今日の一枚

時折、季節の写真などを掲載します。

高野山 (2)

2014-05-17 | 

 高野山というのは、もちろん空海がその地を平安時代かに賜ってに密教の修行や
布教を始めた所でしょう。その土地は大峰山と同じように湿度が高く霧が発生し
やすい所です。周りを山に囲まれた宗教的にはふさわしい雰囲気の所です。
別世界を思わせます。

 難しいことは分かりませんが真言密教の聖地です。昔から貴族や武士など高い
地位の人々からの寄進があり今も寄進が続いているのでしょう。信者数の多さが
想像できます。若干宗派が違っても考え方は同じ所もあると思います。宗教という
ものは、精神的な気持ちの持ち方を知り、心を磨くためのものかも知れません。

 霊宝館で見ました鎌倉時代の快慶などによる彫像などその時代時代の名人が
それぞれの仏像などの特徴を出そうと宗教的な表現を工夫したのですね。なかなか
奥が深いと思います。如来や菩薩、明王、童子などのそれぞれの仏像の意味ぐらい
は知っておきたいと感じます。大日如来だの観音菩薩など色々あります。それぞれの
彫像などどれも手が込んでいました。だから見た人はそこからなにかを感じ取るよう
なものでしょうか。

 仏教はインドから中国などを経て伝わっているわけですが、日本独自の形や教え
にもなっているところもあるのでしょうか。日本古来の信仰と混ざって神仏融合的な
形にもなっているのかよく分かりません。金剛三昧院の杉の大木に巻いてある注連
縄は神社風にも思えました。

 それぞれの寺院の庭園も手入れが完璧と言えるほど立派で、金剛三昧院の門を
入ってすぐ目に飛び込んできた景色などはシャクナゲが一面に満開で単に美しいと
いう以上のものを感じる何かがあるかも知れません。高野山の町全体がそのように
なっているように思いました。単なる観光都市とは違うと私は思いました。