本日の一軒目は中洲の人形小路へ繰り出しました。なぜ人形小路かといえば、それはもちろん古い呑み屋街の情緒に浸りたかったからで、長旅の最後の夜に一人しみじみ盃を傾けるならなおさらです。当てにしていた「一富」が臨時休業という誤算に見舞われても、もう一つ備えがあるため慌てる必要はありません。同じく教祖おすすめの「浅草」へ飛び込みます。
斜めの玄関を入ると8席ばかりの黒塗りカウンターが一本延び、右手には小上がりが三つほど、二階には座敷もあるという店内は、広々しているわけではないものの、だからといって狭苦しいわけでもなく、むしろ長屋の情緒がにじみ出ています。年季は入りながらも店内は明るく清潔、カウンター背後の食器棚には気のきいた器が整然と並べられ、その上の黒板には流れるような文字で品書きがしたためられて、雰囲気は居酒屋というより明らかに割烹寄りです。だからといって背筋を正すほどのかしこまった店でもなく、居酒屋使いもできる大衆割烹と表現するのがよさそうで、自分にとっては願ったり叶ったりです。
南九州から北部九州へ戻り、本日いただくのは久方ぶりの清酒となります。瓢箪型の白磁の徳利が上品で、酢味噌から立ち上るかぼすの香りが九州ならではです。気さくで腰の低い店主夫妻の人柄もよく、最後の夜を飾るにふさわしい一軒でした。
★浅草
福岡市博多区中洲4-1-19
092-291-2040
1800PM-2330PM(LO)
酒二合
海老と茄子の揚げ出し
鰹刺し
芋茎酢味噌
あらかぶ煮
斜めの玄関を入ると8席ばかりの黒塗りカウンターが一本延び、右手には小上がりが三つほど、二階には座敷もあるという店内は、広々しているわけではないものの、だからといって狭苦しいわけでもなく、むしろ長屋の情緒がにじみ出ています。年季は入りながらも店内は明るく清潔、カウンター背後の食器棚には気のきいた器が整然と並べられ、その上の黒板には流れるような文字で品書きがしたためられて、雰囲気は居酒屋というより明らかに割烹寄りです。だからといって背筋を正すほどのかしこまった店でもなく、居酒屋使いもできる大衆割烹と表現するのがよさそうで、自分にとっては願ったり叶ったりです。
南九州から北部九州へ戻り、本日いただくのは久方ぶりの清酒となります。瓢箪型の白磁の徳利が上品で、酢味噌から立ち上るかぼすの香りが九州ならではです。気さくで腰の低い店主夫妻の人柄もよく、最後の夜を飾るにふさわしい一軒でした。
★浅草
福岡市博多区中洲4-1-19
092-291-2040
1800PM-2330PM(LO)
酒二合
海老と茄子の揚げ出し
鰹刺し
芋茎酢味噌
あらかぶ煮