日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2014初冬 -帰着-

2014-11-09 23:53:02 | 甲信越
帰宅しました。八月末に活動を再開してからというもの、奇跡といってよいほど好天に恵まれてきた今季の活動でしたが、暦が冬に変わった途端にその神話が崩れ、天候に関しては何とも冴えない二日間でした。結果的には乗車以外にほぼ使い道がなかったわけで、土壇場で汽車旅に切り替えたのは正解だったと改めて思います。
今回乗車した区間は、冬場にも再訪する予定ですが、その後については悲観的です。新幹線の開業が迫るにつれ、在来線を引き継ぐ新会社の概要が明らかになりつつあり、それによると信越本線の新潟県側は、あろうことかE127系を譲り受けて走らせるなどという情報が入っているからです。悪名高き701系を、交流から直流に変えただけの車両など、たとえ一駅でも乗車する理由はありません。数年来続けてきた信越地区の汽車旅も、これによって事実上の終焉を迎えることが決まったわけです。そのような中、二日にわたり心ゆくまで惜別乗車ができたのは幸いでした。
天候さえよければ北陸に行きたいのはやまやまながら、あいにく現地の天気予報がよくありません。太平洋側は晴れ、日本海側が曇か雨という予報からして、気候も秋から冬へと変わってきたのでしょう。予報が的中すれば、今週末は房総半島で今季最後のキャンプを張ろうかと考えています。翌週は、三連休に休暇を加えて西日本に遠征する予定のため、北陸は少なくとも今月末までお預けとなります。その頃には、廃止間際の狂想曲も本格化するでしょうか。残された時間はわずかです。
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汽車旅in信越 2014初冬 -全行程終了-

2014-11-09 21:51:28 | 甲信越
全行程終了です。最終走者を務めるのは、来春開業する北陸新幹線向けのE7系です。
自身初の乗車となるE7系ですが、事前の情報からある程度想像がついた通り、よくも悪くもE5系の造りをそのまま踏襲した車両というのが第一印象です。一見すると様変わりしたようでも、座席、窓、荷棚といった基本的な構造がほぼ変わらず、内装で目先を変えようとしただけなのが歴然としています。少なくとも接客設備に関する限り、E2系の0番台と1000番台の違いの方が、はるかに大きいという印象を受けます。ただし、自分が日頃から嫌っている木目調の化粧板が、コルクのような風合いに代わり、安っぽさが多少なりとも改善されました。駅も車両も安物ばかり造り続けるJR東日本ですが、新幹線車両については下げ止まりの傾向がみられるのはせめてもの救いです。

★長野2146/あさま554(554E)/2324東京
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汽車旅in信越 2014初冬 -しなの-

2014-11-09 21:25:09 | B級グルメ
新そばで締めくくるつもりが、あいにく半人前となってしまったことで、腹具合が中途半端になってしまいました。しかし、帰りの列車の時刻が迫り、もう一軒はしごする余裕もなければ、ラーメン屋に飛び込む余裕もありません。珍妙な選択ではありますが、最後の最後は駅そばで締めくくります。
新そばと続けざまに食しては、駅そばが見劣りするのは当然というものでしょう。しかし、長電の構内の片隅に掲げられた暖簾はかねがね気になっていたため、いつか立ち寄りたいと思ってはいたのです。おばちゃんが一人で営むささやかさがよく、甘辛いつゆにも信州らしさが感じられ、雰囲気を楽しむ向きにはこれも悪くはありません。

しなの
長野市南千歳1-28-3 旧・ホテルサンルート長野B2F
026-224-1682
1200AM-2245PM
大晦日及び元日休業
かけそば300円
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汽車旅in信越 2014初冬 -古すげ-

2014-11-09 20:00:49 | 居酒屋
一泊二日の小旅行にも仕舞いの時がやってきました。最後はもちろん駅前で一献傾けます。日曜も呑める店の心当たりがいくつかある中、「古すげ」の暖簾をくぐりました。
この店に出会ったのは、前回長野を訪ねた二月下旬のことです。上越新幹線をも運休に追い込んだ大雪の翌週、まだかなりの雪が残った信州を旅して最後に長野へ戻り、呑み屋を二軒はしごして、最終の新幹線を待つ間、あてもなく駅前を散策していたとき、車も通れないほど細い路地に「蕎麦旬菜」の行灯を見付け、ただならぬ気配を察して咄嗟に飛び込んだのでした。これが結果としては大当たりで、長野で呑むなら次もここだと決めて、今回の再訪に至ったわけです。いわば宿願達成となったわけですが、今回は酒場めぐりの難しさを再認識する結果となりました。

