日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in北陸 2014初冬 -全行程終了-

2014-11-30 21:58:59 | 甲信越
全行程終了です。最終の上越新幹線で帰路につきます。
新幹線開通前最後の冬を迎えた北陸へ行くつもりが、三週前と同様信越だけで完結するという結果ではありましたが、そもそも今回の旅の目的とは、終焉迫る国鉄特急型電車で旅をすることにありました。国鉄特急色の編成に四度も乗車できた以上、今回はこれでよかったのだと納得しています。
そもそも今回、日帰りを二度繰り返すという奇策に売って出たのは、土曜の晩に活動仲間との宴会があったからで、それさえなければ「北陸フリー乗車券」で北陸へ直行しているところでした。この場合、行きも帰りも3000番台が来ていたわけです。活動を中断してまで合流するのに一抹のためらいはあったものの、結果的にはこの判断が吉と出たことになります。「人間万事塞翁が馬」と実感した今回の旅でした。

★長岡2158/とき352(352C)/2340東京
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汽車旅in北陸 2014初冬 -小料理 松本-

2014-11-30 21:06:21 | 居酒屋
「くびき野」のテールランプが消えるのを見届けてからホームの階段を上がり、駅前のロータリーに下りてきました。幸いにして「松本」の行燈が灯っていたため、こちらで二日間の旅を締めくくります。
前回訪ねた十月の中旬でさえ、品書きには牡蠣に白子と冬の気配が感じられたことからして、それから一月以上経った今ならなおさらだろうと思って乗り込んだところが、意外にも特段変わったところはなく、目新しいところとしてはズワイガニとなまこがせいぜいでしょうか。しかし、酒の品書きだけは一変しています。ひやおろしは新酒に替わり、来週と再来週にはさらに一品ずつ追加されるとあります。師走も間近というのに暖かく、冬間近のようでいながら冬本番にはまだ早い中途半端な季節感が、今日の品書きには表れているようです。
実質小一時間の滞在では、飲み食いできるものには自ずと限りがあります。まずは新酒の中から〆張鶴のしぼりたてを注文し、すぐに出そうなたき合わせに、真打ちとしてかれいの煮付を選び、ご飯と味噌汁で締めくくるということで即決しました。お通しの山掛けとたき合わせで徳利をあらかた空けたところで煮付けが供され、それを肴に残りの酒を干し、あとは煮付けをおかずにしてご飯と味噌汁をいただくという配分は、見事なまでに読み通りです。帰りの列車まで過不足ない時間を残して席を立ちます。

小料理 松本
長岡市城内町2-甲749-10 水瀬ビル1F
0258-35-1788
平日 1130AM-1400PM/1700PM-2300PM
日曜 1700PM-2200PM
月曜定休
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汽車旅in北陸 2014初冬 -くびき野6号-

2014-11-30 19:44:49 | 甲信越
新潟で完結かというとさにあらず。着いた列車がそのまま折り返すため、さらに長岡まで乗ります。新潟で切り上げれば、最終の新幹線まで二時間が残り、一献傾けてから帰るには理想的ながら、今回の主題は乗車にあり、背に腹は代えられません。
この列車で長岡に着くと、最終の新幹線まで一時間ほど残る見込みです。先月も世話になった駅前の「小料理 松本」が、見切り閉店さえしなければ開いていると思われるため、そこで軽く一杯ひっかけて締めくくろうかと考えています。

★新潟1957/くびき野6(3356M)/2052長岡
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汽車旅in北陸 2014初冬 -くびき野5号-

2014-11-30 17:22:44 | 甲信越
彼方に電球色の前照灯が見えた時点で、少なくとも1000番台であることは確定。ホームに滑り込んできたのは情報通り国鉄特急色でした。「妙高」と合わせて一日三度も国鉄特急色の編成に乗車できるのですから、もう何も言うことはありません。新潟までの二時間を、心ゆくまで楽しむことにしましょう。

★春日山1721/くびき野5(3375M)/1929新潟
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汽車旅in北陸 2014初冬 -前言撤回再び-

