の穴」と同様ながら、こちらのカウンターは正方形に近い形をしており、それに応じて人と機器の配置も異なります。しかし、機能的で無駄がないところは共通しており、品数豊富で安くておいしいところも同じです。それに加え、この店には蔵元直送の豊富な酒が揃っています。いずれ劣らぬ名大衆酒場を訪ね歩いて、これぞ関西の酒文化の真骨頂と再認識した一日でした。

初霞
大阪市中央区千日前1丁目 なんばウォーク内
06-6213-6256
平日 900AM-2200PM
土曜日曜 800AM-2200PM
なんばウォーク休業日及び元日休業

清酒・純米酒
ブリ造り
おでん二品
天ぷら盛
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中国九州縦断ツアー 2014 -堺筋線-

2014-11-25 19:33:24 | 近畿
通天閣の下を通り抜け、地下鉄に一駅だけ乗りミナミの繁華街へ向かいます。時間的にも次が最後の一軒となりそうです。

★恵美須町1933/378レ/1934日本橋
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中国九州縦断ツアー 2014 -酒の穴-

2014-11-25 18:39:45 | 居酒屋
一年ぶりの新世界にやってきました。新世界の代名詞といえば串カツですが、本日はこれまた大阪らしい正統派の大衆酒場に飛び込みました。訪ねるのは「酒の穴」です。

大阪の居酒屋といえば、教祖が近年激推ししている若い店主が造った新進気鋭の店が思い浮かびます。しかし、それらの店は眼中にありませんでした。今回はいわゆる「コテコテ」の店を選びたかったからです。
去年大阪に立ち寄ったのは、やはり和歌山からの帰り道、最終の新幹線が出るまでのわずかな時間でした。今日にもまして時間が厳しく、実質30分ほどしか捻出できなかったため、串カツの店で軽く一杯ひっかけて終了という、「立ち寄った」と称するにはおこがましいほどのささやかさでした。つまり、大阪を訪ねるのは今回が実質二年ぶりとなるわけです。これだけの間が開けば、大阪の文化そのものというべき店を選びたくなるのが必然であり、「明治屋」の次をどこにすると考えたとき、一も二もなく浮かんできたのは大衆酒場でした。そのような大衆酒場が多々ある中、経路上無駄なく立ち寄れるのが決め手となって、この店を大阪での二軒目に選んだ次第です。

三年前に訪ねた「天満酒蔵」と同様、ここは「酒場放浪記」で知った店です。粒が揃った教祖の推奨店に対し、この番組に登場する店は玉石混淆ですが、関西に関する限りは心惹かれる名酒場がいくつも登場しており、この店も例外ではありませんでした。
「天満酒蔵」が白鶴の直売所なのに対し、こちらの看板には菊正宗直売所とあります。短冊の品書きに「一級酒」とあるのが定番の上撰で250円、「特級酒」こと特撰でも350円という値段から推して知れるように、肴は安いものなら100円から、高いものでも300円といったところが相場で、予算を気にせず安心して飲み食いできるところはまさに直売所です。酒と串カツの品書きは短冊に、おでんと鉄板焼きは張り紙に、その他の品はホワイトボードに書き込まれて、品数の多さには目移りしてしまいます。ガラスケースに並んだ惣菜は、見れば一目で分かる直截な品々だけに、それを見ながら注文した方が早そうです。
コの字のカウンターは奥方向に長く、外周には丸椅子が並んで、足下は腰壁と同様細かいタイルで仕上げた年代物です。内側には玄関側からおでん鍋、揚場、鉄板、冷蔵庫、板場とコンロが配置され、一番奥で店主が包丁を捌き、中程でおばちゃんが接客をこなし、手前でもう一人の料理人が焼き物揚げ物を調理しています。かなりの席数があるにもかかわらず、滞ることなく注文が流れていくのは、機能的なカウンターの配置と熟練した三人組のおかげでしょう。一人客が入れ替わり立ち替わり訪れる雰囲気も好ましいものがあります。そんな人間模様を観察するのも楽しく、まさに大衆酒場の真骨頂というべき名店でした。

酒の穴
大阪市浪速区恵美須東2-4-21
06-6631-1845
1000AM-2100PM
木曜定休

特級酒
おでん二品
鉄板焼二品
たいの子
こいも
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中国九州縦断ツアー 2014 -201系-

2014-11-25 18:23:47 | 近畿
聖地巡礼に続いては一駅だけ移動し新世界に河岸を替えます。環状線のホームにやってきたのは、関東では姿を消して久しい201系です。
「省エネ電車」との触れ込みで登場したこの形式も、近郊型と同等の押し込み式通風機、特急型並みのステンレス切り抜き文字を使った車号表記、Hゴムを廃した窓回り、冷房装置と一体化した平天井など、車体構造・接客設備のいずれをとっても、当時の標準だった103系を凌駕する贅沢な車両でした。しかし、今になって思えばそれが国鉄の通勤型車両が到達した最高峰であり、民営化後は低価格化に走る一方というのが現状です。現代の通勤電車を、効率性を突き詰めた小排気量の過給機付きエンジンとするなら、この車両はさしずめ多気筒中排気量の自然吸気エンジンといったところではないでしょうか。チョッパ装置の唸る音に耳を傾けつつ、この車両が生まれた古きよき時代に思いを馳せます。

