日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 23:48:03 | 四国
帰宅しました。路面が濡れているのを見て、関東は雨だったのだと気付きました。昨夜の雨雲が東へ移動してきたのですから、よくよく考えれば当然の話ではあります。結果としては、土曜の晩に雨が降り、雨上がりの日曜に花見ができたという点で、高知へ遠征したのは正解だったということになります。もし関東に残っていれば、土曜は見頃にまだ早く、日曜は雨に降られて、高知へ行っていればと臍を噛んでいたでしょう。まさに「迷ったら出ろ」の好例というべき二日間でした。
二日間旅の空で過ごす間に、都内の桜はいよいよ見頃を迎えました。帰り道に立ち寄った近所の公園では、全ての花が開き切ってまさに満開です。遅咲きの木も一両日中には満開となるでしょう。今週前半が花盛り、後半が花吹雪で、週末いっぱい持つかどうかといったところではないでしょうか。なんだかんだで半月以上も花見ができた去年と違い、今年は短期決戦になりそうです。
問題なのは、来週末にかけての天候が冴えないことです。雨上がりの快晴が期待できる明日はともかく、その後は来週末まで晴天がほとんどありません。もし的中すれば、今季の花見日和は実質的に明日一日だけです。否応なしに疲労が残る帰着の翌日ではありますが、できる限りの早起きをして、近所を一周してから職場へ向かいます。
そのようなわけで、今夜は最低限の片付けが済み次第眠りにつきます。おやすみなさいzzz
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 19:56:21 | 四国
最終の新幹線、ではなくその40分ほど前の列車で帰路につきます。
最終列車に西日本所属車が充当されるようになってからというもの、東海道・山陽筋からの帰りには必ずこの列車を利用してきました。それが今回違う列車を選んだのは、待ち時間なしで乗り継げるから、ではなく最終列車が混んでいたからです。
前日の時点で指定券を押さえようとしたところ、目の前が仕切り壁という極端な席しか残っていなかったのです。最終列車に乗れれば岡山で小一時間空くため、駅前でもう一度花見をする余地はあったのですが、13分ではどうすることもできません。乗換口をそのまま通ってホームに上がりました。とはいえ、最終列車と同様に西日本所属車が充当されるため、「いい日旅立ち・西へ」のチャイムが流れるところは変わりません。
先週のような連休ならともかく、ただの土日でこのようなことになったのは初めてのような気がします。年度末という事情もあるのでしょうか。これにより、今回は久方ぶりの当日帰着となりそうです。

★岡山1954/のぞみ60(60A)/2313東京
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 17:23:00 | 四国
高知での全行程終了です。来た道を引き返して岡山へ向かいます。五時過ぎが最終ということは、先週末の鹿児島とほぼ同じです。あちらは1500km近くも離れた九州の果てだけに、時間的にはその鹿児島と同じかと思うと、高知の遠さを改めて実感します。
五時過ぎが最終といえば、北では函館がまさにそうです。その函館が、再来年には新幹線で結ばれるのに対して、高知までの所要時間が劇的に短縮される余地はありません。もっとも、旅情を楽しむ向きには、早く着けばそれでいいというものでもありません。 空路に頼らず列車で延々移動するのはそのためなのです。

車窓では、早くも田圃に水が張られています。 花見が終わって田植えが始まり、高知には早くも初夏の気配が漂っています。同じ光景が東北で見られるのは、あと一月少々先のことになるでしょう。こちらはその間ひたすら桜を追って北上することになるかと思います。今年も長丁場になりそうです。