まず、靴を脱いで上がる板の間の店内、上質な天然木のカウンター、ほどよい明かりとさりげないジャズの調べ、頭巾の店主と割烹着の女将による家庭的な雰囲気といった、前回感じた美点は当然ながらそのままでした。酒は信州、それも地元の北信を中心に、県外ではなかなかお目にかかれない、知る人ぞ知る地酒を揃えています。肴もありきたりな蕎麦屋のそれとは一線を画した、土地柄と季節感を織り込んだもので、注文したキノコおろしと鴨わさはいずれも秀逸でした。それにもかかわらず、今回はこの店を手放しで賞賛できない事情があります。というのも、前回は気付かなかった明確な難点に気付いたからです。その難点とはズバリ「換気が悪い」ということです。
やはり二月に釧路の「炉ばた」を訪ねたとき、ただでさえ換気が悪い上に、先客がことごとく喫煙者で難儀したと申しました。残念ながらこの店でも、煙草の煙が右へ左へもうもうと漂って、その間はとても酒どころではありません。隣客の一人が、常識の範囲内で蒸かす程度の煙草でこれほど難儀させられるのは、とりもなおさず換気の悪さを示しています。
そもそも、蕎麦に酒という繊細なものを扱う店ならば、全面禁煙にしてもよさそうなものです。そうでなければ、せめて換気だけは万全にできないものでしょうか。それ以外は何をとってもよい店だけに、画竜点睛を欠いているのが残念でなりませんでした。

もう一つ惜しかったのが、狙い通りに新そばが出てきたのはよいものの、遅い時間に訪ねたため半人前しか残っていなかったことです。それを含めて今回は空振り気味に終わってしまいました。とはいえ、売り切れという事態に見舞われればそれこそ救いようがなかったわけで、考えようによっては幸運ともいえます。運不運を楽しむのも酒場めぐりのうちと、今回は前向きに捉えておきましょう。

古すげ
長野市北石堂町1390-1
026-219-2376
1130AM-1330PM/1700PM-2100PM(LO)
月曜定休

聖山・北光正宗・石清水
お通し(きんぴら)
地キノコのおろし和え
鴨わさ
もりそば
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汽車旅in信越 2014初冬 -ゆけむり-

2014-11-09 19:09:44 | 甲信越
列車を乗り継ぎ長野に戻ります。続いて乗車するのは、2000系なき後の長電の真打ち、元小田急HiSE車の1000系によるゆけむり号です。前回乗った二月に続き、最前部の展望席が空いていたため、迷わずこちらに陣取りました。
長野に戻ってから最終の新幹線までの持ち時間は二時間、実質的には一時間半といったところでしょうか。存分に飲み食いするには短いとしても、一献傾けるにはこれで必要にして十分でしょう。

★信州中野1910/ゆけむり(20B)/1948長野
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汽車旅in信越 2014初冬 -クリスマスキャロルの頃には-

2014-11-09 18:55:34 | 甲信越
さっぱりしたところで帰りの列車に乗ります。終点まで乗り通すと、長野行の特急に接続するという寸法です。
ちなみに、先ほど一風呂浴びていたとき、早くもクリスマスソングが流れてきました。一曲だけかと思いきや、間断なく流れているのは皆その手の曲で、自分が知らないだけのようです。とはいえ、紅葉もこれからという時期に流されても、あまりに早過ぎて拍子抜けします。これらの曲が実感を伴ってくるのは、早くとも師走の声を聞いてからではないでしょうか。

★湯田中1849/328レ/1907信州中野
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汽車旅in信越 2014初冬 -楓の湯-

2014-11-09 18:37:34 | 温泉
車での旅と異なり、汽車旅では温泉に縁遠くなりがちです。前回の汽車旅でも、ドーミーインの大浴場以外は全て宿のユニットバスでした。しかしありがたいことに、湯田中には駅併設の温泉があります。その「楓の湯」で一風呂浴びて行きます。
その名の由来となったであろう楓が、紅葉して今まさに見頃を迎えようとしています。この時期に来てよかったと実感する光景です。

★湯田中駅前温泉 楓の湯
下高井郡山ノ内町平穏3227-1
0269-33-2133
1000AM-2030PM(最終入館)
第一火曜定休
入浴料300円
泉質 ナトリウム-塩化物硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 91.7度
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汽車旅in信越 2014初冬 -スノーモンキー-

2014-11-09 17:22:49 | 甲信越
五時を過ぎたところで外はすっかり暗くなり、一泊二日の小旅行も終盤にさしかかってきました。あとは長電で湯田中まで往復し、長野で一献傾けて帰ります。往路に乗車するのは元成田エクスプレスの2100系、通称「スノーモンキー」です。元小田急HiSEの1000系に比べれば、いかにも実用本位の無機質な車両とはいえ、間接照明、ハットラックの荷物棚、その下にある読書灯、フランス製の小洒落た椅子といったものに、この車両が生まれたバブルの余韻醒めやらぬ時代が偲ばれます。

★長野1714/スノーモンキー(15B)/1802湯田中
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汽車旅in信越 2014初冬 -らぁめん みそ家-