★天王寺1820/1530レ/1823新今宮
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中国九州縦断ツアー 2014 -明治屋-

2014-11-25 16:58:53 | 居酒屋
二年ぶりに聖地へ戻って来られたことを喜ばしく思います。大阪でいの一番に訪ねるのはもちろん「明治屋」です。
関西名物ともいうべき昼から呑める大衆酒場が数多ある中、この店は趣をやや異にします。まずは何といっても、移転前の造作をほぼそのまま持ち込んだ、古びた味わいのある店内です。しかしそれだけではありません。午後一時というやや中途半端な時間から開くのが一つ。もう一つは店内の静謐さです。
その違いは、一つには客層に由来するものでしょう。一人客が中心なのは、他の多くの大衆酒場と同じでも、野球帽にジャンパー姿の親父より、背広にネクタイ姿の紳士然とした面々が多いところは明らかに異なります。そのような一人客が、各自物思いにふけった様子で静かに酒を酌む様は、常連同士が意気投合して歓談する大衆酒場の雰囲気とは好対照です。
このような客層の違いは、取りも直さず古びた店内の雰囲気から来るものでしょう。盛大に飲み食いするより、居心地を楽しむことにこそこの店の真髄があるというわけです。かような観点からは、仙台の聖地「源氏」にも通ずる奥の深さがこの店にはあると思います。
このような店だけに、主役は酒、肴は引き立て役となるのが常で、「源氏」と同様酒一合に肴一品程度がちょうどよく感じられます。しかも特別な酒は必要ありません。頭上に並んだ地酒の品書きには目もくれず、注文するのは正面の樽から汲み出す「御酒」です。枡で量った酒を銅製の燗付け器の漏斗に流し込み、蛇口をひねって一丁上がりという一挙手一投足が様になっています。そうして注がれた酒をちびちびやりつつ、黒板から肴を一品二品選ぶのが、呑人にとって最高の贅沢なのです。

明治屋
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1 ヴィアあべのウォーク1F
06-6641-5280
1300PM-2200PM
日曜定休

御酒二合
野菜たき合わせ
ぬた
だしまき
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中国九州縦断ツアー 2014 -欠陥車両-

2014-11-25 15:34:11 | 近畿
来た道を引き返して天王寺に戻ります。奇しくも往路に乗車したのと全く同じ編成が運用につきました。
どこへ行っても安普請のロングシート車ばかりの東日本に比べれば、別次元というべき転換クロスシート車の225系ですが、この車両には明確な難点があることに気付きました。窓と座席の配置が合っていないことです。これは、扉間の左右に開閉式の小窓を、中央に固定式の連続窓を置いた結果に他なりません。全て開閉式の連続窓だった223系以前の近郊型車両に対し、この形式では両端以外を固定式にし、しかも開閉式と固定式を別々のユニットに分けたため、いびつな配置となっているわけです。要は製作費の削減ということでしょう。正方形の窓が整然と並んだ古い私鉄電車に乗った直後だけに、この車両の欠陥が図らずも露呈してしまいました。
ちなみに、客室と運転室の仕切り壁には、車号の札とともにGOOD DESIGN AWARD 2011の銘板が掲げられています。窓と座席の位置を合わせるという車両設計の基本すらできていない欠陥車両が、いけしゃあしゃあと賞などを受けてしまう事実に、我が国の鉄道車両の低品質化が如実に反映されているようです。

★和歌山1530/4582M→4182M/1630堺市1640/154H/1648天王寺
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中国九州縦断ツアー 2014 -和歌山電鐵-

2014-11-25 14:19:38 | 近畿
想定よりも押し気味の進行となってきました。続いては和歌山電鐵に乗車します。この路線に乗車したのは、四半世紀近くも前の南海時代の一度限りです。その頃走っていた釣掛車は、自分とほぼ同年代の車両に代替わりしたものの、扉の間に八枚並んだ正方形の一段下降窓には、経済性ばかりを突き詰めた現代の通勤電車が失ってしまった機能美というものが感じられます。

★和歌山1418/1401レ/1447貴志1455/1402レ/1524和歌山
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中国九州縦断ツアー 2014 -井出商店-