★高知1713/南風24(54D)/1941岡山
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 16:34:58 | 四国
足掛け二日の高知滞在もこれにて打ち止めです。駅へ向かう前に、朝方訪ねた小公園で高知の桜に別れを告げます。
空気が変わったのか、一時は蒸し暑かった気候が一転してさわやかになりました。そんな陽気の中で華麗な花吹雪を眺めることができたのですから、花見としては大成功といってよいでしょう。
初めて訪ねた三年前は五分咲きから満開の一歩手前、次に訪ねた二年前はまさしく満開の花盛り、そして今回は満開から散り際にかけての山場に重なり、そのいずれもが好天に恵まれました。次はどんな眺めを見せてくれるのでしょうか。願わくはまた来年お会いしましょう…
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 15:19:19 | 居酒屋
二日間の旅にも仕舞いの時が近付いてきました。トリを飾るのは高知の居酒屋の真打ち「葉牡丹」です。
昼から呑める店はいくつかあっても、時間帯を問わずほぼ満席の大盛況という店はそう多くないでしょう。しかしこの店はいつ行ってもそのような状況に近く、今回も先客の片付けが済むのをしばらく待ってからの着席となりました。
玄関に近いカウンター席に腰を下ろすと、両隣は自分と同じ一人客、正面では見覚えのあるおばちゃんが串を焼いています。カウンターの内側で立ち回るおばちゃんは総勢六名、そのうち四人は調理兼接客をこなし、頭巾をかぶった二人が厨房専任という役割分担のようです。それぞれ定位置を保ちつつ、きびきびと無駄なく動くところからして、この店の名店ぶりがありありとうかがわれます。
人間模様を観察しつつ酒をあおっていると、四時を前に遅番のおばちゃんと板前が次々に登場。それと入れ替わるようにして、常連客から「はるちゃん」と呼ばれていた正面のおばちゃんが、お客に一声かけて上がって行きました。11時からの通し営業も、これにて中入りといったところでしょう。夜の部を間近に控えた厨房は、ますます活況を呈してきます。そんな大衆酒場の雰囲気をも肴にしたいなら、高知でこの店の右に出るものはありません。名店ぶりを改めて感じた今回の再訪でした。

葉牡丹
高知市堺町2-21
088-872-1330
1100AM-2300PM(大晦日及び元日休業)

司牡丹×2
かつお刺身
めひかり唐揚
串フライ盛合せ
土佐巻
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 14:12:38 | 四国
ほぼ見込み通りの二時間弱を費やして高知城を一周しました。五、六時間は消費する鶴ヶ城などと違い、高知の桜はささやかなものです。しかし、雨上がりの青空に大きな雲がいくつも浮かび、刻一刻と背景が変わる様子は眺めていて飽きることがありませんでした。風とともに舞い上がる花吹雪も見事で、過去に何度か高知城で花見をした中でも、一番楽しめたのは今回かもしれません。花見には開花状況よりも天候が肝心と改めて思います。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 12:28:42 | 四国
川沿いを歩いてお約束の高知城にやってきました。花吹雪が舞っているのは先ほどの公園と同じながら、こちらの桜はまだまだ見頃です。ある意味最高の時期に重なったといってよいでしょう。
ここを二時間少々で切り上げられれば、「葉牡丹」で軽く一杯やってから帰りの列車に乗れます。過去の経験からしても、高知城で花見をするにはそれだけあれば必要にして十分です。とはいえ、今回の主題はあくまで花見にあります。初めて眺める高知の花吹雪が見事なら、昼酒を切って時間いっぱい花見に注ぎ込むつもりです。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 11:51:28 | 四国
例によって午前中は何かと手間取りましたが、ようやく本格的な活動開始です。ただしその前に一旦宿に戻ります。というのも、日差しがあまりに強くて大汗をかいてしまい、手拭いを一本持たなければ間に合わなくなったのです。大汗をかくのは湿度が高いからでもあります。先週旅した鹿児島の気候は「暖かい」と形容すべきものだったのに対し、今日は「暑い」としか言いようがありません。南国土佐には早くも夏の気配が漂っています。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 11:23:23 | 四国
天気がよくなったこともあり、公園のベンチで花見がてら少し早めのお昼をいただくことにしました。ほっかほっか亭で毎度おなじみ「豚のてりやき丼」を買い求めます。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 10:46:03 | 四国
宿を出るとき西の彼方に広がっていた青空が、ついに頭上まで移動してきました。たった今、真夏のように強烈な日差しが注いできたところです。予報では今頃まで雨が降り、一時頃から晴れ出すといわれていたため、二時間ほど早まったということになります。たかが二時間とはいっても、全体の持ち時間を考えると非常に大きいものがあります。
これで花見には申し分のない天候になりました。お昼は「葉牡丹」で一杯やりたいところではありますが、この天候なら酒など呑んでいる場合ではなくなるかもしれません。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 10:38:10 | 四国
まずは高知で必ず立ち寄る宿の近くの小公園を訪ねます。
桜が散り始めているのは、昨夜暗い中で眺めただけでも明らかでした。明るくなってから改めて眺めると、早咲きの木では次第に若葉が目立ってきており、それ以外の木も散りかけているのが遠目に分かります。今日の時点でこれということは、散り始めてから二日か三日は経つのでしょう。鹿児島などと比べても、高知の開花の早さは歴然としています。
見頃をやや過ぎた感はあるものの、花びらで敷地が桜に染まっているところは絵になります。満開の桜は一昨年に眺めているため、趣向を変えるという点ではむしろこちらの方がよいでしょう。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 09:25:40 | 四国
出発します。昨晩世話になったのは「スーパーホテル高知」でした。合理性を突き詰めた味気ないビジネスホテルの代表格として、このblogで過去に何度も引き合いに出してきたスーパーホテルを、あえて選んだ理由は二つに集約されます。一つは、これまで定宿としていた「ツーリストイン高知」に満室で振られたことです。もう一つは、スタンプカードの特典で千円のキャッシュバックが受けられることになり、しかもその期限が今月末に迫っていたということです。これらの事情さえなければ、わざわざここを選ぶこともなかったでしょう。

