高野山参詣登山があることを知り、一人でしたが参加してみました。
早い目に集合場所に着こうと南海電車に乗ったら、登山用の服装で
老若男女たくさんの人がおられた。全部が全部町石道の20Kmほどを
歩く人ばかりではないだろうと思っていたら、ほとんどの人が九度山駅
で降りられびっくり。
集合場所近くには道の駅も出来、番号札をもらったが、私は600番台、
途中で1000番以上の参加者も見かけたのでかなり大勢の参加があった
ようです。
町石道は世界遺産登録されたのは知っていて部分的には歩いたことがあり
ましたが、全部はまだ歩いていませんでした。世界遺産登録10周年記念
という言葉にも惹かれました。同じ歩くならと。
出発は麓の慈尊院から。はじめは展望が少しありましたが、後は同じ
ような山道ばかりでした。金剛峯寺まで180町あり1町毎に石塔が
あり番号が減っていくのでわかりやすかったです。平安時代や鎌倉時代
に作られたものも多いとか。貴族や上皇も歩いて同じ道を上ったそうです。
途中でのどかな田植え風景も見ました。天野の里でしょうか。
後半は疲れが出て大門前の急な登り道では若い方などに道を譲る
ようになってきました。杖をつきすぎたのか上半身の肩の方もひどく
こってきている感じがしました。
もっと軽装で靴も軽いもので歩きなれている人が多かった印象でした。
3分の2位の行程の矢立で小型バスも用意されていたがほとんどの人は
たぶん歩かれたと思います。急な山道は多くはないのですが、もし毎日
これぐらい歩くというのなら私には無理だなと思って歩いていました。
高野山というのは、もちろん空海がその地を平安時代かに賜ってに密教の修行や
布教を始めた所でしょう。その土地は大峰山と同じように湿度が高く霧が発生し
やすい所です。周りを山に囲まれた宗教的にはふさわしい雰囲気の所です。
別世界を思わせます。
難しいことは分かりませんが真言密教の聖地です。昔から貴族や武士など高い
地位の人々からの寄進があり今も寄進が続いているのでしょう。信者数の多さが
想像できます。若干宗派が違っても考え方は同じ所もあると思います。宗教という
ものは、精神的な気持ちの持ち方を知り、心を磨くためのものかも知れません。
霊宝館で見ました鎌倉時代の快慶などによる彫像などその時代時代の名人が
それぞれの仏像などの特徴を出そうと宗教的な表現を工夫したのですね。なかなか
奥が深いと思います。如来や菩薩、明王、童子などのそれぞれの仏像の意味ぐらい
は知っておきたいと感じます。大日如来だの観音菩薩など色々あります。それぞれの
彫像などどれも手が込んでいました。だから見た人はそこからなにかを感じ取るよう
なものでしょうか。
仏教はインドから中国などを経て伝わっているわけですが、日本独自の形や教え
にもなっているところもあるのでしょうか。日本古来の信仰と混ざって神仏融合的な
形にもなっているのかよく分かりません。金剛三昧院の杉の大木に巻いてある注連
縄は神社風にも思えました。
それぞれの寺院の庭園も手入れが完璧と言えるほど立派で、金剛三昧院の門を
入ってすぐ目に飛び込んできた景色などはシャクナゲが一面に満開で単に美しいと
いう以上のものを感じる何かがあるかも知れません。高野山の町全体がそのように
なっているように思いました。単なる観光都市とは違うと私は思いました。
高野山を訪れましたらあちこちにシャクナゲの木がたくさんあり満開でした。
特に金剛三昧院は見応えがありました。霧雨が降っていましたが、新緑に映えて
よかったかも知れません。シャクナゲの名所だと思います。樹齢550年、日本
最古のホンシャクナゲの大木群とされています。
また三昧院の多宝塔は国宝に指定されています。日本で2番目に古いらしい。
また、この三昧院の前の道に熊野古道小辺路の案内がありました。熊野と高野山を結ぶ道で
世界文化遺産に登録されています。今年は録されて10周年目に当たるようなこともどこかで
見たような気がします。三昧院もその世界遺産で指定されている一つのようです。
高野山の国宝や重要文化財を集めて展示している霊宝館ではなぜか開館何周年記念で
年に一回の入館無料の日になっていました。密教の仏像など拝見し、そこでもシャクナゲが
満開で華やかでした。