2014-11-25 13:44:48 | B級グルメ
関西の大衆酒場の居心地が秀逸で、一軒目から飛ばしてしまいました。しかし、和歌山へ来たなら中華そばをいただかなければ終われません。今回は駅から歩けることを重視し、手堅く「井出商店」を選択します。
注文は特製中華そば800円也。小ぶりな丼に縮れのない細麺と濁った醤油スープを満たして、薄切りのバラチャーシューで一面を覆い、メンマと葱と蒲鉾を乗せた様はしみじみ鑑賞したくなるほど美しく、味わいも当然ながら期待を裏切りません。何かにつけて味付けが濃く、かしわうどんと違って毎日というわけにはいかないにしても、隔日ならばいただけそうな完成されたおいしさです。

井出商店
和歌山市田中町4-84
073-424-1689
1130AM-2330PM(LO)
木曜定休
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中国九州縦断ツアー 2014 -多田屋-

2014-11-25 11:01:13 | 居酒屋
府県境のトンネルを抜けたところで空がにわかに明るくなり、雨が弱まるという展開は、去年和歌山を訪ねたときと同じになりました。列車を降りてこの店に入るところもそのときと同様です。駅前の「多田屋」を再訪します。
昼から呑める酒場なら、よその土地にも多々あります。しかし、朝からということになるとごくわずかであり、そのような文化が根付いているところに関西の偉大さがあると私は思います。コの字のカウンターには今日も片手に余る先客がこの時間から盃を傾けており、その顔ぶれは例外なく中年の一人客です。関東でその手の酒場を挙げるとすれば、馴染みのあるところとしては横須賀の「中央酒場」ですが、物思いにふけったり文庫本に目を落としたりといったあちらの一人客に対し、ここでは顔見知りの常連同士が往年の名力士の話題に花を咲かせるなどしており、このあたりに関東人と関西人の気質の違いが現れています。お客はさほどの長居をせずに席を立ち、ほどよい間隔で次のお客が暖簾をくぐり、しかもそれが例外なく一人客という雰囲気が秀逸です。

多田屋
和歌山市美園町5-11-18
073-436-4613
900AM-2200PM(日祝日 -2100PM)
年末年始休業

酒一・般若湯・豊富
おでん二品
串焼き二品
天ぷら二品
さんま焼
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中国近畿縦断ツアー 2014 -阪和線-

2014-11-25 09:55:50 | 近畿
電車を乗り継ぎ和歌山へ向かいますが、ここで再びささやかな節約術の出番がやってきました。天王寺から和歌山までの区間に割安の特定運賃が設定されているため、天王寺で一旦下車した方が60円安くなるというものです。その結果、天王寺で改札を出てすぐさま入り直すという、ETC割引草創期のICのような光景が出現することになります。

★JR難波918/332K/924天王寺929/4125M→4525H/1043和歌山
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中国九州縦断ツアー 2014 -阪神電車-

2014-11-25 09:18:00 | 近畿
フェリー乗り場からのバスがまさかの満員札止めとなり、重荷を担いで駅まで20分歩かされる誤算はあったものの、予定通り阪神電車を乗り継ぎ難波に着きました。新大阪までの最後の移動を見越して、御堂筋線の改札前のロッカーに不要な荷物を預けたところです。
平日の8時台ということもあり身構えていたところが、いざ蓋を開けると、いわゆる「新聞雑誌が読める」程度の混雑で、尼崎で乗り継いだ普通列車に至っては余裕で着席できました。これぞ名調子というべき車掌の案内放送も楽しく、安普請の車両に詰め込まれる関東とは別次元といった感があります。関西私鉄の健在ぶりを再認識した次第です。

★神戸三宮808/9068レ/832尼崎836/884レ/855大阪難波
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中国九州縦断ツアー 2014 -四日目-

2014-11-25 07:15:17 | 近畿
おはようございます。昨晩は日付が変わる前に就寝し、今朝方六時過ぎの案内放送で目覚めました。朝風呂から上がると、船は早くも神戸港に入っており、それからさほどの間を置かずに着岸。只今定刻よりもかなり早めに下船してきたところです。
退屈きわまりなかった宮崎港とは対照的に、きわめて劇的な神戸の入港ではありますが、今回は本降りの雨にたたられ全く絵になりませんでした。最新の予報では、この雨が夕方まで降り続くことになっています。やはり、今日は終日呑み歩く以外の使い道はなさそうです。とはいえ、朝から呑める名酒場には事欠かない土地だけに、それでも何ら不足はありません。
まずは阪神電車で難波に移動し、不要な荷物を預けてから和歌山に移動します。ここで朝食代わりに一杯引っかけた後和歌山電鐵に乗り、しかる後に天王寺へ戻って「明治屋」を巡礼し、最後は難波に戻って時間の許す限り盃を傾け、最終の新幹線で帰路につくというのが大まかな予定です。
唯一にして最大の問題となるのが雨で、傘を差しても濡れるほどの土砂降りが叩きつけています。九時頃から弱まるとはいうものの、少なくともこの状況では一歩たりとも屋外には出たくありません。駅へ向かうバスが出るまで、待合室で時間をやり過ごすしかなさそうです。
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