日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国九州縦断ツアー 2014 -早仕舞い-

2014-11-24 21:11:48 | 九州
出航以来呆気ない展開を続けている本日の航海ですが、腹を満たしたところでいよいよ手持ち無沙汰になってきました。デッキに出ても、遠くに漁船と思しき明かりがいくつか見えるに過ぎず、陸地の明かりは全く判然としません。そのような場所で、携帯の電波がなぜつながるかが不思議になってきます。
これが瀬戸内海航路なら、出航から今頃までデッキに立ち続け、そろそろ船室に入って一風呂浴び、晩酌を始めようかという頃合いです。他のお客が三々五々引けて行く中深夜まで晩酌に興じ、下りなら瀬戸大橋、上りなら来島海峡大橋の通過を見届けて眠りにつくのがお決まりの展開です。それだけに、九時過ぎでもうすることがないという状況には拍子抜けします。どうやら今日は早々と眠りにつくしかなさそうです。次は明朝お会いしましょうzzz
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中国九州縦断ツアー 2014 -ビュッフェ-

2014-11-24 19:54:33 | B級グルメ
出航からわずか20分で、宮崎市街の明かりは早くも判然としなくなってきました。これが潮時と割り切って切り上げ、一風呂浴びてさっぱりしたところで晩餐の時間です。
長距離フェリーの楽しみといえば船内での晩酌であり、買い出しを済ませてから乗るのが通常のところ、今回は船内のレストランを利用します。買い出しの時間がなかったのではなく、初めからそのつもりでした。というのも、船内の食堂がバイキングで、しかもそれほど高くないと分かっていたからです。1350円という料金からして過大な期待は禁物ながら、船内のレストランで飲み食いするという優雅さを楽しむことに主眼があります。
しかしてその実態とは、これまでの展開からある程度予想できた通りの地味なものでした。「ビュッフェ」どだけ表示された固有名詞もないレストランは、長距離フェリーにしてはささやかで、自身経験した中でいうなら佐渡汽船のスナックコーナーと比べても大差がないような気がします。ただし内容的には悪くありませんでした。おかずは和洋中それぞれ数種が揃い、全て選ぶと一枚の皿には乗り切りません。鰹タタキ、鶏タタキにおでんなど趣向を変えたものも加わり、具沢山の味噌汁も上々。味は特筆するほどではないにしても、船内のレストランがこの品数でこの料金なら上出来でしょう。一周半したところですっかり満腹になりました。
惜しむらくは酒がきわめて貧弱なことで、併設の自販機で缶ビールとチューハイを買って飲むというお粗末さです。この点だけは、完璧に注がれた生ビールを出す太平洋フェリーのレストランなどとは雲泥の差があります。格安な料金の割に利用者が少なく、相当数のお客が狭いロビーで酒と肴を広げているのも、おそらくは酒の貧弱さのせいでしょう。自分自身、スーパードライの缶ビールで晩酌するつもりはありません。レストランではひたすら食いに徹し、腹がこなれたところで手持ちの酒をちびちびあおることにします。
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中国九州縦断ツアー 2014 -呆気ない幕切れ-

2014-11-24 19:18:11 | 九州
宮崎港の素っ気なさは予想を大きく超え、防波堤を過ぎるやいなや海岸線の明かりがほぼなくなりました。後方には宮崎市街のまばらな明かりが散らばり、行く手にあるのは漆黒の闇だけです。
日頃から素っ気ないと切り捨てている苫小牧港でさえ、出航から一時間は噴火湾の明かりが長く連なり、それなりに楽しめるものです。それとの比較でも、宮崎港の呆気なさは歴然としています。デッキにベンチすらないのはそのせいでもあるのでしょう。今夜は早々に船室へ入り、一風呂浴びて晩酌したら即就寝となりそうです。
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中国九州縦断ツアー 2014 -出航-

2014-11-24 19:12:06 | 九州
定刻通りの出航です。離岸の前に長声一発。舫綱が緩められ、船体が岸壁を離れたところで、さらに長声が三発鳴らされました。岸壁では係員が誘導棒を振って別れを告げています。ごくささやかな宮崎港でも、やはり出航の瞬間にはそれなりの見せ場があるものです。
宮崎はおそらくこれが年内最後ながら、九州には年末の大型活動での再訪を考えています。願わくは年内にまたお会いしましょう…
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中国九州縦断ツアー 2014 -宮崎カーフェリー-