2014-11-30 17:12:21 | 甲信越
直江津で長野行の列車に乗り継ぐところまでは、新潟を出るときに立てた予定通りでしたが、ここで修正を行います。乗った列車を次の春日山で降りました。というのも、午前中に乗車した国鉄特急色の編成が、上りの「くびき野」に充当されたという情報が入っており、もし事実ならその編成が新井で折り返して新潟行となり、高田で長野行と交換するからです。もし情報通りなら、高田で交換してきた「くびき野」にそのまま乗って新潟に向かい、万一外れた場合は次の列車で長野に戻ります。
同じ区間を二日で二往復半するのも芸のない話ながら、国鉄特急色の1000番台が来ると知って見過ごすわけには行きません。首尾よく的中してくれれば、二日間の旅を最高の形で締めくくることができるでしょう。

★直江津1707/356M/1711春日山
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汽車旅in北陸 2014初冬 -ほくほく線-

2014-11-30 15:50:09 | 甲信越
続いてほくほく線に乗り継ぎ直江津へ向かいます。国鉄型車両と違って、こちらの電車は今後も当分残るでしょう。しかし、新幹線の開業と同時に、関東と北陸を結ぶ特急街道から、寂れた第三セクター鉄道に一変するという点では、この路線も抗うことのできない時代の波にさらされています。瓢箪から駒とはいえ、全盛期の姿を今一度見届けられるのは幸いです。

★六日町1555/842M/1658直江津
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汽車旅in北陸 2014初冬 -上越線-

2014-11-30 14:31:52 | 甲信越
上越線の列車に乗り継ぎ六日町へ向かいます。終焉迫る「北越」と「くびき野」に関心が集中するのは当然の流れとはいえ、新車への置き換えが決まった115系とて、もはや長い命ではありません。国鉄近郊型電車最後の力走を、深く印象に刻んでおきたいものだと思います。

★長岡1433/1740M/1530六日町
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汽車旅in北陸 2014初冬 -予想外の展開-

2014-11-30 13:15:21 | 甲信越
結局、出発前には想定もしていなかった展開となりました。「北越」には乗車せず、3分後に出る普通列車で長岡へ向かいます。
直接の理由となったのは、「北越」に充当されたのが3000番台だったことです。直前が1000番台だっただけに、3000番台で北陸との間を往復しても、感動は否応なく薄れてしまうだろうと判断しました。直江津まで乗り、そこから国鉄色の「妙高」に乗り継ぐ案についても、昨日の今日ではさすがに芸がありません。その結果、115系の普通列車でのんびり行くという選択に落ち着いた次第です。
まずはこの列車に終点の長岡まで乗ります。そこから上越線で六日町、ほくほく線で直江津、さらに信越本線で長野と駒を進め、駅前で一献傾けてから帰るというのが現時点の構想です。ただし、直江津から先はもう少し工夫の余地があるかもしれません。移動の合間に考えてみます。
なお、「北陸」を表題にしながら北陸に行かないという羊頭狗肉の結果にはなりますが、似たような展開は過去にもしばしばありました。表題は最後までこのままにします。

★新潟1305/440M/1423長岡
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汽車旅in北陸 2014初冬 -新潟駅前バスターミナル-

2014-11-30 12:35:38 | 甲信越
新潟に着きました。先ほどの弁当から間が空いていないため、お昼は後回しにして駅の周囲を撮影します。
駅舎はとうの昔に押さえているためよいとして、今のうちに記録しておかなければならないのが駅前のバスターミナルです。というのも、駅の高架化に合わせて駅前広場も一新されることになっており、このバスターミナルも早晩消え去る運命にあるからです。横一列に12もの乗り場が作られ、それらが古びた大きな屋根に覆われて、それぞれの乗り場へ向かってバスが直角に後進してくるという独特の光景も、あと少しで見納めとなります。
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汽車旅in北陸 2014初冬 -チキン弁当-

2014-11-30 10:18:30 | B級グルメ
一息ついたところで、少し遅めの朝食をとります。このblogではおなじみのチキン弁当です。
実は、昨日東京駅で降りたとき、翌日の出がけにいただくつもりで買ったはずが、前夜の暴飲暴食がたたって空腹感が戻らず、ここまで持ち越していたという事情があります。車中での飲食は信義に反するものの、国鉄特急型の車内という、駅弁にはおあつらえ向きの状況でいただけるのはありがたいことです。柿崎を出て日本海が見えたところでいただくことにします。
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汽車旅in北陸 2014初冬 -黄金リレー-

2014-11-30 10:12:41 | 甲信越
到着した「妙高」を撮ってから「くびき野」の自由席の列に並び、さらに入線してきた列車を撮るなどするうちに、30分の待ち時間は慌ただしく過ぎました。1500番台を先頭にした国鉄色の6連に乗り、終点の新潟へ向かいます。

