日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い甲州へ

2014-03-08 22:58:50 | 居酒屋
静岡にやってきたのは、静鉄の乗車にかこつけこの店で一杯やるためです。青葉小路の「昇菊」を訪ねます。
情緒も何もなさそうな静岡の呑み屋街の中で、奇跡のように残った古い小路の佇まい、修行を重ねた店主の腕前、女将と二人で営む家庭的な雰囲気と、どれをとっても申し分ないこの店ですが、唯一にして最大の難点は、店が小さすぎてなかなか入れないということです。今日も一旦のぞいた時には七席あるカウンターが埋まっており、10分ほどしてから再度のぞいたところ、運よく先客が出た後に滑り込みました。「新生丸」の後では大概の店が色褪せてしまいます。そうだとすれば、後を受けるに値するのはこの店しかありません。頼みの綱に振られれば、代わりにラーメンでもいただいて退散するしかなかったのですから、ともかく入店できたのは幸運でした。

昇菊
静岡市葵区両替町2-3
054-272-0701
1730PM-030AM(日祝日定休)

志太泉・臥龍梅
お通し(あん肝)
平目造り
蓮根焼き
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春まだ浅い甲州へ

2014-03-08 22:12:37 | 東海
「新生丸」で目一杯呑み食いして、腹も心も満たされました。それにもかかわらずはしごをせずにいられないのが悲しい性です。二両編成の小さな電車に揺られて静岡へ向かいます。
この電車が静岡に着くのが10時半、帰りの電車が出るのは0時ちょうど。駅から呑み屋街への行き来に要する時間を除くと、二軒目の持ち時間は正味一時間です。軽く一杯ひっかけて締めくくることになるでしょう。

★新清水2210/2202レ/2231新静岡
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2014-03-08 20:41:17 | 居酒屋
一年ぶりの清水なら、店の選択肢には何の迷いもありませんでした。真っ先に「新生丸」へ向かい、万一振られればその足で「かねだ食堂」に飛び込むということです。その「新生丸」に首尾よく入店できたため、今回もこちらを一軒目とします。

新生丸
静岡市清水区巴町10-29
054-352-3851
1600PM-2200PM(日祝日定休)

英君×3・正雪
お通し二品(釜揚げ桜海老・いんげん和え物)
刺し盛り六点
ウマズラハギ
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2014-03-08 20:29:11 | 東海
52号線の流れの悪さと、清水まで80kmという距離に一瞬怯んだものの、身延からの県道と新東名をうまく乗り継ぎ、思ったよりも早く清水に着きました。出発からの走行距離は250km, 直行しても200km弱あることを考えると、甲府に寄った割には思ったほど遠くはありませんでした。山梨と静岡は意外に近いと実感します。
昼のほうとうから十分な時間が空いて腹具合は万全。しかもこの時間に始められれば、清水で一献傾けてから静岡に移動し、軽く一杯引っかけてから最終電車で清水へ戻るといった流れになるため、時間配分としても理想的です。去年は二週連続を含む三度にわたり足を運んだ静岡も、今季は天候に振られ続けて、なんだかんだで一年以上の間が空いてしまいました。久方ぶりの機会を心行くまで楽しみたいと思います。
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2014-03-08 18:18:48 | 甲信越
夕景の見える場所を探して荒川の堤にやってきました。河原ならば視界が開けるだろうという期待通り、正面には白峰三山が連なり、彼方には甲斐駒ヶ岳の頂が顔を出しています。しかも秀逸なのは、堤の上に立派な枝振りの大木が一本だけ立っており、それを下から眺めると、アルプスを点景にして大木が夕空に浮かび上がるという、なかなか情緒的な絵柄になるということです。事前情報があったわけでも何でもない、通りすがりの国道沿いで、これほど見事な夕景を発見できたのは幸運でした。
それにしても、六時を過ぎたというのに、西の空にはまだ明かりが残っています。この空が漆黒の闇となるまでには、あと小一時間はかかるでしょう。早春の季節感を否応なく実感する光景です。
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2014-03-08 17:32:40 | 温泉
甲府市街を出る前に、温泉で一風呂浴びて行きます。立ち寄るのは三回連続となる「湯王温泉」です。
温泉銭湯が市内にいくつもある中、ここを三度も選んだのは、立地が非常によいからでもあります。20号線のバイパスに近く、なおかつ洋風建築の名駅舎が残る南甲府駅にも近いため、甲府市街に入ったとき、あるいは出る直前に、駅舎の定点観測と組み合わせて一風呂浴びるには好都合という次第です。
五時を過ぎ、手拭い一式を携えた地元の人々が三々五々やってきます。ホテルの名を冠しながら、実態は街の温泉銭湯そのものという雰囲気も秀逸です。