登山の道中に尾根で見るのとは少し雰囲気が違いますが、こちらも標高800mぐらい
ですので、この時期一斉に開花していました。見事でした。
奈良県南東部にあります馬ノ鞍峰での写真の続き。
尾根に出てから山頂までは約50分くらいの緩い尾根道の登りです。
左右はかなり深い谷になっています。
その尾根付近を中心にアケボノつつじが満開、シャクナゲも少しは咲きかけていました。
一番最初に咲くミツバツツジが残っている所もありました。とにかくこの時期一斉に
落葉樹の開花や新芽から葉がが吹き出しています。針葉樹の大木もあります。
原生林ですので登山道は木の根っこや木の枝や岩が一面の所を歩いていきます。
落ち葉などがたい積してふわふわの所も多いです。
アケボノツツジの枝は細いため、また尾根は風がかなり強く吹いていましたので、
木々が大きく揺れていました。それは尾根を歩いている時はずっとでした。
遠くの山々の斜面でもおなじようなピンク色の部分もありました。
尾根の日当たり具合か、冬の雪の影響かよく分かりませんが、アケボノツツジも
そうですが、複雑な枝振りの木々が多かったです。
※ 写真のクリックで拡大写真表示です。
奈良県南部の馬ノ鞍峰山歩きの続きです。
1時間半ぐらいの歩きで尾根道に出ます。
私が最初に行ったときはほとんどなかったのですが、赤いテープなどで迷わないように
印が付けられていました。
落ち葉がものすごくたい積した急な斜面を登り切って尾根に出たときは若干風もあって
見晴らしがよくなります。それからは次々に花が現れますので疲れを忘れます。
尾根道は緩やかな勾配で丸くなっていてそこにヒメシャラやブナなどの大木が林立しています。
ブナなどは新芽がこれから出てくる時期で見晴らしはいい方です。
葉っぱが出そろったらものすごい大木が多いですのでうっそうとしてしまうと思います。
うっそうとする前の今の時期にオケボノツツジが淡いピンクの花をつけます。
大きいものでは5mを超えているようにも思います。あちこちに細い枝を伸ばし花が咲いています。
あまり近づきますと写真としては何か分からなくなります。
遠目では新緑の緑や葉が出る前の枝が多い景色の中で独得の色合いでかなり目立ちます。
斜面の下の方にも咲いているのが見えるのですが、容易に近づけません。滑りやすそうです。
別世界に迷い込んだような雰囲気。それが次々に表れて続きます。アケボノツツジがこれほど咲いているとは思いませんでした。もう少し後になってシャクナゲの見頃時期にはアケボノツツジの花はなく枝と葉っぱだけになっているようです。次々に主役が交代するような時期、場所ですね。
写真としては主役だけを撮るのは難しく、自然そのまま、いろいろな木々の間で咲いているものですから。
小さい写真のクリックで拡大写真も見られます。日陰で少し色が濃く出ているようにも思いますが淡いピンク色です。花が開ききるにつれて色も薄くなっていくようにも思います。
新緑が美しい季節です。
ほとんど毎年春のこの季節か秋によく行きます奈良県南部で三重県との境に
連なります台高山脈の一つ、馬ノ鞍峰に行きました。
何回も行っているので花の時期も分かっているのですが、思った以上に
すばらしかったです。
原生林の雰囲気があり、ちょっと一人では行きにくい所です。
尾根までは急な登り道などがあり、山道も足を滑らせたら事故につながるような所。
砂利や落ち葉のたい積もかなりで山の斜面が一部落ちている所もありました。
今回はその場所も含め、補修もされているようで慎重に行けば大丈夫そうでした。
向こうに着いたときに登山用の杖を忘れてきたことに気づきましたが、登山口に
木の枝で杖に使えそうなものを置いてくれてありました。
そのうちの一本が、長さ、重さ、曲がり具合すべてが後から考えますとぴったりで
本当に役に立ちました。今回のようなバランスを崩しそうな所が多い山道では杖は必要です。
道中の写真をたくさん撮りましたので、何回かに分けてアップします。
尾根に出て最初のアケボノツツジに出会うまで。アケボノツツジは淡いピンクの花をつける
高木のツツジです。限られた所でしか見られません。標高1000m位以上の所。
シャクナゲも登る途中では少し見られましたが、尾根道では開花はこれからという時期。
※ 小さな写真のクリックで拡大写真です。