南北朝の時代に南朝方が隠れ住んだ「かくし平」高木で鬱そうとしている所を抜けて、落ち葉が一面の急斜面を上り、尾根に出ます。その尾根を緩やかに馬ノ鞍峰まで登っていきます。
雨が多いためと思いますが、地面の土が流れて木の根っこがかなり露出しています。尾根や斜面の下の方にミツバツツジやコブシが見られました。
アケボノツツジもありましたが、これからのようでした。アケボノツツジは1000m位の所に咲く中高木のツツジ。アケボノツツジが終わった頃からシャクナゲが咲きます。今回は少し早かったです。
最後に急斜面を上ったら馬ノ鞍峰山頂です。三叉路になっています。そこで一人の登山者に会っただけです。静かすぎる所、鳥の鳴き声と風の音だけ。
新緑がきれいなこの季節、よく出かけています吉野、川上村の馬ノ鞍峰(標高1177m)に上ってきました。上り下りで6時間ほどのちょうどいい山登りでした。写真はたくさん撮った方です。上の方では、ほとんどの落葉樹が芽吹き初めの時期で、見晴らしはいいのですが、木々が多く雑然とした景色になってしまいます。
車で向かう途中の道路両側の山の斜面の新緑や歩いた山道の新緑、特に明神滝付近が素晴らしかったです。尾根のミツバツツジが見頃時期で、尾根近くの日当たりのいい斜面あちこちに見られました。山桜もまだ残っていました。期待していましたアケボノツツジはまだ少しだけ時期的に早かったです。
昨年の落葉がぎっしり斜面を覆い、細い山道や少し下りていった斜面は崩れやすく、バランスをくずしたらどうなるのだろう、深い谷に落ちてしまわないかというような緊迫感が少しある山歩きでした。