湯王温泉
甲府市住吉5-10-18
055-235-2885
600AM-2200PM(無休)
入浴料400円
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
泉温 48度
pH 8.0
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2014-03-08 16:51:08 | 甲信越
五時の閉園とともに観梅は終了。あと一時間あれば、南アルプスの夕景を見届けられるというのにもったいないことです。まあ、出る間際にはかなり閑散としており、閉園30分前から早々に後片付けが始まっていたことからすると、そこまで滞在する物好きな見物客がいないということなのでしょう。
小高い丘に百花繚乱の梅が咲き、富士山、南アルプス、甲府盆地という点景も申し分なく、入園料も特段高いわけではないというのに、いつ訪ねても空いているのは、梅そのものが桜に比べて地味だからでしょう。しかし、そんな上品さと奥ゆかしさこそ梅のよさだと私は思います。
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2014-03-08 16:10:21 | 甲信越
梅もさることながら、ここのよいところはお立ち台から眺める南アルプスの山々です。そのアルプスが今日は傾き出した西日を浴びて、陰影がはっきりと浮かび上がっています。絵になるのは何といっても青空に浮かぶ姿とはいえ、それは去年も眺めた光景です。趣向を変えるという点ではこれでよいでしょう。
南アルプスが逆光ということは、南東にある富士山は順光になるということでもあります。南アルプスと梅の木がなかなか組み合わせづらいのに対して、富士山と梅を組み合わせた絵柄は園内にいくつもあります。頭だけ顔を出した中途半端な姿も、むしろ甲府盆地らしくてよいのです。今回は富士山との取り合わせを中心に撮影します。
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2014-03-08 15:28:25 | 甲信越
列車撮影に半日注ぎ込み、次第に時間が押してきました。日中の残り時間は趣向を変えて精進湖、本栖湖を優先するにもやぶさかではないものの、やはり早春の甲府へ来たならここを素通りする手はありません。梅の名所不老園を訪ねます。
去年は三月の中頃、つまり今回よりも一週早く訪ねて、既に見頃は遅咲きの梅に替わり、下手をすれば桜もそのうち開花しかねないような状況でした。これに対して今回は、寒梅と名のついた早咲きの梅でも見頃にはやや早く、桜の蕾は固く閉じられています。一週早いのもさることながら、それだけ今季が寒い、いや去年が暖かすぎたということです。気温以上に暖かく、汗ばむ陽気だった去年に対し、本日はこの時間でも気温がようやく10度を超えたところで、なおかつ終始冷たい風が吹いています。今年は桜も梅も遅咲きになるかもしれません。
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2014-03-08 14:55:56 | B級グルメ
名残は尽きないものの撮影はこれにて終了。寒風吹きすさぶ跨線橋に延々二時間立ち続けたところで、渡りに船のほうとうが登場です。月並みながら今回も「小作」を選択します。
甲州における同種の店の数たるや、香川の讃岐うどんといい勝負ではないでしょうか。有り体にいえばどの店も大同小異で、どこに入ろうと同じだろうという気がしないではありません。しかし、適当に入っても外れがないと経験上分かっている讃岐うどんはともかく、ほうとうに関してはいまだ経験の蓄積が十分ではありません。年に一度や二度がせいぜいの機会ということになると、手堅く有名どころを選びたくなるとでも申しましょうか。
もちろん、ただ無難というだけでここを選んでいるわけではないのです。具沢山のほうとうはもちろんのこと、鍵付き囲炉裏を設えた広い座敷でゆったりいただけるのがよく、いずれ汗をかくのを見越して冷たいおしぼりを添えるところなども気が利いています。名店の看板は伊達ではありません。

★小作 石和駅前通り店
笛吹市石和町窪中島73-3
055-263-5421
平日 1100AM-2030PM(LO)
土日祝日 1100AM-2100PM(LO)
かぼちゃほうとう1100円
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2014-03-08 10:55:39 | 甲信越
少し場所を変え、塩山の先の道路橋でで列車を待ちます、桃畑を線路が一直線に貫き、彼方に荒川岳が鎮座するという絵柄が秀逸です。
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春まだ浅い甲州へ

2014-03-08 09:52:13 | 甲信越
この時期の甲州に足を運ぶ目的といえば、何といっても残雪の南アルプスと不老園の梅です。そして、今回に限りもう一つ目当てがあります。今春のダイヤ改正で引退する中央東線の115系です。混雑を嫌って有名な撮影地を避けつつ、好適な場所を探して勝沼駅付近の築堤でカメラを構えました。先ほどスカ色の六両編成が通過して行き、あと少しで後続の列車が来ます。ダイヤ改正は15日、泣いても笑っても次の週末はないため、時間の許す限り撮影に注ぎ込みます。
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春まだ浅い甲州へ

2014-03-08 07:58:39 | 甲信越
笹子トンネルを抜けたところで中央道を下りました。普段ならば20号線で甲府へ直行するところ、脇道へそれて勝沼市街に入ります。目当ては南アルプスを一望する高台です。
震災の翌日、阿鼻叫喚の都会を離れて旅をしたとき、何とはなしに通りがかったこの場所から眺めた南アルプスが見事で、時間も忘れてしばし滞在したという思い出の残る場所です。その光景が忘れられずに再訪すると、空はあのときと同様清々しく晴れわたっています。あれから三年経ったのですね…
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春まだ浅い甲州へ

2014-03-08 06:41:37 | 関東
おはようございます。五時過ぎに出発して先ほど小仏トンネルを抜け、藤野のパーキングエリアで一息ついたところです。気温は氷点下3度、ルームミラーに映った朝焼けと、降ってから三週経ってもこれかと思うほどの残雪、それに山頂まで一点の曇りもなく晴れわたった富士山が印象的です。
この後は例によって勝沼で中央道を下り、甲府で梅を眺めてから精進湖、本栖湖をかすめて清水へ下りようかと思っています。もっとも、甲州へ来たなら八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の揃い踏みも捨て難いものがあります。眺めがよすぎて時間を消費し、結局静岡まで足を延ばす時間がなくなるという展開も十分考えられるでしょう。そのときは目的地を松本に切り替えればよいことです。車の特権を生かし、臨機応変に動きます。
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