★直江津1010/くびき野3(3373M)/1205新潟
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汽車旅in北陸 2014初冬 -前言撤回-

2014-11-30 09:03:16 | 甲信越
奇跡が再び起こりました。新井駅のホームに国鉄特急色の「くびき野」が据え付けられていたのです。これで腹は決まりました。とりあえず「妙高」には終点まで乗りますが、その後は後続の「くびき野」に乗り継ぎ新潟へ向かいます。四月に続く、原色の国鉄特急型による黄金リレーの実現です。
問題となるのはその後の行動です。昨日乗った「北越」で折り返せば、高岡へ行くこと自体は可能ながら、着くのが日没間際の四時過ぎとなり、帯に短し襷に長しの時間が残ってしまいます。これに対し直江津で降りると、今乗車している編成が上りの「妙高」となるため、再び国鉄色の編成に乗ることができます。ただし、先ほど述べた通り、国鉄色の189系には485系の1000番台ほどのありがたみがなく、昨日も三週前も乗った列車に、さらに重ねて乗るかという問題が出てきます。
このように、新潟から先はズバリこれだという案が今のところありません。ただし、一時過ぎに出る上りの「北越」が、金沢で折り返して下りの最終列車になることは分かっています。よって、新潟駅でまたしても1000番台が来たとすれば、迷うことなく高岡、いや金沢まで乗るでしょう。どうやら運を天に任せるしかなさそうです。
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汽車旅in北陸 2014初冬 -国鉄色-

2014-11-30 08:13:40 | 甲信越
「妙高」に乗り継ぎ直江津へ向かいます。それ自体は昨日と全く同じ行動ながら、二日続けて足を運んだのは無駄ではありませんでした。ホームに据え付けられていたのが国鉄特急色の編成だったからです。189系の場合、国鉄色であってもなくても車内には全く差がないため、485系の1000番台が来たときほどのありがたみはないものの、ともかく僥倖には違いありません。
四月に乗車したときは、さらに新井で485系国鉄色の「くびき野」が待ち構えていたため、高田で花見をする予定も反故にして咄嗟に飛び乗るという体験をしました。今回も国鉄色、そうでなくとも1000番台車が「くびき野」の運用につくなら、前言を撤回してでも乗車するしかないでしょう。果たして奇跡は起きるでしょうか。

★長野813/妙高1(3321M)/941直江津
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汽車旅in北陸 2014初冬 -富士山-

2014-11-30 06:57:07 | 関東
列車は大宮を発車し、熊谷に向かって走行中です。どんよりと曇っていた昨日の朝から一転、車窓の左手には富士山が見えています。関東平野の北部から富士山が見えるのは、それだけ冬らしい気候になってきたということでもあります。週間予報を眺めても、連日晴の太平洋側に対し、連日曇か雨、場合によっては雪が降る日本海側と対照的になってきました。
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汽車旅in北陸 2014初冬 -再出発-

2014-11-30 06:20:57 | 関東
おはようございます。昨夜は11時過ぎまで宴に興じて帰宅し、風呂に入る余力もなくそのまま就寝という顛末でした。この通りどうにか目が覚めたため、昨日と同じ始発の長野新幹線で再始動するところです。我ながらよく体力が続くものだと思います。
予告通り、本日は「週末パス」に普通乗車券を併用して、日帰りで北陸との間を往復します。目的地はズバリ「高岡」です。北陸有数の都市であるにもかかわらず金沢と富山の影に隠れ、北陸道に続いて北陸新幹線にも素通りされた高岡の街ですが、自身も数時間単位で滞在した記憶が久しくありません。新幹線が開通し、優等列車が停まらないローカル駅に成り下がれば、高岡にはますます縁遠くなるでしょう。市内電車が「万葉線」と名を変えてから乗車していないということもあり、この機会に訪ねておこうと思い立った次第です。
「妙高」に乗り継ぎ直江津に行くところまでは、昨日と全く同様です。そこから普通列車で移動すると、高岡に着くのは昼頃となります。万葉線に乗るなどすると、三時には「酒場放浪記」に出た居酒屋が開くためそこで一献傾け、最後は同じく新幹線が素通りとなる魚津に移動し、最終の「北越」と上越新幹線を乗り継いで帰るといった流れになりそうです。

★東京624/あさま501(501E)/803長野
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