2014-11-24 18:50:18 | 九州
乗船手続きを済ませてフェリーに乗り込みました。一昨年の秋、九州への往路に乗船を予定しながら、台風のため欠航という事態に見舞われた因縁の航路に、今回初めて乗船するわけです。本州側の発着地は、そのときの大阪南港から神戸港に変わっています。
関西と九州を結ぶ航路の中でも、やや地味な印象がある宮崎航路ですが、実際のところフェリーターミナルは食堂もないささやかさです。船体こそ大きいものの、岸壁のタラップから直接乗船するところは離島航路のようでもあり、ロビーもやはり離島航路なみに簡素。大洗苫小牧航路の深夜便のごとく、長距離トラックを主体にして、旅客もついでに運ぶといった程度の位置づけなのでしょう。港の眺めは大洗並みに素っ気なく、なおかつ地形の変化が乏しいため、デッキからの眺めも期待できそうにありません。一応出航だけは見届けても、延々デッキに立ち続ける理由はなさそうです。しかし、この地味さがある意味宮崎らしいともいえます。
それにしても、今日は半袖で通した昨日にまして暖かく、大半の時間がTシャツ一枚でした。関東ではついに途絶えた秋の虫の声が方々から聞こえてくるところは、さすが南国宮崎です。この暖かい夜風を受けつつ、遠ざかる九州の明かりをしばし眺めることにします。
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中国九州縦断ツアー 2014 -モスバーガー宮崎大塚店-

2014-11-24 18:22:24 | MOS
バスに揺られてフェリー乗り場にやってきました。九州での全行程がこれにて終了となります。
ここまでの顛末を申しますと、その後思い直して自転車を借り、大塚のMOSへ向かったまではよいものの、予想以上に遠くて見込みの二倍もの時間を消費してしまい、結局入店する時間がなくなるという、誠に痛い結果に終わりました。いかんせん、二時間弱の滞在時間は短すぎたということです。今回は徹頭徹尾詰め込み型の弊害が露呈していますorz
とはいえ、宮崎のMOSを二年ぶりに訪ねて、赤看板がとうとう緑に交換されながらも、それ以外は何もかもそのままなのを確かめられたのは幸いでした。それが宮崎での唯一にして最大の収穫です。

モスバーガー宮崎大塚店
宮崎市大塚町京園3121
0985-53-2438
700AM-300AM
第439号
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中国九州縦断ツアー 2014 -宮崎到着-

2014-11-24 16:26:22 | 九州
三時間の長旅を終え宮崎に着きました。延岡を出たあたりから薄雲が出始め、南下すればするほど雲が厚くなって、今にも降りそうなほどどんよりと曇っています。はるばるやっては来たものの、 これでは記念撮影して体裁を取り繕うのがせいぜいです。六時前には港へ向かうバスが出ることになっており、MOSに寄ろうにも一軒限り、それも駆け足とならざるを得ません。去年と同様、駅前で時間をやり過ごすしかなさそうですorz
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中国九州縦断ツアー 2014 -大分からあげ-

2014-11-24 13:10:16 | 九州
なんだかんだで慌ただしく、昨日に続き朝からこの時間まで飲まず食わずで、うどんをすする暇さえありませんでした。このままでは宮崎までお預けとなるため、主義には反するものの、本日は食料を買い込んで列車に乗りました。とはいえ、車内で弁当の包みを広げるのは何かと面倒です。過去にも何度か利用している「大分からあげ」が改札前の商業施設に出店していたため、その唐揚げを本日の朝食兼昼食とします。

★大分からあげ大分駅店
JR大分駅 豊後にわさき市場内
097-574-5522
930AM-2100PM
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中国九州縦断ツアー 2014 -にちりん-

2014-11-24 13:05:50 | 九州
列車を乗り継ぎ宮崎へ向かいます。昨日の「スーパーおき」には及ばないものの、207kmを三時間以上もかけて走破する長旅です。
過去に大分から宮崎まで自走したときも、流れはよいにもかかわらず、走っても走っても着かないという経験をしました。距離以上に遠く感じるのが東九州なのです。しかし、交通の便がよくないからといって人の流れが少ないわけではなく、特急が毎時一本走るところが、これまた東九州の独特さではあります。
ちなみに、運用につくのは787系の6連です。九州新幹線の開業により主役の座を退いたこの車両ですが、斬新な外観はもちろんのこと、普通車でもカーペットが敷かれた客室などは、最新鋭の特急型電車ですら足下にも及びません。今年もこの名車で旅ができることを喜ばしく思います。

★大分1304/にちりん13(5013M)/1616宮崎
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中国九州縦断ツアー 2014 -ななつ星-