なぜにそこまで毛嫌いするかといえば、合理性、経済性を極限まで突き詰める思想が全体に流れ、それが旅情を削ぐからです。たとえばフロントとロビー、というより朝食会場を兼ねた素っ気のない空間の造りが、定宿にしている弘前のスーパーホテルとほぼ同じで、玄関をくぐるやいなや錯覚を起こしました。要は全体の設計を徹底して規格化・標準化しているということです。客室のベッドは広く、枕とマットレスにも一家言あるとはいうものの、もともと眺望がよくない上に窓が小さいため部屋が暗く、昼間でも電灯が欠かせません。しかもその電灯が非常に安っぽいのです。これは、夜寝るための機能にはある程度の金をかける一方、それ以外のものは徹底的に省略するという方針の現れでしょう。このように、快適性を二の次にして、兎にも角にも合理性をひたすら追求する姿勢は、JR東日本の通勤電車にも通ずるものがあり、利用者としてもある程度の割り切りが要るような気がします。
この手の宿のよいところを挙げるとするなら、全国どこへ行っても同一水準のサービスが手頃な料金で受けられるということでしょう。しかし最近では、この価格の手頃さという点についても懐疑的になってきました。というのも、文明の発達により多数の宿を一括して検索・比較できるようになったことで、閑散期ならここと同程度の価格帯で結構な選択肢があるということに気付いてきたのです。たとえば鹿児島の法華クラブが、あの豪勢な朝食バイキングを入れても五千円ぽっきりということを考えると、4980円のスーパーホテルが格安とはいえなくなってきます。
結局のところ、全国チェーンのよさとは、「大外れがない」というある種の安心感に集約されるというのが私見です。何も考えずにとりあえず選ぶならともかく、費用対効果を考え抜いて選ぶなら、安易に全国チェーンを選ぶのは賢明とはいえないでしょう。長年世話になってきた弘前は別としても、今後全国チェーンに頼る機会はますます少なくなって行きそうです。

長々と否定的なことばかり述べてきましたが、この宿には明確な美点が一つありました。朝食がよいのです。スーパーホテルの朝食といえば、朝食無料という看板を掲げるだけが目的の、内容的にはまるで話にならない貧相なものというのが相場で、比較的まともな部類に入る弘前でも、とりたててどうというほどのものではありません。ところがここでは、品数が弘前と比べても明らかに多く、大きめの丸い皿を使っても全てのおかずが乗り切りませんでした。内容としても、鯖の竜田揚げを中心に野菜の煮付けがいくつか揃い、筍の煮物などでさりげなく季節感も織り込まれています。箸は塗り箸、味噌汁も具沢山の手作りで、インスタントの弘前とは大違いです。事務机のような素っ気のないテーブルだけはどうにもならないとはいえ、少なくとも内容にかけては無料の朝食としてかなり上々の部類に入るでしょう。この宿に関する限り、健康朝食無料の看板に偽りはありませんでした。
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花見の旅in四国 2014二日目

2014-03-30 08:15:52 | 四国
おはようございます。始発列車で旅立ち、日がな一日歩き回り、挙げ句の果てに深夜まで四軒も呑み歩いて、果たして今日は起きられるのかと思ったところが、この通りどうにか起き上がりました。人間やればどうにかなるものです。かなりの疲労が残ってはいるものの、今日限りと割り切って全力疾走します。
さて朗報なのは、夜半から明け方まで聞こえていた窓の外の雨音が止まったことです。雨は既に止んで、空も次第に明るくなってきました。この調子で天候が回復してくれれば、青空の下で花吹雪を散らす桜が見られるでしょう。
今のところ、遅くとも五時過ぎの列車に乗って当日中に帰ろうと考えており、その前提で帰りの列車も押さえてはいます。しかし、桜があまりに見事で去りがたくなれば、日没まで粘ってから岡山で一泊し、翌日始発の新幹線に飛び乗るという強攻策をとるにもやぶさかではありません。
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