2014-11-09 16:44:51 | B級グルメ
長野に着きました。あと30分もすれば呑み屋が開くという頃合いではありますが、それは最後のお楽しみです。朝兼昼のMOSから必然的に時間が開くため、駅前で軽く腹ごしらえしてから長電に乗ります。立ち寄るのは「らぁめん みそ家」です。
手早く済ませるなら、信州の土地柄からしても駅そばが相場というところ、あえて注文相撲に走ったのは、活動仲間の一人がここのラーメンを絶賛していたからでした。道沿いに出ていた「最上級信州みそ」の行灯にもつられ、今回初めて乗り込んだ次第です。
品書きは味噌、辛味噌の二本立てと潔く、注文した味噌らぁめんは、手本通りの正統派という印象を受けます。それ以上の印象が湧かないのは、自身味噌ラーメンにそれほど馴染んでいないからなのでしょう。しかし、見た目通りの濃いスープを一滴残らず飲み干したのは、このラーメンがそれだけよくできているからでもあります。五時前という最も中途半端な時間に、カウンターの半分以上は老若男女問わない地元客で常時埋まっており、人気のほどが一目瞭然です。

らぁめん みそ家
長野市南長野末広町1362
026-224-1183
1100AM-100AM
味噌らぁめん670円
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汽車旅in信越 2014初冬 -妙高6号-

2014-11-09 14:52:28 | 甲信越
先ほど新井で見かけた115系の臨時列車が隣のホームに入線し、そこへ金沢行の「北越」も滑り込んで、しばし停車の後発車して行きました。乗り換え客を拾ったところでこちらも発車となります。長野に着くのは四時半過ぎです。この時期の日の入りと、どんより曇った空模様からして、着いた頃には暗くなっているかもしれません。

★直江津1450/3326M/1631長野
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汽車旅in信越 2014初冬 -直江津駅-

2014-11-09 14:38:08 | 甲信越
直江津に着きました。主役である「妙高」に加え、北陸本線との並びを撮ったりするうちに、30分の間合いは思いの外早く過ぎて行きます。
ホーム上に二つ並んだ上りの出発反応標識には、それぞれ「北陸」「信越」の文字があります。新幹線が開通し、両本線が「えちごトキめき鉄道」なる軽薄な名前の新会社に移管された暁には、この標識も書き換えられてしまうのでしょうか。国鉄型車両もさることながら、日本海縦貫線の要衝がどうかわるかが気になります。
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汽車旅in信越 2014初冬 -妙高3号-

2014-11-09 13:48:19 | 甲信越
二本木で列車を降りると、ホームの向かい側に昨日と同じ189系6連が滑り込んできました。ここから直江津まで30分、折り返して長野まで1時間40分の〆て二時間少々を、国鉄型特急電車に揺られて移動します。

★二本木1346/3323M/1417直江津
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汽車旅in信越 2014初冬 -湘南色-

2014-11-09 13:31:30 | 甲信越
MOSを出て駅に戻ると、先ほど高田で交換した湘南色の115系が、直江津から折り返してきました。この列車に二本木まで乗ると、そこに下りの「妙高」がやってくるため、そちらに乗り換え直江津に引き返す予定です。
ちなみに、先ほどから傘が要らない程度の小雨が降っています。それとともに空気が変わったか、荷物を担いで歩くうちに軽く汗ばんできました。昨日しまった半袖シャツが、ここで再び登場です。

★北新井1330/348M/1343二本木
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汽車旅in信越 2014初冬 -モスバーガー新潟新井店-

2014-11-09 13:01:24 | MOS
北新井という半端な駅で降りたのは、道中三軒目となるMOSに寄るためでした。新潟新井店に立ち寄ります。
昨日訪ねた直江津店と並んで、ここも比較的最近まで赤看板のまま残っていた店舗です。駅から歩ける場所にありながら、時間がなかったり風雪が強かったりして、長らく再訪の機会を逃していたのも同じです。
二十年来ほぼ変わらず残っていた直江津店に対し、こちらはそもそも年代が比較的若いこともあって、味わいという点では一歩譲ります。しかし、黄色い壁と薄緑の三角屋根は、赤看板の時代にはなおさら映えただろうと推察され、店舗の脇に作られたドライブスルーの入り口には、赤字に白字で「モスバーガー」と書かれた横長の行灯が健在です。
タイル地にステンレス焼き付けのMマークをあしらったレジカウンターの脇に、造り付けの大きなテーブルがあるところは、二昔前からあるMOSのようです。しかしこの店舗の場合、四人掛けのテーブルまでが造り付けで、特に道路側の区画は座席も固定式のベンチシートとなっています。高い天井が吹き抜けとなり、白木の羽目板が渡されて、木組みで支えられるところはMOSの十八番です。欲をいうなら、三角屋根の頂点に明かり取りの窓を開けて、天井に自然光を採り入れられれば理想的といったところでしょうか。
直江津店と同様、ここでも店内はX'masの装飾に彩られています。街角にX'masソングが聞こえてくるのも、それほど先のことではなさそうです。

モスバーガー新潟新井店
妙高市栗原5-1-27
0255-72-8591
700AM-2300PM
第4210号
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汽車旅in信越 2014初冬 -115系再び-

2014-11-09 11:56:31 | 甲信越
二時間弱の移動を終えて直江津に到着。しかし余韻に浸る間もなく、1分という際どい接続で長野行の列車に乗り込みました。この列車に北新井まで乗車する予定です。

★直江津1153/346M/1213北新井
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