2014-11-24 12:48:59 | 九州
大分駅に到着すると、隣のホームに「ななつ星」が。しかし、昨日のやまぐち号と違って人だかりができているわけではなく、TV局が取材をする中、一般の利用客が時折物珍しそうに眺めて行くに過ぎません。いわば客寄せパンダだったやまぐち号と違い、こちらは庶民には無縁の代物だけに、自ずと興味も湧きにくいのでしょうか。実際のところ、「ソニック」を日頃から通える居酒屋に例えるならば、こちらは一年先まで予約が取れないミシュラン三つ星の超高級店のようなものです。個人的にも、乗ってみたいという願望はいささかもなく、遠巻きに眺められれば十分というのが実感であります。
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中国九州縦断ツアー 2014 -一駅移動-

2014-11-24 12:40:57 | 九州
慌ただしく撮影を終えると後続の列車がやってきました。大分まで一駅だけ移動します。
なお、「こつこつ庵」に電話を入れたところ、残念ながら休業との返答がありました。今回はそのまま列車を乗り継ぎ日豊本線を下ります。とはいえ、昔ながらの木造駅舎に加え、今や貴重となった入換機も撮影でき、大分に立ち寄った最低限の目的は果たせたのでよしとしましょう。

★西大分1241/631M/1244大分
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中国九州縦断ツアー 2014 -入換機-

2014-11-24 12:30:02 | 九州
後続列車で大分へ向かおうとホームへ下りたところ、入換機が撮影可能な位置で昼寝をしていたため、一本見送って撮ることにしました。
思い起こせば、十数年前は入換機に貨車といった裏方の車両に傾倒して、全国各地の貨物駅や専用線を訪ね歩いたものです。それが時代の波に押されて衰退の一途をたどると、追いかける対象自体がほとんどなくなってしまい、いつしか興味も失せて現在に至ります。しかし、ホームから線路を二本はさんだ絶妙な位置に機関車がおり、背景も光線状態も完璧となれば、見過ごすことはできません。自分の中にもまだ「貨車鉄」の血が流れていたということです。
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中国九州縦断ツアー 2014 -西大分駅-

2014-11-24 12:00:18 | 九州
別府と大分の間には東別府、西大分の二駅があり、そのいずれにも古い木造駅舎が残っています。東別府は去年訪ねたため、今回は西大分で下車しました。
保存を前提にして外観も待合室も整備された東別府と違い、こちらの駅舎には日通の営業所が間借りしており、待合室には安っぽい合板が貼り付けられるなどして、雰囲気にかけては一歩譲ります。しかし、漆喰壁と羽目板もそのまま残る明治時代からの駅舎は、東別府と同じく貴重な存在です。
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中国九州縦断ツアー 2014 -移動再開-

2014-11-24 11:33:42 | 九州
普通列車に乗り込み大分へ向かいます。昨日に続いて日差しが非常に暖かく、加えて温泉に入ったこともあり、Tシャツ一枚でも汗が流れ落ちてきました。別府でこれなら、宮崎はどれほど暖かいのでしょうか。

★別府1131/4639M/1141西大分
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中国九州縦断ツアー 2014 -不老泉-

2014-11-24 11:20:58 | 温泉
二湯目は手堅く、有名どころの「不老泉」を訪ねます。
有名どころといえば何といっても竹瓦温泉ですが、あえてこちらを選ぶのは、天邪鬼の習性によるところもさることながら、駅に近いという利便性、さらには純和風の竹瓦温泉と対照をなす洋風建築を好んでのことです。ところが、記憶を頼りに温泉のある方角へ向かって歩くと、公民館併設の大柄な建物が見当たりません。道を間違えたかと思った次の瞬間、いかにも公衆浴場と思しき建物が視界に入りました。自分の知らない温泉があったかと思い近付くと、玄関には驚くべきことに「不老泉」と揮毫された扁額が。そうです、無沙汰する間に建て替えられてしまったのでしたorz
新しい建物も、道後温泉の「椿の湯」を彷彿させるような、瓦屋根を頂いた重厚な建物ではあります。浴場の中央に巨大な浴槽を置き、弧を描いた奥側の一辺の正面に、同じく弧を描いた明かり取りの窓を置くという造りは、紛れもなく先代の建物を意識したものです。シャワーをあえて設置せず、浴槽からたらいで湯を汲み身体を洗うように仕向けられているところにも、別府の代表的な公衆浴場としての矜恃が感じられます。このように、「不老泉」を襲名するに恥じない立派な浴場ができたのは歓迎すべきでしょう。とはいえ、先代と比較すると、風格、情緒という点ではどうしても及ばないのが惜しまれます。何度か通えば慣れてくるのでしょうかね…

不老泉
別府市中央町7-16
0977-21-0253
600AM-2230PM
入浴料100円
泉質 単純温泉
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